冗談(上段)じゃないよ (゚Д゚;)

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Twitterの自己紹介に上段挑戦中と書いていますが、
ここ最近は中段ばかりやっててちょっとばかり中断しているCailです。

先日、高校のインターハイ予選(団体)を見に行く機会があって
特に上段剣士を見ていました。

一番気になるところはもちろん、自分の高校なんですけどね…(;^ω^)。

上段剣士が多数在籍&活躍する高校剣道の試合の話を
出稽古先の先生が聞いた際に言ったのは…

(ドヤ顏で)冗談じゃないよ(・ω・)/

という評価。
周囲の先生方や雰囲気は…ピリピリしないで、
むしろお約束とばかりにニッコニコでした。


なぜ、そのような風になるのかというと、
ルール上、高校生になると上段の構えを取ることが出来ます。

別にそのこと自体に文句を言っているわけではなく、
上段に適性のある高校生はたくさんいて
上段を取って才能が開花して一気に不動のレギュラー獲得までいくケースもあります。

実際に私も惚れ惚れするような鋭い片手面を飛ばす上段高校生もいました。

カッコええ~、ひょっとしたら俺の面打ちより鋭いかも~ (ノ´▽`)ノ


という人もいるのですが、そういった人はごく一部で、
大体は高校生になってから始めた人がほとんどです。
(たまに中学校の頃にコッソリ練習していた人もいますが…)

その為か、キャリア自体は浅い人が多く、
私も含めてそこそこ形にはなっているけど、まだまだ荒削りだな~と思うのが大多数です。

その中には…

ファッ!? ナニコレ~Σ(・ω・ノ)ノ!


と思ってしまうような上段剣士もいるわけです。

どうしてそのような剣士も団体戦の試合に出ているのかと言うと、
上段を始める人が大体は高校デビューというキャリアの浅さがあれば、
逆に上段への対策も高校デビューで否が応でも経験が浅い訳です。

ということは、上段を取ると勝てないまでも簡単には負けないという可能性が高まります。
団体戦においては、引き分けの要素も勝負に絡んでくるため、
即席上段剣士を『引き分け要員』に配置するのもまた采配においては大事になってきます。

上段に対する有効な手段は同じく高校生から使用可能となる『突き技』です。

突き技を練習する機会と言うのは安全性の問題などから
なかなか機会には恵まれていません。

突き技が使えないと、上段剣士の攻めを崩すのは結構大変なんです(;^ω^)。

上段から見ると、突きをやってこない相手に対しては左小手くらいしか警戒することがありません。
そうなれば、竹刀を下げない限りは面を打たれることはありません。

他には片手面の際に相打ち気味にすりあげ面などを打たれる危険性もありますが、
上段は火の構え、ひたすら制圧前進あるのみですので、グリグリ攻め込んでいけば
相手の竹刀が浮いたところを面なり小手なり胴なり打てます。

団体戦で勝つためとはいえ、そういった本来の攻めをしないで引き分け狙いという
ちょっと動機が不純(勝負の世界は非情なのですが…)という点を先生は批判していたわけです。

上段の下手な人を揶揄して『冗談』というのが
剣道の業界用語&お約束のオヤジギャグですね。

『Cailの取る上段は冗談だありゃ(;´Д`)』

と言われないように頑張っていきたいと思うCailでした。