シルバー京都巡りの年金女子2名、昨日7月31日に京都に出かけました。

 

「室内ならどこでもいいよ」という女子Bの要望に、知恵を絞る元通訳ガイドの女子A。真夏も京都観光を楽しみたいという気持ちの中で、熱中症への不安が頭をよぎります。(二人ともアラ古希ですから)

室内で過ごせる観光地をいくつか選び、炎天下の移動距離をうんと短くすれば、体への負担も少ないはず。と、思いついた昨日のツアーを2回に分けてお話します。

 

「京巡り夏は涼しく~京都国立博物館・三十三間堂・養源院」

  バス停「三十三間堂前」で下車すると、三十三間堂も養源院、博物館も徒歩数分以内。

  お昼は、博物館内の前田珈琲で食べて、帰りに豊国神社門前で大仏餅を買うコースです。

 

 

9:30に京都駅で待ち合わせ。バス乗り場に向かいます。

乗り場は、いつも長蛇の列になっている清水寺方面「D2」。頭上からミストが降り注いでいるところですが、この暑さで、なんの涼しさも感じません。たくさんのバス待ちの人たちなので、何台かやり過ごす覚悟が必要。

ところが、清水寺方面には行かず、三十三間堂に行くバスが来て(208だったか)、空いていて助かりました。

ここの並び方は、ちょっとわかりにくいです。

 

 

バス停「三十三間堂前」で下車すると、目の前が三十三間堂(正式名 蓮華王院)です。観光客たちは、少しの距離でも日傘をさす暑さ。

三十三間堂の本堂内は写真撮影禁止で、国宝の千手観音像や二十八部衆の写真はお見せできないのが残念。

本堂(国宝)を外から撮影したものと、庭園の様子を紹介します。

 

 

 

本堂は、後白河上皇の勅願によって1164年に平清盛が建てましたが、火災にあい、現在のものは1266年に再建されたものです。正面が南北に長く、奥行きの浅い建物で、正面が日本一長い建物と聞きました。

建物の裏側は、その長い縁側を利用して、江戸時代に「通し矢」が盛んに行われたところです。

 

 

 

庭園は新しく造られたものですが(2021年に整備)、四季折々の花が楽しめるよう工夫がされていると感じます。

 

 

 

その中で、古くから伝わる「夜泣き封じ」に効き目のある井戸や、頭痛に効くという柳の木、鐘楼もあります。

 

 

 

今回初めて見たのは、回廊を飾る風車や風鈴ですが、願い事をする「奉納風鈴」で、7/1~8/31の行事です。(奉納おひとつ1,000円)

 

 

 

 

 

おや、回廊脇に赤い百日紅(サルスベリ)が。夏空に映えますね。

 

 

 

三十三間堂の東隣に養源院があります。ずっと見てみたいと思ってた「血天井」と俵屋宗達の「白象」図。

行ってみましょう。

 

 

 

浅井長政の菩提寺で、娘である淀殿の建立、妹お江(徳川二代将軍の正室)の再建だそうです。

それで玄関に徳川の葵の御紋が。

 

 

ここも堂内は撮影禁止なので、天井や杉戸絵は、お見せできません。

宗達の「白象」図は、マンガチックで可愛いです。「教科書にも載っている」と、案内の方が言われましたが、年金女子たちの教科書には載ってなかったと思う。と、女子AとBは確認しあいました。(60年前の教科書だもの)

 

「血天井」は、家康の家臣、鳥居元忠の遺体はどのあたりだったか、案内の方が長い棒でリアルに説明してくれました。昨年の大河ドラマ、伏見城での戦いのシーンを思い出します。

数百人が自刃したそうで、その床を天井板にしたものを見ながら、思わず合掌。

 

 

 

ここにも境内に赤い百日紅。参道は秋の紅葉が見事でしょうね。

 

さあ、博物館でランチをいただきに行きましょ。徒歩3分ですよ。

(後編に続く)