イギリス製の磁器って安いの?高いの? 


 それでは、値段をもう少し安くできるのだろうか?



 消費者の立場で考えてみよう。 高級品を買えない私は一万円でも高いと思ってしまいます。もう少し安くならないだろうか・・と願ってしまうのが正直な気持ちです(笑)

 しかし、、 メーカー職人の立場から言うと実は少し違う。


 一般人でも買えるぐらいの値段に下げる方法として、すでに手間と品質を少し落とし、それでも高品質な製品を作るように努力をしているのだ。 


 素地ボディーはそのままにしてデザインそのものを変えるとか、 “金”を分厚く塗るよりも、他の金属と混合し薄く塗るといった具合だ。


 こうした高品質の磁器は少量でも採算が合うように隠れた工夫がなされている。

 それを長期間売り続けることで少しづつ利益を出しているのである。

 リピーターが多ければ多いほど必ず利益が入る仕組みだ。

 

 消費者にとっては何年も継続して生産されるカップが故に長い間利用できる利点がある。

 毎年セットごと全部買い変えるよりも、馴染みものを利用する楽しみがあるわけだから、一つ欠けたからと言って使い捨てをしなくてもいい。たった一つだけ追加購入をすればいいのだ。


 つまり、それを安いと判断するかそれとも高いと判断するかは売り手と買い手の両方がマッチングしている価格なる。

それが結果的に一客7千・八千・一万円という値段になる、と言って良いのではないだろうか。



 だからデザインが似ていたとしても中国製磁器と比べてイギリス製磁器の価格が高くなるのはそういう理由があるからなんだね。


   ご理解して頂けました?


 それにしても“この値段では高いぞ” と私同様お思いです(笑)? 

 残念ですがこれが精一杯の価格なんですねw



 それともやっぱりもっともっと安い値段のカップに興味がw?? ウ~ん・・・笑



続く!!



 

イギリス製磁器


 なぜこんなに値段が違うのか簡単にお話しましょう。

 おおよそ正しいからそのまま受け入れてちょうだいねw


 1)何故値段が高くなるの?


 そもそもイギリスで作られた一万円もする磁器はどこかの国の高級官僚とか貴族あるいは国家間の交換パーティー用に特別に作られたものが結構多いのだ。

 だからこうしたカップは特別のパーティー用に作られているから、一客でも一万円は安いぐらいなのだ。

 ときには一客でそれ以上してもおかしくはない。


 しかも特別な製品は高品質の粘土・形状・ボディーデザイン・プリントデザイン・厳しい検品という工程を経て作られるんだよ。


 さらに、表面には複雑なデザインを、さらにさらに最高の金を手書きで塗って、焼き、そこにその時の使われたオリジナルにバックスタンプと製造番号(現在ではない)まで入れてあるものまである。

 だから無茶苦茶に高いカップ&ソーサーが出来上がってしまうのだ。

 

 こうした磁器が大きなパーティーなどに使われると、それを利用した人々がそのカップの美しさを世界に広めてくれる。

 メーカーにとってもこれが大きな宣伝効果になるんだな。


 そこで最高級品VIP待遇とは行かないまでも、こうしたカップを見てもう少し単価を下げた同じデザインの磁器を欲しくなる人が出てきてもおかしくない。

 いわゆる普段用カップとして自分の家に置いておきたいという金持ちが現れてくるのだ。

世界にはこの種のコレクターが結構多いのも確かだ。今はアラブ系かな??

 



                                            続く!




             イギリス製ウエッジウッドと中国製コピー


 イギリス製の磁器で“ウエッジウッド”という世界で有名な会社がある。

代表的なデザインの中で”カップの表面が彫刻”のようにでこぼこしている。

 まるでネックレスとか胸につけるブローチ、カメオのように美しい。

 

 デパートに行くとウエッジウッド製のカップ&ソーサー 一客 だけで10000円もする。値段を見ただけでびっくりだ。

陶磁器に興味があったとしてもじっとウインドウを見つめるだけで通り過ぎた経験のある方はいらっしゃらないだろうか?

 実のところ私はそうです笑。

 また悔しいことにウエッジウッド製コーヒーカップの横に中国製コーヒーカップが並んでいるとどっちを見ようと迷う時がある。だから見ないような顔をして知らないふりをして通り過ぎるんだ笑。


 さて、皆さんは陶磁器にほんのちょっと”知ったかぶり”をして知識という名の見栄を張ってみたくはありませんか?

 

“何故同じような色同じような形なのになんでそんなに価格の違いが出るのだろう?” こんな疑問を持っている人は決して少なくないはず。


でも、店員さんに値段の差を口に出して聞くのも恥ずかしいなぁ、そんなことを心でつぶやいた経験のある人はいらっしゃいません??


 そこで、何故こんなに値段が違うのか簡単な違いをお話しましょう・・・・

                                                                    

                                         続く!!

  


                  フランス植民地時代


 その理由がわかったのは日本に帰国してからだ。


 前回の続き....


 帰国後、ベトナムの歴史背景を考えていて、その理由がわかった。

 それは、アメリカ統治時代の前はフランスが統治していたということががキーになる。

 

つまり、かつて統治していたフランス人がベトナム製磁器を頻繁に作らせていたということだ。


 磁器は割れやすいので出来あがった磁器の渕に金属を付けて割れにくくしてフランスに輸出していたのだ。



 フランスで、有名な メゾン エ オブジェ という世界規模の展示フェアがある。

 私は毎年そこで磁器をいかにも古くみせて売っている輸入業者を見かける。

 つまりフランス人が古く見える磁器が大好きだったのだ。


 こうして現代に作られた5ドル前後で作られた磁器が100ドルで古陶器としてベトナムで売られているのだ。


 

そこで結論!! 

 観光客としてベトナム製品をベトナムで絶対に買ってはならない。

 その代りに日本でベトナム製を買うことだ笑!!

                                   


   

                  ボッタクリ天国ベトナム


私はいままで海外の磁器を土産としてたくさん買ってきたが、中でもベトナム磁器は最高の製品でありながら、その価格たるや眼を疑った。

 旅の途中の土産屋さんでコーヒーカップ半ダースそれにティーポットのセットがあった。

 これは※ボンチャイナ(磁器の中では高級品の一つ)でベトナムでも高い方に属す。

 いったいどのぐらいの価格するだろうかと値段を見て驚いた。

 これだけで65ドルと書かれていたのだ。

 ベトナムでは製造価格は4ドル~6ドル程度。市販価格でも10ドル程度なのだ。

 店員が半額に下げても32ドルだ。

 まさにぼったくり価格なのだ。

 つまり日本人だけでなくアメリカ人、イギリス人、スイス人といった欧米系の観光客には取れるだけ取ってやろうという下心が丸見えになってしまった。


              ベトナム市内にあるアンティークショップ


 ベトナムにはところどころにアンティークショップがある。

 ベトナムでは変った陶磁器がたくさんあるが、どれもこれも全部偽物だ。

 でもどうしてこれほど偽物がまかり通るのか私には解らなかった。


 その理由がわかったのは日本に帰国してからだ。

 

                                       続く!!

                                 


※ボンチャイナとは骨、つまりカルシウムが粘土に混ぜて作る陶磁器の種類の一つなのですが

  詳しい説明については“陶磁器の種類”の際にまとめてお話しますね。