去年の紅白歌合戦が最低の視聴率でしたが、成田悠輔氏の指摘がしっくりきた件 | 国道179号線沿線住民とっ散らかりブログ

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ネタ記事:成田悠輔氏「民放は報道機能手放しちゃいましたよね」テレビをバッサリ「全局総バラエティ…芸人の天下」

紅白司会、有吉弘行・橋本環奈の奮闘空しく史上最低の視聴率で凋落が止まらないが
なにも紅白だけに限った話じゃなくて、民放各局どの番組においても全体的に視聴率が右肩下がり。

その原因の一端に触れる成田悠輔氏の指摘、これが全てではないですが納得でしたので
引用し紹介したい。

>古舘は、各テレビ局が13歳から49歳までのファミリーコアに舵を切ったとして
「無難なバラエティー。これもファミリーコアという物語のなれの果てだと思うんですよ」

>成田氏は「経済原理の方を、彼らのブランドと信頼を守ることよりも優先してしまったって
いうだけじゃないですか。
だから、僕はただの部外者ですが、見てると完全に失敗したんだと思います」

>現在のテレビ番組の方向性について「“ファミリーコアの視聴率が”みたいな、
突き詰めていくとだんだんだんだんジリ貧になっていくしかない経済指標を、
ビジネス指標に手を伸ばしてしまって、その代わりテレビが持っていたなんとも言えないブランド性とか、権威性とか、信頼性みたいなもの、
これを手放してしまったということだと思います。
その手放してしまったっていう判断は、多分テレビというものの独自性を守る上では、
完全な失敗なんだと思います」

>「紅白とか、朝ドラみたいなものとか、あるいは民放でも『情熱大陸』とか、
そういう番組って、あんななんのギャラももらえないようなもので延々と密着されたりして、
コスパとかタイパの悪さで言えばあんなにないものに、
みんなすがるようにして出たいわけじゃないですか。
それだけがテレビが持ってる価値だと思うんですよ。
それを守るためだけに集中して、古き良き番組をひたすら小さく守り続けるみたいなことやるのが、
多分テレビの正しい戦略だったんじゃないかなと僕は思います」

>「それをバンバンバンとリニューアルして、若者ウケしそうなちょっとポップな
情報バラエティー番組みたいなものばっかりにしちゃった結果、
誰の支持も取れないみたいな」と、現在のテレビ番組が抱える問題を考察した。

変えるべきものと変えてはいけないもの、残すべきものと捨てるべきものとを
はき違えたのでじゃないかな。
長寿番組になるほど、変え方・残し方を間違えると、あっという間に終わってしまう傾向が。

例えばTBS「世界ふしぎ発見!」長年司会を務めた草野仁さん、高齢というのもあって
司会者が交代して1年もたなかったのは象徴的。
色が付きすぎてしまってると、ちょっとしたリニューアルであっても視聴者が見慣れるまで
我慢できるかどうかってものあるかと。
例えば「新婚さんいらっしゃい」、文枝・山瀬まみさんから交代して大分経ったかな
まだ慣れないというか、もしかしてだけどこのコンテンツ自体が前司会者末期にすでに終わってたのかもしれないな。

3月末には「サンデーモーニング」関口宏氏が勇退することがアナウンスされ
後任も決まってますが、生き残れるか、あっという間に番組自体が終わるか、さてどうなることやら。
同曜日「アッコにおまかせ」も、改編期が近づくと毎回「終わるかも」というが終わらない。
これもどうなるんだろうと思う反面、「笑点」はなんだかんだでメンバー交代が
うまくいってるほうではないかな。
円楽さんが闘病で、春風亭昇太が司会に、林家三平が”勇退?”空いた席に桂宮治を据え、
一之輔を迎え、もうすぐ林家木久扇さんが外れることを明言、空いた席に誰が座るかが気になるところ。

「笑点」にあって、「世界ふしぎ発見!」「新婚さんいらっしゃい」にないもの正体は
何だろうと考えると、気になって仕方がないです。m(_ _)m