ちょっと読みにくいです。
著者が書きあげた順だろうか、時系列で進んでいないんですね。
だからちょっと戸惑いますし、あくまで歴史小説ですね。
史実と思うとちょっと違う気もします。
宇喜多秀家は肖像画のように、いまで言うところのイケメン?
見るからにイイトコのお坊ちゃん・秀吉に寵愛されたプリンス
豊臣五大老の中でも、最年少での登用など華々しい活躍でしたが
(関ヶ原では負けました)、父・直家となると一転
血なまぐさい謀が満載、嫡子・秀家が生まれる前
4人の姉がいたのですが、嫁いだ先で見事に死んでいます。
その嫁ぎ先を滅ぼしたのが全部、父・直家だというのだから
開いた口が塞がらないというか、娘さえ道具としか思っていない?
道具と思わざる得ない状況に置かれた宇喜多家の苦悩がよく分かる。
使えた主君『浦上宗景』が酷すぎたんだな、たぶん。
兄の浦上家とは仲が悪く、延々と戦を繰り返しているし
家臣すら信用していない。
少しでも家臣が力を持つと、裏切られる恐怖が先にくるのか
人質を取っていることをいいコトに、誅殺を命じる。
祖父・宇喜多能家も同じ理由でライバルの家臣に暗殺されて落ちぶれる。
孫の直家になって再び浦上家に仕官、段々とチカラをつけるうちに
また、主君の悪い癖から家臣同士の殺し合い、その相手が正室の実家
だったり娘の嫁ぎ先だったりで『映画・仁義なき戦い』を地でいく
ような抗争劇の一生だったかと思います。
このようなこともあって宇喜多直家は、とかく評判が悪い。
娘の嫁ぎ先を謀を駆使して滅ぼすは、主家・浦上宗景を毛利氏の
余勢をかって追放したかと思えば、すぐに離反し織田側に寝返るはで
正々堂々の戦は数えるほどしかなく、ほとんどが謀で大きくなった
ということも影響しているのかと思いますが、『下克上で成り上がり』
という点では、彼ほどこの言葉がハマる武将だとは思うのですがね。
