ブレル自身による作詞作曲になる1959年の作品。
ブレルを知らしめた最高傑作とも言われている。
スコット・ウォーカー、トム・ジョーンズ、シナトラ、レイ・チャールス、ニール・ダイヤモンド、フリオ・イグレシアス等の男性はもとより、女性では親友のジュリエット・グレコの他、ディートリッヒ、バルバラ、カース、ダスティ・スプリングフィールド、シャーリー・バッシーやマドンナ等々、男女を問わず世界中のアーティストによって「If You Go Away」としても採り上げられている名曲。
当時のフランスでは、エデット・ピアフをして「男の歌う歌じゃない」と言わしめたとかで、ブレルの容貌も加味され、その隷属的な歌詞に嘲笑や諸々の物議をかもした作品だったそうな。
単なるラブソングではなく、あまりにも女々しく惨めたらしい内容は封建社会的風潮の中にあっては、さもありなん・・と想われる。
ブレルが当時の恋人に対して、何か辛く当り散らした結果、別離を告げられることに・・が彼女は既に身籠っていた・・しかし、ブレルは認知を拒否したため堕胎したという。
そんな修羅場状況を経て後、この曲が誕生したと言われている。
男の中の臆病さと卑怯な本音を表現したものだ、とブレル自身は語っていたそうな。
練習もない、ぶっつけ本番の初挑戦でのアップで、作品のイメージを崩壊させてしまったかもしれません。
シャンソンファンの多くの方にも不快感や、違和感を持たれてしまったかもしれませんね。
歌いなおす気力は、改訂版を創る気になったら・・と言うことになりますでしょうか。
いずれにしましても、Sima World 全開の作品となりましたことをご容赦ください。
訳詞・歌 Sima
Pf 江口純子 / in 市川 ラ・メール
訳詞 no.74 (初稿)
シャンソン・訳詞のチャンネル
http://www.youtube.com/user/fwhy3109?ob=0&feature=results_main