世界遺産である泥のモスクがある事で有名なジェンネという町。

ここでは毎週月曜日に、ジェンネ周辺24もの村から人が集まり大掛かりなMarketが開かれるという。


特にこのマーケット目的で月曜に到着したわけではないが、到着するとカラフルな女性の服装と、
大勢が集まっている熱気にすっかり圧倒された。



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                          <アフリカンMama本気>


売っているものは基本的に現地人が必要とする日用品がメイン。


ソフトボール大の円形石鹸に、スイカ・バナナ・オレンジ・パパイヤ等の果物、そして元気のない野菜、長芋、米。
女性が着ている鮮やかな服の生地屋や釣りのエサになるような異様なニオイのする黒い500円玉くらいの塊。
歩きながら売っているCD、洗剤、中古衣類など観光客用のものが、まったくといってないのがまた良い。


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                            <基本揚げ物ばっかり>


人も集まれば屋台も増える。


長芋すり潰したような粘り気のあるのを揚げたもの(もちもちしておいしい)、
どでかく豪快なイモを拭かしたもの(味はない)
ボラやナマズ系、川魚をそのまま揚げたもの(スーパー淡白な味)
おからのような、クスクスのような見た目の淡水化物(これも淡白だがソースが絡めばまあイケル)
など、そんなに選ぶほどもバリエーションはないがとにかく熱気がある。


旨いものにありつくのが苦労するけども、
こういった淡白で簡素な食生活も、イメージの中にある田舎のアフリカンスタイルとリンクする。

いい経験。でも野菜不足著しい。


今までどの国に行ってもマーケットは結構欠かさず見てきたけど、
これまでのと比べても視覚的なパンチ力はピカイチ。




さらに、ここでうれしい出来事に出くわす事もできた。

その詳細は後ほどにして、セグーからジェンネへの道のりを。



セグー出発の前日、家の主であるイボとその友人が、ある提案をしてきた。
「明日ジェンネの途中まで行く知り合いがいて、あと一人で席が埋まるから乗ってかないか?4WDだぜ!」

そいつは願ってもないオファー。


しかし、彼らが正直に妥当な金額を言うまでもなく、(はじめ10000CFAとか言ってきたのには唖然だった)、
ジャブを入れながら「バスで行くのと同じ金額なら乗ってもいいぜ」みたいに主導権を握った。

つもりでいただけだった。


事前にバスの料金を調べてなかったので、実際には他に乗車した人より1000CFA多い6000CFA支払っていた。
彼ら何から何まで、全部ウソ以外ついてなかったね。


「一緒に乗車する人は、モプティ(ジェンネの更に先)まで行く」

「彼らは一人10000CFA支払っている」

「バスでここからジェンネへの乗り換えポイントまで6000CFAだ」



ほんとは‥‥



「一緒に乗車した人もジェンネ行き」

「彼ら一人5000CFA」

「バスだと実際5000CFA」


まだまだ詰めが甘かったな。反省。



まあ、ランクルに乗って、セグーからジェンネ中継ポイントまで、かつてないほど快適な旅路だったし、
気のいいドライバーは後ろめたさを感じたのか、なかなかナイスな朝飯奢ってくれたし、結果オーライ。


そんなこんなで、7:30に出発したセグーからスイスイ、約束の中継ポイントまで4.5時間で到着。
ここでも、いかにも金のニオイに敏感なおっさんがジェンネ行きの乗り合いタクシーを仕切っていた。

数字以外のフランス語がNGな俺は鼻であしらわれながら、なんとか2000で乗車。


途中にある川を、運搬船に乗り込み越え、謎の入域TAX(1000CFA)を取られて、2時間後の午後2時。
ついに目的地ジェンネに到着後、宿に荷物を下ろし、マーケットに行ったという流れ。



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たんまり買い物をしたママさんはじめ、女性陣は岐路につく。


一体彼女らはどこまでのものを持てるのか!?



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                        <さあ、今日はご馳走よ!!>


夕方、マーケットも一通り見たし、パパイヤも買ったし、
宿に戻ろうかなーと、思ったら女性だけで列を成している集団発見。


先頭には太鼓マン、その後ろには威勢が良く、ド派手な衣装のママさん集団と

子供達が手を叩き、歌を歌いながらどこかへ向かっているではないですか!


なにげな~く、リズムに合わせて手を叩きながら最後尾につけて付いて行くと、とある家の前で‥‥‥。


小さい円を作って、ドンチャカ♪ ドンチャカ♪  



はい、出ました!!


アフリカンママによるダンス!!


荒すぎる!!ステップが多すぎる!顔がイカツイ!!



