世界遺産・聖地シリーズ第三弾 ~キリスト教~



キリスト教系ははっきり言ってボリュームが多すぎ。

例えクリスチャンでないにしても、見所見ごたえ満載!


それもそのはず、ここには‥‥


イエス・キリストが十字架を背負いながら歩いた場所。
十字架を背負って歩いた道。
十字架に掛けられた場所。
復活したと言われる場所。
イエスの墓。
最後の晩餐の部屋 etc‥‥


よっしゃ!


聖地ラッシュSTART!



【キリストが十字架を背負いながら歩いた道・ヴィア・ベロドーサ】


イエスが十字架を背負い、歩いて聖墳墓教会へ向かった。
その様子が人々にさらされていた道。


今も昔もここは商店街で、イエスが十字架を背負って歩いていた時には多くの人がその様子を見て、
心を痛め、涙していたらしい。


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               <古き趣のある石畳の通り> 



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<イエスが十字架背負い歩いた通りには、12箇所くらいのチェックポイントがある。

          イエスが最初に躓いた場所。泣いてる子供に「おれの為に泣くな」と言ったポイント等>


毎週金曜日には、当時イエスが十字架背負った道沿い&ポイントを修道士とともに歩くイベントがある。
彼らの後をつけるキリスト教徒は修道士とともに歌を歌い、イエスを惜しむよう。



               【聖墳墓教会】


イエスが十字架を背負い最後に到達したのがキリスト教最大レベルの聖地・聖墳墓教会。


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入り口に入り、目に飛び込んでくるのがイエスの体にオイルを塗りたくったという石で出来た寝台。
俺が見た日の夕方には修道士が歌を歌いながら、厳粛な行事を行っていた。


詳しくはよくわからなかったけど、
時折聞こえてくるパイプオルガンの音色は聖なる場所をより神聖な雰囲気にさせる。



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多くの人が手を当て、涙ぐみ、キスをする。
また自分の持ってるネックレスや貴重品を石台の上に置き、何かをつぶやいている人々。


おれも手を当ててみた。

すると当時を再現してか、石台には香りのある香水のようなオイルが塗られていた。


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壁には当時の様子が描かれていて、訪れた人たちのイマジネーションを刺激する。



                【イエスの墓】


イエスが十字架に掛けられた後に格納された場所。
墓は聖墳墓教会内にあるミニ教会のような中にいる。


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たくさんの人が列を成している後ろに並び、墓がある空間に5人ずつ出たり入ったりしている。
中でお祈りを捧げいる人に対して、慌しく「FINISH、FINISH!」「NEXT、NEXT!」と誘導する係員。


かがむくらい狭い入り口をくぐると、人が3~4人入ってギリギリ空間に石の墓が出てくる。
ロウソクの暖かい灯りに照らされ、跪きお祈りを捧げる人達。


その鬼気迫る雰囲気圧倒されて、隅っこで待機。


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目の高さで視界に入った様子。
そして、慌しく追い出される。


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対応に慣れきった係員の誘導は、神聖な場所には不適切なほど機械的で高圧的。
神聖な場所にしては違和感。


ちなみに、死後ここに格納されたイエスの遺体はいつしか無くなっていたらしい。

そして近くのオリーブ山で復活したと言われ、
その日がイースター祭(復活祭)として今も重要な祭日になっている。



             【十字架が聳え立った場所】


ちょっと話しが前後するけど、多分ここがメインポイント。


広い聖墳墓教会の中で二階に登れる階段がある。
その階段を登ると突然目の前に現れた。


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写真右側に見えるポイントが、釘で十字架に打ちつけられた場所。
壁に描かれた絵が当時の様子を再現している。


そして柱に隠れた場所がまさに十字架が立った場所。


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ガラス張りになった白い岩は今も人の手に触れられないように保存されている。
十字架の下には台が設けられていて、そこにはダイレクトに手で触れるようになっているらしい。


人々は台の下に潜り、十字架が刺さった場所で深い祈りを捧げている。

ある人は涙し、ある人は両手を広げて何かをつぶやいている。

ここであのイエス・キリストが十字架に掛けられたのか‥‥


観光客の出入りの激しさからか、時間を越えてのイメージが難しい。
だが恐らく確かにその場所にいたとのこと。


ここでも修道士が突然現れ、係員が道を開ける為に写真を撮っている欧米人を激怒していた。
威圧的な流れにこの空間における態度に違和感を感じた。


ここでは、思いもよらない違和感を度々感じた。


もちろん涙し、深い祈りを捧げる人がたくさんいたのは事実。
だが、それにも増してその他の観光地と同じようなノリで写真に夢中になり、

厳粛さを感じない欧米人姿がよく目立った。


彼らはクリスチャンなのだろうか。


東南アジアの仏教徒、チベット仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒。
一般の人であれ聖地に訪れた人とそこにいる係員の人たちには、
少なくとも訪れた人達に対するリスペクトがあり、訪れた信者ほぼ全員にその場に対するリスペクトがあった。


