入院した病院には WiFiがなかった。


手術の翌日には ほぼ痛みがなくなったので

もう暇で暇で…。

というわけで 読書がすすみました。


何回かにわけて 投稿します。

写真が横を向いてますが。



《テスカトリポカ》


メキシコ麻薬密売組織の生き残り バルミロ
医療界から追放され警察にも追われる 心臓外科医 末永
メキシコから来た母親とヤクザの父を持つ コシモ
この3人を軸にした 暴力とアステカ神話の話。

視点が (上記の3人以外にも) 次々変わり、登場人物の呼び名も変わるけれど、
混乱せずに読みすすめられた。

「んなやつおれへんやろ〜」みたいな人が次々と。
超人的パワーの日本人って あまりイメージできなくて。
用心しているようで スマホやレンタカーをどんどん変えてたり
すごく目立つ高級車に乗ったり そこがわからないところ。
コンパクトカーから外国車まで 丁寧に車種の表記があって
わかりやすい。
自動車や武器がお好きな作家さんなのでしょう。

『冷静なエゴイスト』というのが いちばん怖いです。
小説でも映画でも、暴力的なものはあまり観ないので 辛いところもありました。
イタイノキライ。

コシモが頭のなかで MBAの有名選手になってましたが
アフリカ系ではないです。



《黄色い家》

こちらは もう少しリアリティのある犯罪もの。

セーフティネットからこぼれてしまう人たちを
ワルイオトナが 手ぐすねを引いて狙っている。

読んでいて「ああすればいいのに、そうすればマズイよ」というのが
ことごとく外されて 快感。
先が読めてしまう脱力感はない。
教育を受けさせる必要はもちろんあるけど
どうしても考える力がつかないタイプの人もいる。
将来を見据えた行動ができない人もいる。
地域の共同体とか自治体からの介入というのを 全て賛成と言えないけれど
つかず離れずの見守りがあるといいなと。

この物語でも 食べ物の記憶が大きい。
使い古された言葉だけれど人は一人では生きていけない。
助けてもらうことは 恥ではない。
自分から助けを求められる先を どれだけ数多く持っているかが
楽に穏やかに暮らせるかのポイント。