手の突き出すスピードとステップのスピードが半端じゃない完全なる情熱系ダンス。
初めて見た子供泣くんでか。


リズムも上がる上がる。



ママさん同士対峙して足踏みステップで砂ぼこりがすんごい。

その生の迫力に圧倒されて見ていると、一人の大御所ママさんが俺の存在に気が付いた。



「うわ~手招きしてる~~」



子供に囲まれ背中を押され、半径1メートルの円中に来てしまったら最後。

アゲアゲの太鼓のリズムとママさん達による手拍子の中‥‥



そして、、、


あげてきましたよ。砂ぼこり。



一応ウケたわ!!手叩いて笑ってたわ。。


グルグルまわってる時に、360度視界に入るアフリカンママさんといったら強烈で‥‥酔った。


ド派手なママさん達から見たら、日本人だか中国人だかわからん奴が変な踊りして楽しかっただろうよ。
なんてったって高速高田じゅんじが登場だもね。


いや~それにしても、ショーでみるのももちろんすごいけど、
生の祝いでのダンスは威力が半端じゃない。ママさん全員太ってて、デカイからパワーもすごい。


シャイで踊らないとかなしで、太鼓のリズムが上がるのに合わせて全身痙攣。


その時の目があぶない。


ずっと、生でアフリカンの祝いの音楽とダンスをみたいと思ってて、それがすぐ目の前にあれば興奮もするわ。


これがアフリカの祝いの楽しみ方か‥‥。



もっともっと肌で感じてみたいと思った。

マリにある世界遺産と観光地は主に首都Bamakoから見て、中・北部及び、北東部にある。

マリから北西部にあるSegouは隣国ブルキナ・ファソから流れてくる人、
もしくはBamakoから観光する場合において最初の中継地となる町。


Segou自体の規模は非常に小さく、中心地から遠ざかっているバススタンドに行くにも、
何か用を足すにも、タクシーの必要はないほど。

故に、訪れた外国人はすぐに英語が話せる現地人と出会う事になるだろう。

たむろしている現地人とのファーストコンタクトのほとんどは、
「Do you have(need) Guide?」といった具合。


今だかつてガイドを雇ってどこかに行った事などないので、あまり言ってる意味がわからなかった。


その理由の多くは、『ドゴンツアー』。
ドゴンは、約200kmの断崖に暮らすドゴン族の村にお邪魔するツアー。
立地の激しいエリアに暮らす特殊な人々、トレッキングツアーとなること必須なこのエリアに行くには、
現地人ガイドは確かに必要だろうが、その勧誘が止まらない。


さらに、周辺が砂漠化し、"危険にさらされている世界遺産リスト"にさらさせている『トンブクトゥ』や、
周辺の村へ行くミニツアーなどなどの勧誘もしかり。


人里離れ、方向を見失うようなドゴンへ行くにはガイドが必要なのはわかる。
だが、自分でバスのチケット取って行けるようなとこまで必要に「ガイドはもういるか?」と、聞いてくる。

これも観光場所が多いマリならではの新しいビジネスのようだ。

実際、専門の学校でトレーニングを積んだ後にライセンスをGETして、
現地のバンバラ語とフランス語 + もう一ヶ国語以上を話す人がたくさんいるらしい。

もちろん、ライセンスなしで話しかけてくる人もたくさんいる。
(ライセンスをもっていようが、信用という面であまり大きな判断材料にならない気がするが‥‥)


今回のプライベート貸し出しビジネスをはじめ、お土産品販売など、

想像以上に観光客が落とすお金に期待されている。

そりゃ、町で200CFA(40円)のジュースを売るより、一回で何千・何万CFAという大金が落ちてくるのだから。
ドゴンツアーになると1泊2日でも平気で300ユーロ(4万円オーバー)とか言ってくるほど。


もともと観光客が少ない西アフリカにあって、その需要と供給のバランスは悪く、明らかなる供給過剰。

そうなれば必然と町行く外国人はキャッチされてしまう。

一種の争奪戦。


一つ断ってもまた一つ、さらにまた一つとあらゆる提案をされ続けるおかげで、
ゆっくりしたニジェール川が楽しめるという噂のSegouでは、まったくゆっくりできなかった。



そして、その提案は世界最大の泥の建造物、泥のモスクがあるジェンネでも同じ現象が続いた。
人はフレンドリーで勧誘にしてはものすごい柔らかい方だとは思うが、その数を捌くのがほんとに大変。
メシ食いに行っても、宿に帰ってきても、移動してても常に村へのミニツアー、ドゴンツアーへの勧誘。

そう。僕は人気者。


彼らはビックリするくらい外国人の金銭感覚をよく知っている。
そして、ツアーのメリットをこと細かく説明できるだけの語学力もある。
驚く事にマイナー言語の英語までベラベラに話せる人も多い。


魅力的な観光地の存在が、一部のマリ人を変化させている。
それだけ、現在マリにおける観光客相手の産業は重視されているのであろう。


実際、ドゴンに行くついでに、車チャーターしてその他の町もグルッと回る人もいる。
そして意外にそういったスタイルで観光している人もかなりいる。

供給とのバランスは相当悪いが、需要があるのも事実。
(僕には関係ありませんが。)



普通に生活しててお金のトラブルが少ないマリ。
ちゃんと一般の人と同じ額を言ってくれる事がほとんど。


お金の力によって、
人懐っこくて、細かに挨拶を交わしてくれる彼らの感覚がズレていかない事を願うばかり。


どの方向に向いていくのか。

彼らから見て、外国人が単なる歩くセファーフランに見えるようになるのか?否か?