だがなぜかここではその神聖な雰囲気に浸ることはできなかった。

空間に対して想像以上に重みが感じなかった分、おれにとって感じることが少ない単なる観光場所になった。


信仰に対する距離感はもちろん人それぞれ。
感じ方も十人十色。


信仰のないおれがどうこう言える話しではないが、
この最大聖地に来て一つ強く思ったのは、ここは俺が心動かされる場所ではないなという事だけ。


だからこそクリスチャンという枠を意識して人を判断するのはナンセンスだなとも思った。


宗教は宗教。

人を判断する材料にはしたくないなと‥


これはあくまでも俺の主観。


ここに来ないと感じれなかった事。



脳内の靄がどんどん晴れてクリアになっていく。


                【ダビデ王の墓】


これがキリスト教と関係あるかは疑問だが、
ここにはなんとあのミケランジェロの名作『ダビデ像』のモデル、ダビデ王の墓がある。


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彼が何をしたか‥‥まったくわかりましぇん。


とりあえずでっかい墓。

半分男性用、半分女性用。

不思議なシステム。


               【最後の晩餐の部屋】


まさかあの有名な『最後の晩餐』の部屋までエルサレムにあるとは‥。
その舞台は旧市街の城壁を抜けてすぐのところにある。


ツアー客の後ろにくっつき辿りついた部屋がここ!


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あれっ?


全然ちがうっしょ!


あのレオナルド・ダ・ヴィンチの絵の面影が全然ないっっしょ!



実はこの部屋には道に迷って一回たどり着いてスルーしていた。
再度人に聞いて入った部屋、それが最後の晩餐の部屋だと知ったくらい。


とにかくココみたい!!


ひっきりなしに観光客が入れ替わり立ち代わり出入りしている。
みんなで賛歌らしきを歌い空間に響きわたる。


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ある瞬間、
ツアー客が途切れ、赤ちゃん連れの親子が子供をあやしていた。

突然静まり返った空間でハイハイする赤ちゃんへ語りかけるように

母親が透き通るような静かな声で讃美歌のような歌を歌いだす。

すると、若い父親もビデオカメラを片手にやさしく笑いながら、低音で歌いだす。


夫婦から送られるあまりにやさしい赤ちゃんへの視線と、
語りかけるような低音と高音が混ざり合ってこの場所はついに特別な場所へと変化した。


この時感じた。


その昔、誰かがイエスを崇め、ブッタを崇め、アラーを崇め始めて、神聖な場所を作った。


何かの出来事が事の発端になり、誰かが広めた信じる道。


「What`s your religion ?」


旧市街である現地の老人と話しをして、宗教を聞かれた時に自分でも思いもよらない事を答えていた。


「I don`t follow any religion.」
「But I believe my grand father and grand mother who died already.」
「They are always looking at me.」
「This is my religion.」


もし"信じる道"の一つに宗教があるなら、
自分が信じるのは死んだじいちゃん、ばあちゃんが見てくれているって事。


それを聞いた老人はニコッと笑うだけだった。


確実に一つ一つの事がクリアになってきている。




世界遺産・聖地シリーズ第二弾 ~イスラム教~



エルサレムにあるイスラム教聖地は、ユダヤ教聖地『嘆きの壁』のすぐ近所にある、岩のドーム



ユダヤ教・キリスト教とも観光客に開かれていて、信仰者に限らず他宗教徒に対しても開かれている。

だがしかし!そこはさすがイスラム教!


イスラム教の厳格な戒律が物語るように、ここエルサレムにある岩のドームにも信仰者以外に制約がある。

1日の内にほんの数時間だけ異教徒の人に対して1箇所のEntrance門が開かれるだけ。
仮に門の中に入れても岩のドームの周りをうろつくだけで、中にはムスリム以外は入ることを許可されていない。



入るなと言われると入りたくなる‥‥魅力的すぎる。



そもそも岩のドームが聖地となった由来は、唯一絶対神アッラーからのお告げ伝える

預言者マホメッド(ムハンマド)がここエルサレム岩のドームで天馬に乗って昇天したといわれる為。



天馬に乗って昇天ってのはこれまた大胆。

昇天したのはラオウだけじゃなかった。



メッカ、メディナ、岩のドーム‥これぞムスリム三大聖地!



いざ昇天ポイントへ!!





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                  <岩のドームっぽくないほど鮮やかな外観>



早朝に行ったEntranceには、銃を構えたイスラエル兵がいた。
そこにいた兵士は思った以上に陽気で、ヒマそうだった。


暇つぶしに国名を言った後に首都の名前を当てるクイズアタックチャンスがひょんな流れからスタート。




JAPAN vs Israel 




序盤はイスラエルの猛攻。



「イタリアは?」
「ポルトガルは?」
「ドイツは?」
「チェコは?」
「ウクライナは?」




ヌルイ!!



伊達に高校時代の休み時間を使って覚えてないぜ!



「ローマ、リスボン、ベルリン、プラハ、キエフ!!」



JAPANサイドの余裕縮尺な回答に対して、クールながらもラエリーサイドが熱くなっている様子が伝わる。


その通ーり!!



