実話を元とした曝露本とおもいきや、そうとも言えず
半分フィクションでした。
現役官僚が書いたのだからてっきりノンフィクションだと・・
小説風で、実名の団体は多少名称を変えてますが
少し邪推でもすれば、すぐ想像がつくようにはなっています。
リアルなまでの政・財・官の癒着構造、連合会からの合法的
パーティ権購入などの献金に、まだ利用価値があろう落選議員の
腰掛け就職先の斡旋、官にも便宜を図ってもらうための実弾の
ばら撒き方。
ここでは落選議員の斡旋先に私立大学の客員教授、カネは勿論
連合会から出ています。
果ては邪魔な政敵を貶めるためのでっち上げ、警察・検察の利用方法
など、事細かに書かれています。
多少「それは知ってるわ!」部分もありますが、権力側が既得権益を保持
し続けるために、ありとあらゆる謀略を駆使します。
私の大嫌いな「官僚の官僚による既得権益を吸い尽くすための権力保持機能」
がリアルに書かれていて、参考にはなりました。
最後は完全なフィクション、原発再稼働を反対する知事を
でっち上げスキャンダルで逮捕させ、「鬼の居ぬ間に」再稼働
そのタイミングでテロに遭う(意外と簡単な方法で)
時期と気象の運の悪さから再びメルトダウンを起こし
そこにはフクシマの教訓は全く生かされていないというよりも
機能不全を起こしているといってもいいかもしれない。
最期の締めくくりで身の毛もよだったのは
「日本人ってのは「喉元すぎれば熱さ忘れる」ではないが
フクシマは云うに及ばず、数年もたてば事故もなかったことにする
放射能汚染なども記憶が薄れた頃、またあの時と同じような手口で
再稼働させ、それこそ「原発が打出の小槌」のように、カネを生み
また献金を繰り返し利権を貪る、再稼働に動き真っ先に責任を
問われているはずの悪徳官僚の暗躍で、物語は終わっています。
本当にこのようになるとは思いませんが、もしそうなったとしたら
この国は、根腐れ起こしていると見て間違いないと思います。
