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しろがねのバイク語り

しろがねがバイクについて試乗やツーリングの感想をあれこれ書き連ねているブログです。世にもっとバイクの情報が増えますように。

2台目に乗ったバイクです。

普通自動二輪免許を取って最初に買ったバイクですね。

 

バイクは移動手段であり、移動手段である以上は疲れないことが重要かつ取り回しも楽なバイク、ということでスクーターにすることは最初から決めていました。

ギア車なんてストップアンドゴーのたびにシフトチェンジシフトチェンジシフトチェンジ… やってられるか! というのが当時の価値観でした。要するにバイクに乗りたいというよりも一人旅がしたくて、その手段としてバイクが有用、という形ですね。

で、高速道路も乗れることが大事なので125cc超であること。なるべく予算を抑えること。航続距離が長いこと。そしてどこでも走れること。

ということで、アドベンチャーっぽさを売りにしていたADV160に白羽の矢を立てました。

 

ADV160は現在も大人気なので説明するまでも無いと思いますが、可動式スクリーンを持った軽二輪スクーターです。

これにトップボックスとグリップヒーターを付けて乗ってましたが、まぁシート下合わせて大量に荷物は積めるし酷道から高速道路まで走り回った結果、バイクってたーのしー! と目覚めてしまったんですよね。

こいつが… こいつがバイクの楽しさを教えてくれたせいで… いつの間にか大型二輪免許取って大型バイクを物色する羽目に…

 

暑い時期にアイドリングストップを有効にして田舎道をいいペースで走っていると燃費計が50km超を記録するくらい走るので、航続距離もタンク容量8リットルと相まってけっこうなものです。

特徴のスクリーンですが、トランザルプに乗った時にADV160と似た防風性だと思いました。スクリーン位置を高くしている時はドライバーの頭肩腕に風が辺り、上半身を伏せ気味にして腕を畳むとスクリーンが生み出す防風空間にドライバーがすっぽり入ります。空気抵抗が減って速度が勝手に上がっていくので、下道では要注意です。

他に特筆すべき機能があるわけではないので、単純に基本的なバランスが優れているバイクなのではないでしょうか。

スクーターなりの弱点はもちろんありますし、車重が軽いので横風に滅法弱くはあるのですが、バイクで日本一周しろって言われたらこういうバイクを選ぶでしょうね。荷物積めるし、下道酷道田舎道を快適に走れないと無理でしょうし、ある程度居住性が高くないと長時間走れないでしょうし、何より降りたり停まったりが億劫じゃないですからね。

キャンツーにも向いているかと思います。

 

Tracer9GT+ Y-AMTの乗り心地にケチ付けられる人いるの? グランドツアラーだよ?

乗る前はそう思っていました。

 

 乗車感

 

デカいディスプレイにヤケクソのように高いスクリーン、左右にゴテ盛りのスイッチボックスというNT1100と同系統のコックピットの景色です。

トランザルプほどのスッキリ感はない、というかトランザルプって本当に乗車した時のフィーリングが良いんですよね。

Tracer9GT+ Y-AMTのシートはもう最初っから固いのが分かります。あとステップの位置が足を下ろした時にめっちゃ邪魔。ヤマハのバイクによくあるステップです。知らんけど。

足付きは悪く、ステップの位置も邪魔なので、跨ったまま足をつんつん突いて移動、というのは向いていません。重心が低いようなので素直に降りて押し引きした方がよさげ。ハンドルの広さはNT1100以上なので、小柄な人は注意です。

 

 乗り心地

 

電サスのA2モードで走ってましたが、大きめの段差を踏んだ時にガタン!とカウルが固い音を立てます。固いよサス。シートも固いし、ステップにも振動が直撃するので、乗り心地は大変固いバイクです。なんだこれスポーツバイクかな? ツアラーなのでは?(そんなことヤマハは言ってない。スポーツツーリングというカテゴライズです)

走行中の走り心地ですが、二気筒連中のようなドコドコ感はありません。多気筒のシュイーンというほど滑らかでもなく、ヤマハ的なガサガサしたエンジン音で走ります。

防風性は高く、直進性も強く、足回りは固く、エンジン音もガサツということで、まぁ高速道路なんかはひたすら自分のガサガサエンジン音を聞きつつたまに段差を踏んでガタン!ガタン!という音がアクセントです。本当にこいつツアラーかな?(スポーツツーリンガーです)

つまり何が言いたいかと言うと、乗り心地はそんなに良くない…

 

 走行フィーリング

 

こっ、こいつ、軽いぞ!(ギャン、とハードなカーブをクリアしながら)

Y-AMTも相俟って、アホみたいに軽快俊敏だ!

車重が230kgを超えているうえにホイール長もけっこうあるにも関わらず、挙動は軽いというか、俊敏です(軽さだけならNT1100の方が軽い。あいつはステップ踏みしめるだけで左右にフラフラできる)

ちょっとアンダーステア気味なのでちゃんとハンドル使わないと危ないけど、それがまたバイクをグイグイ操ってる感が強いです。ワインディングたーのしー!