すかさず、ジャパニーの反撃。



「ロシアは?」
「韓国は?」
「ネパールは?」



イスラエリーの回答、「モスクワ、韓国など知らん!、カトマンドゥ」



うーん‥手ごたえがない。



外野のイスラエリーからきわどいの問題。


「ブラジルは?」



完全忘れた。。どこだっけ?

お互いブラジリアとは答えられずドロー。



アタックチャンスをいいことにイスラエル兵からキラーQUESTION。



「スロベニアは?」



そんなん知るかー!



おれに向かって、頭を指差しながら「どうしたジャパニー♪」と挑発的な態度に火がついた。



やられたらやり返す!

ジャパニーと呼ばれるこの瞬間は仮にも日本代表。


おれからもキラーQUESTION!



「スリランカは?」




‥‥



‥‥‥




すかさずイスラエリーは、

「なんだよそれーYOUは知ってんのか??」



あたりきしゃりきの長州力ですよ。



「スリジャヤワルダナプラコッテじゃ」




ほんとはコロンボかもしれないけど‥‥


イスラエル兵士は認めない。
認めないから、勝負はつかない。


まあいいわ。


スーパー聖地の前で贅沢にもくだらないゲームをしたのも良い思い出。





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兎にも角にも、遠くから見ても、あまりに鮮やかな青いタイル。

この特殊なムスリム文化にはまだ見ぬ不思議が一杯詰まっている。


もっと見てみたい。



風の噂ではサウジアラビアは観光ビザが下りないらしい。
が、驚く事に"巡礼ビザ"なるものが存在するらしい。


おれには下りないだろうけど。。



イスラム教はハードルが高い。
そしてNew Worldを示してくれる。





       世界遺産・聖地シリーズその1


         嘆きの壁 ~ユダヤ教~



来た! 来てしまった!


ここからは教科書の世界。


学校に通っていた時、せっせこ仕事をしていた時、まさか自分がここにいるなんて想像もできんかった世界。




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ユダヤ教も男尊の傾向もかなり強いのか、

柵を挟んで右側4分の1が女性用嘆きの壁。

左側4分の3程が男性用嘆きの壁。


左側に見えるドームはイスラム教のスーパー聖地。

こんなにも近くに異教の聖地がひしめき合っているのは信じがたい。



自分はユダヤ教の信者でもない。

ユダヤ教の事をよく知っているわけでもない。


でもおれはここにいる。


それだけで十分。



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             <中に入るにはキッパと呼ばれる頭頂部を隠す帽子をかぶる>


嘆きの壁は、英語では『western wall』と呼ばれている。

紀元前20世紀頃、大改築された神殿を囲む外壁の西側が嘆きの壁となった。


しかし70年に勃発したユダヤ戦争時にローマ軍によって神殿が破壊され、西側の壁が残った。

それを嘆き悲しむユダヤ人の習慣が嘆きの壁の由来となっているよう。



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聖書を手に、頭を頷くように上下し続け何かを唱え続ける。


ある人は歌を歌うように、両手を広げる。


ある人は何かを諭すように、何か語りかけるように嘆き続ける。


ブリキのおもちゃのように、一定のペースでカクカクおじきをしながら唱えている様子にはただただ呆然。


なにをそんなに嘆くのか。


そんなに嘆く何があるのか。



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室内にも嘆きの壁は続く。


そこには聖書が置かれ、自由に手に取る事ができるよう。

(ユダヤ教徒だけかもしれない)


室内では一人が歌いだすと周辺の人がそれに続く。

響き渡る。


おれがここにいてもいいものかっていう気持ちになったりした。


昼間からここに集まっている彼らを見て一つの疑問が。


彼らはどうやって生活しているのか。

どうやって生計を立てているのか。


たまに凄い形相で寄付を求める人がいた。


謎は深まるばかり。



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壁は手を当てるラインは黒ずみ、人の油が染み付いていた。


どれだけ長い間、どれだけの人がここで嘆いた事か。


人間の一方的な感情がぶつけられ続けた壁。


隣には銃を持った兵士の姿もあった。


それに一種異様なリアリティを感じたのは俺だけだろうか。



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ある人は自分が嘆きながら携帯電話を壁に当てていた。

自分が嘆き終わった後も携帯を壁に当て続け、誰かの嘆きの手伝いをしていた。


ここだけ嘆く事が許されるのか。


普段言えないことを懺悔しているのか。


不安定な情勢に見舞われる可能性の高いエルサレム。



おれも嘆きの壁で嘆いてみた。

ひんやり冷たい壁に額と手を当ててみる。

不思議なことに相手が壁なら何を言っても大丈夫。

そんな大きな抱擁感があった。

嘆こうにも今は嘆くことなんて何もない。

とりあえずこれからの楽しみをむりやり嘆いてみた。


「待ってろよシルバーバック!」


ポジティブな嘆きを注入した日本人。



歴史に残らない嘆きの数々の一片にポジティブなmindを。