教諭時代 12
清水景允
信吾は、動脈瘤の手術を受ける当たりから血圧が高めであった。
職員の健康診断で血圧が高めであると保健の先生に言われるのである。
ある日、風呂に入っていて右腕と左腕を浴槽の中で同時に上下させると、右腕の方が遅れるのである。この現象は風呂に入っている時だけであった。
しかし、信吾は脳梗塞を疑った。
次日、学校を休み、病院に赴き診察を受けるのである。
血圧が非常に高い。
医師は、降圧剤を調合し、それを持ってその日は帰宅した。
以後、その降圧剤を服用するのである。
信吾は、何故、血圧が上がり出したのか・・・。原因は何か有るはずである。原因を考えるのであった。
親からの遺伝なのか・・・。お袋は血圧が高めであった。それに対して親父は低血圧であった。
親からの遺伝であるなら、30代半ばまで、低血圧と言われていたのに・・・。
と考えるのである。
思い当たるところがひとつあった。
それは、写真の現像液の中に入っている単薬に問題があるのでないかと考えるのである。
写真の薬品メーカは、一つひとつの薬品について取扱注意が書いてあり、その注意書にしたがって装置を作り、充分に注意し取扱って来た。
また、長年の危険な化学薬品を取扱っていると、何時しか身体を蝕んでいたのでないか・・・。信吾の勝手な推測で結論を出すのであった。
幾ら医師から調合してもらった降圧剤を服用しても安定した数値にならない。
医師も、色々と薬を換えテストをするのであるが同じ結果しか出ない。
それで、信吾は、今まで研究開発を続けて来た、カラー写真の自家現像を止めるのであった。
当然、カメラは銀塩写真(アナログ写真)である為、フイルムを入れずに空シャッターを切る毎日が続くのである。
清水景允
信吾は、動脈瘤の手術を受ける当たりから血圧が高めであった。
職員の健康診断で血圧が高めであると保健の先生に言われるのである。
ある日、風呂に入っていて右腕と左腕を浴槽の中で同時に上下させると、右腕の方が遅れるのである。この現象は風呂に入っている時だけであった。
しかし、信吾は脳梗塞を疑った。
次日、学校を休み、病院に赴き診察を受けるのである。
血圧が非常に高い。
医師は、降圧剤を調合し、それを持ってその日は帰宅した。
以後、その降圧剤を服用するのである。
信吾は、何故、血圧が上がり出したのか・・・。原因は何か有るはずである。原因を考えるのであった。
親からの遺伝なのか・・・。お袋は血圧が高めであった。それに対して親父は低血圧であった。
親からの遺伝であるなら、30代半ばまで、低血圧と言われていたのに・・・。
と考えるのである。
思い当たるところがひとつあった。
それは、写真の現像液の中に入っている単薬に問題があるのでないかと考えるのである。
写真の薬品メーカは、一つひとつの薬品について取扱注意が書いてあり、その注意書にしたがって装置を作り、充分に注意し取扱って来た。
また、長年の危険な化学薬品を取扱っていると、何時しか身体を蝕んでいたのでないか・・・。信吾の勝手な推測で結論を出すのであった。
幾ら医師から調合してもらった降圧剤を服用しても安定した数値にならない。
医師も、色々と薬を換えテストをするのであるが同じ結果しか出ない。
それで、信吾は、今まで研究開発を続けて来た、カラー写真の自家現像を止めるのであった。
当然、カメラは銀塩写真(アナログ写真)である為、フイルムを入れずに空シャッターを切る毎日が続くのである。