これ本当にツアラーなのか(スポーツツーリンガーです)

 

まぁベースがMT-09ですし、それにツアラー性能を盛ったのがTracerなので、本質はロードスポーツなんでしょうね。

高速道路は、いつの間にか120km/hに達しているほど軽快に回ります。回り過ぎます。自制心が必要だ。ACCで息抜きしよう。

下道でも流れがよければACCで楽に走れます。

が… このバイクは自分でアクセル回してY-AMTでギア叩き込んでなんぼかなという気はします。NT1100と真逆ですね。あいつはドコドコ流すのが向いてましたが、Tracer9GT+ Y-AMTは積極的にバイクを操りたくなります。ちょっと中毒性がありますね。

そういう意味だと、街中・下道をバイクを操作しながら走ってるのが実は一番楽しいのかもしれません。

 

正直、高速道路はトランザルプの方が唸るエンジン音を聴きつつ風を適度に浴びつつアイポイントの高さで楽しいですし、NT1100の方が無風かつ柔らかめのサスで快適です。

Tracer9GT+ Y-AMTが彼らに勝っているフィーリングは何かなと考えた時、真っ先に思い浮かぶのがY-AMTの脳直結感とそれがもたらす俺がバイクだと言いたくなるような人機一体感。

ACCなんか封印だ!バイクを走らせる!それだけが満足感よ!

ひとしきり走らせたらATモードにしてACCオンにしてのんびり帰りましょう。やっぱりこのバイク万能だな。ケツは痛い… いや個人的にはNT1100よりマシなんだよな… 姿勢のせいですかね。

NT1100の一番大事なところですね。

のんびりどこまでも駆けていくツアラーとして一番大事かもしれない乗り心地系の感想です。

 

 乗車感

パ〇ルダーオン!

などと叫びたくなるコックピット感にデカいディスプレイ、 前方を覆うスクリーン、左右のスイッチボックスに広いハンドル、猛烈にメカに乗ってる感が盛り上がり、とりあえず乗車してハンドル握るだけでテンションが上がります。

これから走るぜ俺はやるぜ俺はやるぜ。

シートは触った時は柔らかい気がしましたが、腰掛けると特にそんなことはありませんでした。しかもケツポジを後ろにずらすと安っぽいプラ板感があります。このバイク買ったらコンフォートシートまっしぐらだな…

ハンドルが左右に広いので、これを利用して前傾気味に乗ることも不可能では無いです(着座位置を後ろにずらして両手を開くとそれなりに前傾っぽくなる)

足付きは個人的には普通。デッカバイクなのに足付き普通なのは感動します。ただその分、目線の高さは感じないというか、スクリーンが否応なしに目の前に聳え立つので、トランザルプのような解放感は全く無いです。むしろメカに乗り込んでる感でテンション上げるバイクだこれ。

 

 乗り心地

 

シートの座り心地は普通ですが、上半身はほぼ直立のアップライトなので2時間ほど連続走行すると腰かケツが痛くなってきます。回避のために着座位置を後ろにずらすと、安っぽい板感のあるシート… このバイクこんだけラグジュアリーなのにシートはどうしてこうなのか。

肝心の走行中の走り心地ですが、無風でサスもよく効いてエンジンも無限にドコドコ言っててシフトはDCTだからやることなくて…

これ旅行中は最高のツアラーでしょうね。めっちゃ景色楽しんで走れそう。

でも風景を見慣れた地域とか夜の高速道路をこれで走ると… 寝るのでは… 眠気を感じたらすぐに休憩した方がよさそうです。もしくはエンジン回して振動で目を覚まそう。

 

 走行フィーリング

 

いやもう思ったように曲がるし停まるし狙ったラインをビッタビタに走れるし、何の不満があろうか。いかにもホンダ車って感じです。

たぶん舗装林道みたいな狭隘で荒れた道でも鼻歌交じりで走っちゃいますよ。ワインディング路を中型みたいに軽快に走れって言われたら無理ですけど、単にワインディング路を走れと言われたらパワフルに走れます。ステータスを力とパワーとストレンクスに振って高速も下道もワインディングもこなすタイプですね。

 

下道の10~60km/hは穏やかに静かに走ってくれます。特筆すべきことは何もありません。トルクが抜けない限り安定感も抜群です。あと走行風が来ないので暑い。

高速道路は80~100km/hは穏やかに静かに走ってくれます。特筆すべきことは何もありません。ただ、回すと振動が激しくなって、エンジン音の割に速くならんなという感じです。とはいえ追い越し車線に出てスパッと加速して追い越すくらいは余裕なんですが。あと走行風が来ないので暑い。

 

ただこのバイク、走行車線をクルコン使ってドコドコ流すのが似合う気がします。そういうのんびり旅をするのが向いてるんじゃないでしょうか。走行モードもrainとurbanとtourだしな。

レンタルして走った感じでは、下道街中高速快走路で特に性格が変わるようなことはありませんでした。SモードはあるがSモードを使って走るようなシチュエーションを走るようなバイクでは無いというか。むしろ対向車がビビるというか。ヘアピンの向こうからNT1100がヌッと出てきたらビビる自信がある。

プチゴールドウィングと呼ばれているのもあながち間違いでは無さそうです。お前がデカNT1100なんだと言い返してもいい。