ロシア語版訳 鶴(つる) ZHURAVLI (ジュラーヴリ) & Журавли / 訳詞初稿 | simachyanのブログ

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シャンソンを日本語に訳詞して唄ったりして遊んでいます。
ご隠居さんの手慰みであり、自己充足的な世界です。

鶴 ・ つる
ZHURAVLI(ジュラーヴリ)& Журавли

詞:Rasul GAMZATOV(ラスール・ガムザートフ)(アヴァール語)
曲:Jan FRENKEL(ヤン・フレーンケリ)
訳:Naum GREBNEV(ナウーム・グレブニェフ)(ロシア語)
創唱: マルク・ベルネス

北コーカサスのダゲスタン共和国において、アヴァール人の詩人ラスール・ガムザトフ(1923-2003)が1965年広島の原水禁大会に参加し、原爆資料館で受けた強烈な衝撃をモチーフにアヴァール語で詩を書いた。
ガムザトフとコンビで仕事をしていたユダヤ人の詩人ナウーム・グレーブニェフが、ロシア語に訳したものを読んだ映画俳優・歌手マルク・ベルネス(1911-69)のたっての希望でユダヤ人の作曲家フレンケリ(1920-89)が’68年に作曲して、1969年、旧ソ連のヒット曲となった。
ベルネスはこの歌をレコーディングしたーカ月半後に心臓病で急死した。

日本ではダークダックスによって紹介されて以来、シャンソンやカンツォーネ歌手の間でも人気が高く、コンサートでよく取り上げられています。

 ウクライナ出身のM・ベルネスは17歳の時モスクワへ出て、舞台の端役から映画に進出、「銃を持つ男(1938)」の中で歌ったのを切っ掛けに頭角を現し、「暗い夜(1943)」など、次々に主題歌をヒットさせて、スター街道を駆け上がりました。映画と平行して歌手活動にも意欲的で、しばしば自らの企画・原案でレパートリーを作っていった、珍しい歌手です。
  ベルネスの「語りかけるような歌い方」は軟弱だとして、かつてソ連文化省に非難され、1958年から2年間の活動停止を余儀なくされたこともあったという。
以上の文献 ユーラシア・ブックレットNo.31(東洋書店)
   「黒い瞳から百万本のバラまで―ロシア愛唱歌集」
    2002年6月15日、山之内重美著、定価600円(税別)
   ISBN: 4885953936 

詩は広島の少女像や折鶴からもヒントを得たものかもしれませんが、ガムザトフの出身地も1941年冬から43年春にかけて攻め込んできたドイツ軍との間に激戦が繰り返された地方で、ソ連軍と住民に多大な犠牲を出して死守された地区でもある。
多くの町や村が焼かれると共に、戦いの中で旧ソ連の兵士たちや一般市民が散ってゆきました。
住民の多く、それも少年や老人たちが兵士と共にありあわせの武器をもって突撃してきたと言う、元ドイツ兵の証言もあるようです。
 
私の訳詞は原詩との比較ができませんが、下記のデータをもとに想を得て、日本語の歌詞にしてみたものです。
   http://ribf.riken.go.jp/~dang/H.A.C./Zhuravli.pdf

訳詞・編曲・歌 Sima
Pf. 江口純子 in 市川 ラ・メール
訳詞 no.136 (初稿)

シャンソン・訳詞のチャンネル
chanson de Sima (Sima World)
https://www.youtube.com/user/fwhy3109/featured