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着ぐるみのバイト。

日給・5,000円のバイト。

H商店と言う所で募集があり。
気になって応募した…。

書いてた住所に向かう…
普通の一軒家、看板も何もない…。

(マジで?本当にココ?)
呼び鈴を鳴らす。

私 「SE2と言います。
        本日面接に来ました。」

相手 「どうぞ、入ってください。」

玄関に入ると、
事務机が4つほど置かれていた。

奥にいた女性が
事務仕事しながら…
頭を上げ私の顔を見て、

女性 「靴脱いで、
           右にある階段二階上がって
           左の部屋で待っててください。」

私      「はいっ。」

古い木造の階段に
脚をかけるとギシギシと音が鳴る。
音を立てながら上がった。

二階に上がると、
ふすまが全開に空いてる部屋があった。

部屋に入ると畳の部屋に、
何名かポツポツと座っていた。

あたしは
右側の真ん中、壁際に座った。

数分後。
8畳ぐらいある部屋は
人で埋め尽くされていた。

ラフな格好をした
男性が、スルスルとはいって来た。

彼は前方に立ち
話し始めた。

男性 「大変、お待たせしました。
           今回、私達H商店が企画している。
           100人パレードに応募して頂き
           ありがとうございます。」

Hさんの夢だった着ぐるみ100体が
タンバリンや鈴を持って道路を練り歩くとう、
普通にパレードするより過酷なモノです。

100人、人を集めなければいけない。

大変な事だと思います。

男性  「この条件でいいって人
            だけ残ってください。」

と、告げられた時。
ポツポツと人が立って退席していく、
残った人は10人程度…。

あたしもその中の1人。

着ぐるみを着てパレード
はいっ。と着ぐるみを渡されてただ歩く。
と言うわけには行かず…

体力がいるお仕事でした。

一週間に、お仕事がある日は
土・日・祝だけ必ず仕事がある。
て訳ではないので、H商店で働いてる人は
バイト掛け持ちしてる人が多かったです。

残り間曜日の、夜に稽古をします。

基礎体力作り。腕立て・腹筋・ランニング

稽古する場所も無いので近所の公園で
15名ほど集団てしていると…

側から見ると、怖いですよね。
夜の公園で何してるの?てぇ感じで…

何度か通報された事もあります(苦笑)

H商店で知り合った。

楽しい人達、
主になってるグループに
気がついたら輪に入ってました。

輪になってキャキャしてた時。
楽しい会話中、1人輪から離れて
ポツンっと抜ける人がいました。

彼は背の高い細身で
影薄い感じがした、

なんで?輪からはみ出てるんだろ?
さっきまで楽しい会話してたじゃん?
なんで?

仲悪い訳じゃなく、
付かず離れずの距離にいる彼が
なぜか気になった。

輪から離れてボーとしてる彼に
あたしはよく話しかけるようになってた。

彼はみんなからKやんっと呼ばれてた。