【2024/07/25】
この記事無しです。
まとめなおします。
前回のWindowsでKivyのテストは一応終わった事にして(えっ
最終目標である簡単なpythonアプリをandroidで動かすというところに向かいたい。
一応基本環境はWindows10ということでお話は進めます。
1.WSLのインストール
そもそもWSLは何をするのかというと…
WindowsでLinux(今回使用するUbuntuも含めて)を実行するための機能です。
今回androidのインストールファイル(apk)を作成するにあたり、"Buildozer"というものを使用しますが、これはWindows上では動作しません、というより、Windows用Buildozerというものは存在しません。
そのため、仮想環境でLinuxを動かし、そこからBuildozerを起動させることにします。
WSLインストール前にWSLが起動する環境を確認します。
Windowsの設定画面の検索より「有効化」と入力します。
そうすると「Windowsの機能の有効化または無効化」という項目が出てきます。それをクリックして、画面を出します。
今回使用するのは、
「Linux用Windowsサブシステム」
「仮想マシンプラットフォーム」
になるので、この項目にチェックをつけて画面を閉じてください。
そうしたら、本格的なWSLのインストールとなります。
ここからはネットに接続していることが大前提となります。WindowsPowerShell(ウインドウボタンで右クリックするとPowerShellの項目は出てきます)をを起動しコマンドプロンプトが表示されたら
wsl --install
と入力しEnter。
これでWSLのインストールは問題なくいくと思います。
2.Ubuntuのインストール
UbuntuもPowerShell上で行います。
プロンプトが現れたら
wsl --install -d Ubuntu
これでインストールが開始されます。
ある程度行くと、ユーザー名とパスワードを入力するよう促されるでそれも入力します。
ちなみに現時点ではUbuntuのバージョンは”22.04.3 LTS”になっています。
3.環境設定
UbuntuでBuildozerを起動させるための環境を作ります。
スタートメニューからUbuntuを探してクリックしてUbuntuを起動します。
その後に以下のコマンドを実行してください。
sudo apt update
sudo apt install -y git zip unzip openjdk-17-jdk python3-pip autoconf libtool pkg-config zlib1g-dev libncurses5-dev libncursesw5-dev libtinfo5 cmake libffi-dev libssl-dev
pip3 install --user --upgrade Cython==0.29.33 virtualenv
pip install buildozer
時間がかかることもあるので、じっくり待ちましょう。
そして、"Cython==0.29.33"ですが、ネットでは"0.29.19"という記述がほとんどです。
しかし、"0.29.19"のままだと駄目なようで、apk作成時にエラーになります。
正確な理由はわかりませんが、Buildozerのバージョンが1.5に上がっているのが原因なのかなと思っています。
4.コードを書く
import kivy
from kivy.app import App
from kivy.uix.label import Label
class MyApp(App):
def build(self):
return Label(text='Hello world')
if __name__ == '__main__':
MyApp().run()
これでいいです。
これをmain.pyというファイル名で保存します。
保存場所ですが、これからUbuntuでの作業になるので、Ubuntuの仮想環境に保存します。
エクスプローラーのアドレスの所に
\\wsl$
上のように"Ubuntu"というフォルダーが現れるのでここに下に保存します。
Ubuntu > home > (自分で設定したユーザー名)
の下に今回はsampleというフォルダーを作ります。
この下に保存します。
保存しただけなので、このフォルダーにはmain.pyしかファイルがないはずです。
5.最終調整~ファイル作成
最後に細々としたところをやります。
まず、既存のファイルに文言の追加をします。
上のディレクトリの戻り、".bashrc"をテキストエディターなどで開きます。
最後の行に
export PATH=$PATH:~/.local/bin/
と追加して保存します。
最後に、Ubuntuを再起動して
cd sample
buildozer init
buildozer android debug
を実行すれば、binのフォルダーにapkファイルが作成されます。
…とりあえず今日はここまで。