魅力的な観光地があるこの国では、今まさにその転換期にあるように思える。





現地人しか乗っていないバスに揺られること4時間、首都バマコの喧騒を離れ、着いた先はSegou。


さて、バマコから程近いSegouは、ニジェール河沿いでゆっくり過ごせる町として知られている。
ここ自体に観光名所があるわけではないが、私には縁のないような良質なホテル等が点在していることから、
どうやら世界遺産に行くための中継の町として、利用価値は高いように思える。


日本にいると馴染みは薄いものの、そもそもマリは西アフリカでは最も世界遺産の多い国。
ガーナ帝国に並んで、かつてマリ帝国はセネガル方面まで触手を伸ばしていた一大帝国でだったほど。
その多彩な歴史と文化、多くの国に囲まれた立地に支えられて、

西アフリカ地区では比較的観光客が訪れ易い国だそうな。(とはいえ町で外国人はあまり目にしない)


2002年にバマコでアフリカネーションズカップ(サッカーアフリカ選手権)が開かれたことで、

各地のインフラが整備された事も外国人が訪れ易くなったきっかけになったとの話しも。
(首都では人口増加とインフレ整備のバランスが取れていないそうな‥)



到着したのは日没直前の午後6時。

ニジェール川沿いの賑やかなエリアに行き、

目星をつけていたホテルでドミトリーの部屋があるか聞いたら、今は無くなったとな‥‥。
なのでどこいっても10000CFAレベル(バマコではじめに泊まってたとこの5倍)のホテルしかなさそう。


この町を訪れる人は、優雅なバカンスタイプの人ばかりなのか?


そんな疑問を持ってると、やはりどこからともなく、英語で話しかけてくる男達。


「おれのプライベートルームに泊ることができる」「アフリカンの生活の家だ」



マリで英語堪能ということは、幾多の外国人を捕まえてきたといった感じ。
半信半疑でよくよく観察していると、一つの組織ビジネスとして成り立っているようだった。


確かに安ホテルがないこの町では、その他の町と同じようにバックパッカーは安く部屋を借ようとする。
が、その選択肢はない。

そこでプライベートの部屋を貸すことでお金が入るとなると利害は一致する。
はじめに声をかけてきた奴はいくらか聞くと、「いくらでもいい」などと言ってきたので、

逆にトラブルになりそうで却下。


途中、青年海外協力隊でマリを旅行している人たちのガイドが現れ、その彼の知り合いを呼んでもらう事にした。
辺りも暗くなってきた事だし、とりあえず登場したマリ人のバイクに乗り、

着いた先は、居住区の一角にある彼の部屋。


もろ家の敷地内にある、現地人の部屋でしょ!


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寝室とくつろぎスペースが6畳ずつの2部屋。


壁にはガイドをしてきただろう自分の写真や見知らぬ欧米人の写真。


そしてボブマーリーの壁掛け。


リアルに自分の部屋貸し出しだわ。


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物件としては申し分ない。

「いくら?」と聞くと、「7000CFA」などと超強気な発言。

バマコですらシングル6000で借りれるぜ。


でもこの料金の釣り上げ方は、一応ちゃんとビジネスしてるから、「いくらでもいい」発言よりはずっと安心できる。
外は真っ暗で、こちらにもあちこち選んでる余裕はない。


揺さぶりをかけて、お互いの妥協点、5000CFAでハンマープライス。


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                         <朝起きると家族が‥‥>



それにしても、セグーのプライベートルーム貸し出しビジネス。

これは東欧によくあるシステムらしいが、
まさかマリでも旅行者のニーズを嗅ぎつけるようなビジネスに出くわすとは‥‥。


自ら、宿も電気もないような村に飛び込むしか本当の意味での
オリジナルアフリカンに触れる事はできないのかもしれないと思わせる出来事だった。
とりあえず、まだ始まったばかりだから、ゆっくりその辺はかみ締めていかないとね。


まあ、でも、今回話したイェボは、あどけなくて、おせっかいで、友達に合わせようと必死で、面白い奴。
お金を左手で渡そうとしたら、「それはマリの伝統的には無礼な事だ」と厳しい指摘をする真面目な一面もある。


大丈夫。荷物が無くなったくらいで旅は終わらない。



それにしても疲れたな~。
なんか朝から鼻水出るわ、体だるいわで、一瞬マラリアが頭をよぎってちょっと緊張するわ。


「さて、寝るか」と思って、マリ人のベットに横になろうとすると、外でガキがおもちゃの銃でパンパン発砲。


ビクンってなったわ。



まだもう少しゆっくりできそうにないな。