独り言ブルース
流れるように刻まれていくこの音色には、
哀しみも、愛しさも表現することが出来る。
いつもより少し誇らしげな月が見下ろす真夜中に、
その淡い光に照らされてもなお消えゆきそうな男独り。
彼が時折口ずさむのは、
低音のパンチが効いた、
どこかできいたことのあるような唄。
大抵凍りつきそうな風にかき消されてしまうが、
たまになぜか聞く者の心をがしりと掴む。
それがこいつの凄いところ。
でも、
こいつが誰なのか、
気になるところだ。
明日もきっと、
同じ場所同じ時間にふらふらっと、
奴は歩いている。
声をかけてみようか。
いや、
結局しらんぷりをして、
それで終わり。
アイ
藍…
念願のMyエレアコ。
2万5千もしない安物のくせして、なかなかの音を奏でてくれる。
最初、情け無い色してんな、なんて思って買ったけれど、
今ではすっかりコイツの青色に虜になってしまっている。
逢…
また、思い返してみると、
今年2011年にて出逢った人は数知れず。
これから一生大切にしていきたいっていう友人が、
何人も出来た。
後、自分に生徒が出来たっていうのは本当に感慨深かった。
この人のおかげで、今の自分は立っていられる。
そんな先生が僕には何人かいるが、
そこまでのインパクトを、
誰かに残せるように頑張りたい。
相…
いつかは分かり合えるはず。
やっぱり、他人の考えていることを想像するのは難しい。
いつだって、正確にそれを当てようとしても、
結局自分の感情の自己主張がうるさくて出来ないのだから。
…また、誰かを傷つけてしまっただろう。
そのせいで。
哀…
多分、一生満足っていう言葉を、
僕は知らずに生きていくのだろう。
18歳、遣り残したことばかりあるような気がして、
たったの一段を登ることさえも、
ためらってしまう。
思わず、目を細めてしまいたくなるのだ。
愛、
どこで誰が想像したんでしょうか?
難解だね。
でも多分、
ただの一秒が永遠より長くなる。
そんな、
魔法みたいな明りのことを言うんじゃないか、
ってふと思った。
明日晴れるかな
降水確率を見ても、
空を見上げても、
風の匂いからしても、
明日晴れになるはずがない。
でも、
心の声にそっと耳を傾けてみたら、
どこかへ向かって叫ぶ熱い声一つ。
「明日、晴れるかな。」
止まない雨は無いはずだが、
いつ止むかは、
運命の決めるところなのか。
身体の芯まで冷やすような、
空から落ちる黒い粒達に嘆きながら、
僕はただひたすら感覚の無い足で立ち続けるしか出来なかった。
何も無い手のひらに感じる「何も無いこと」。
いくら握っても、
指は空を切るだけ。
ただただ、
自分自身を握り締めている。
そんなくじけそうなどんより夜空に一声。
「明日、晴れるかな。」
孤独に混乱に不安に怒りが、
僕を邪魔して、
先には何も見えやしない。
むしろ、
行く先どころか自分を見失っているのかもしれない。
だから、
一人静かにそっと囁いておく。
「明日、晴れるかな。」
そろそろ、
晴れないかな。
