innocent world
大学生活3週間目。
×大学生活に慣れてきた。
○学院生活に戻ってきた。
視野の中に女子がぽつりぽつり点在している風景は、
新鮮ではあったのは束のまま――
はっきり言ってそんなもの、
90分授業のうちの、
初めの15分ほどで薄れてしまうような感覚である…!
「てか、
なんかかなり目つきが鋭くね…?
俺、あんなのはちょっと…。」
「まぁ、
お前共学だから贅沢言えるんだよな、高校が。」
「…。」
なんやかんやで、
我ら理工男子はそんな結論に至った。
…というのが、
水曜の力学の授業。
「ぶっちゃけ、
東大生モデルは例外として、
顔面偏差値+学力偏差値=100だろ。」
という後ろに座る一浪の茶髪に、
ツッコミ続けること1時間ちょい。
近くの女子の目が気になり始めたところで、
「やっぱり数字じゃ人のことは計り知れない」
などと当たり障りの無い結論で無理やり納得して、
彼は押し黙った。
…というのが、
木曜の数学の授業。
ただし、
金曜の電磁気の授業中は例外だ。
奴らのシャーペンの動きの速さといったら…
とても笑えない。
「え…ベクトル(微分、積分、クーロンの法則…etc,etc)も忘れたの?」
苦笑交じりでこっちを見てくる視線も、
3週間目ともなると、
そろそろ痛くなってくる。
そんな彼らからの一言。
「学院生って頭のキレは、
良いんだろ?」
…頑張らなきゃ、
と自然と思わされる言葉。
でも、
どこか優しい心遣いを感じさせる、
奴らの言動については、
本当に毎日感謝させられる。
知り合いが増えていくにつれ、
ますます入り組んでいくであろう人間関係。
でも、
まだ見失っちゃいない微かな光を胸に、
僕はこのまんまで、
明日も進んで行くつもりだ。
…いやもちろん、
このまんまじゃマズイ部分だってあるので、
そこは勉強しなければ笑
なので、
○Welcome back to GAKUIN.
しかし――
「俺、○○ちゃんと一緒に帰る約束したぜ。」
「マジかよ、どれだ、○○は?」
「教えるかよ。」
「ふざけんな、
携帯公開しやがれ!」
「おい…ちょっと待て、
携帯折れる折れる!!」
「てか、
同じ学科かよ、○○は!」
…という電磁気の授業前は、
学院にしてはなんか違和感がある話題のような。
hybrid rainbow
もし虹が、
たった一つの色の光しか持っていなかったら、
美しく見えるとは思えない。
波長の違う様々な光が、
上から下まで並んでいるからこそ、
虹は美しい。
経験することだって、そうだと思う。
同じ様な成功に、
同じ様な失敗に、
思い返せば混同してしまうような出来事だって、
よくよく考えてみれば、
微妙に一つずつ違う色をしているもんだ。
そうやって、
それらを上から順に自分の中に、
たくさん塗りつぶしていくと、
やがては立派な作品に仕上がる。
そんな感じで人は成長するんだから、
似た様な顔をしてたり、
似た様な性格をしてたり、
第一印象では見分けつかない人達だって、
よくよく付き合っていけば、
輝き方が全く同じなんてことはないだろう。
この一週間、
いろんな人に出会ったし、
いろんなことがあった。
正直、
まだどいつもこいつも、
似た様な色しているように見えるし、
僕は僕で、
自分の中をごちゃごちゃと塗り潰してしまっていたりと、
どうも混沌としている。
でも、
今日は、
少し明るい色達を塗ることが出来たような気がする。
個性豊かな4色と、
フレッシュな1色と、
優しい1色。
全部、
ありがたかった。
全部、
大事にしたい色になった。
…さて、
明日も頑張りますか。
陽は、また昇る。
一昨日。
2011年5月11日水曜日午後7時05分過ぎ、
都内のとあるスーパー。
「あのー…貝柱、どこですか?」
「はい。少々お待ち下さい。
…。
…。
はい、た、ただいま…」
君が輝いて見える――
だとかは、
恋心が視神経を刺激し、
脳内のアドレナリンを増殖させ、
なんやかんやで起きる現象なのだろうと思っていた。
しかし…。
全くオーラが違った。
まさしく『輝いている』ように見えた。
160センチ後半だろうか…
小顔で綺麗な肌に、大きな目。
とても、
現実のこととは思えない。
まるで、
テレビのワンシーンを見ているかのようだった。
彼女を見ていると、
段々呼吸が大変になった。
上手く口が動かせない。
口周りの筋肉がまるで痙攣しているかのように、
ぴくぴくと落ち着き無く動く。
(何か気の利いた言葉、
何か、何か…)
「…こ、こちらになります。」
「ありがとうございます。」
「…」
「…」
真っ直ぐ見つめ合うこと、
数十秒。
「…ありがとうございます。」
「あ、いや…。」
少しだけ、
僕に上品にこぼした笑顔は、
まさにこの世に二つとないほど美しい笑みだった。
…この臆病者は、
ただ背中を向けて逃げ帰るしかなかった。
最近、
どうも曇りがちな行く道行く道に、
ぽっと温かく照らしてくれた、
一輪の光。
やっぱり、
悲しみは夕日にでも滲ませておいて、
今日の新しい夜を迎える仕度をしよう。
だって、
陽は必ず、また昇るから。
また、
アイツを拝める日が来るから。
そうまた信じて頑張ろうと思う。
さて、
これから下手糞な接客のお詫びの手紙を、
送りたいと思います。
あ、もちろん、
元気を頂いたお礼の言葉も一緒に載せて。
ただ、
誰か、
綾瀬はるかさんの住所知っていますか?笑