平成27年度 第1回 地域包括ケア会議を開催しました。 | 佐世保市清水地域包括支援センター
 平成28年2月24日(水)に平成27年度第1回地域包括ケア会議を開催いたしました。

【前回の報告】
 平成26年度に地域包括ケア会議に取り上げたテーマは「認知症高齢者の徘徊予防と対策」でした。清水地域包括支援センターは、参加者の皆様から出た意見に基づき、地域づくりや、必要な社会資源の開発を実現する為に取り組みを行いました。

◇報告1◇
地域や関係機関の認知症高齢者に対する理解を促進する事で、認知症があっても自宅で生活を続けられる地域づくりを行う為に、「認知症サポーター養成講座」の開催を行うという案を頂き、清水包括で積極的に広報活動を行い、講座を開催しました。

・平成26年度:9回

・平成27年度:11回

 清水包括は、地域や団体から指名を頂き開催する場合が多く、佐世保市の認知症キャラバンメイト(講師)の中でも、平成27年度は最も多く開催することが出来ました。

来年度も継続して認知症サポーター養成講座を行っていきたいと思います!


◇報告2◇
 徘徊する恐れがある認知症高齢者の靴のかかとに反射シールを貼ることで、徘徊の早期発見と、夜間の交通事故防止に繋がるという意見がありましたので、左記の広報紙を作成し利用者を募りました。

 利用される方のご家族には、徘徊シールを貼ることで、認知機能が低下している事が周囲に漏れる可能性があるリスクを説明してモデル的に実施しました。
 家族として「少し不安が取り除けた」といった良い反応が見られました。

 佐世保市でも平成27年9月から正式に取り組むようになりました。



◇報告3◇
徘徊時の共有シートを作成したいとの声があった為に、他市の取り組み事例を集め、徘徊時共有シートで対応できるよう体制を整えていました。
 その後、認知症高齢者の徘徊行方不明事件が発生。包括へ相談後、速やかに訪問を行い、相談から5時間以内に作成、長寿社会課の承認を取り、全地域包括支援センター、担当地区民生委員と情報共有し、無事に徘徊者を保護する事ができました。

 佐世保市では平成27年9月から、佐世保市認知症高齢者及び行方不明者の事前登録の受付を開始し、平成28年2月現在、登録者数は38名となっています。







【今回の研修テーマ】
 同居している主介護者が本人に必要なサービスを拒否する場合に①本人が安心して生活が送れるようになる②認知症を本人・地域で予防できるためには、何をどのようにすれば良いのか、グループワークを参加者の皆さんと行わせていただきました。


テーマ1:認知症ある方が安心して生活が送れるようになるには?



 本人のみでなく、介護者側の心情に寄り添いながら、関係性を築き、必要な介護サービスなどに繋げていくと共に、権利が侵害されている場合は、成年後見制度(申立人がいない場合は市長申立)を利用するという現実的な線引を決めておく。また、地域での孤立化を予防する為、民生委員が福祉票の記入を行うことで本人の生活や心身の状況を把握するという意見が出ました。


テーマ2:認知症を本人・地域で予防できる



 佐世保市老人クラブ連合会へのシルバーヘルプサービスや、グループオレンジの活動の活性化、地域のサロン活動の推進という具体的な対応方法と、回覧板や集いを利用した定期的な情報提供を地道に続けていく事が必要であるとのことでした。

 今回の地域包括ケア会議の学びを元に、地域づくり・資源開発を行い、年齢を重ねても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、地域支援を行いたいと思います。


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