現地人しか乗っていないバスに揺られること4時間、首都バマコの喧騒を離れ、着いた先はSegou。


さて、バマコから程近いSegouは、ニジェール河沿いでゆっくり過ごせる町として知られている。
ここ自体に観光名所があるわけではないが、私には縁のないような良質なホテル等が点在していることから、
どうやら世界遺産に行くための中継の町として、利用価値は高いように思える。


日本にいると馴染みは薄いものの、そもそもマリは西アフリカでは最も世界遺産の多い国。
ガーナ帝国に並んで、かつてマリ帝国はセネガル方面まで触手を伸ばしていた一大帝国でだったほど。
その多彩な歴史と文化、多くの国に囲まれた立地に支えられて、

西アフリカ地区では比較的観光客が訪れ易い国だそうな。(とはいえ町で外国人はあまり目にしない)


2002年にバマコでアフリカネーションズカップ(サッカーアフリカ選手権)が開かれたことで、

各地のインフラが整備された事も外国人が訪れ易くなったきっかけになったとの話しも。
(首都では人口増加とインフレ整備のバランスが取れていないそうな‥)



到着したのは日没直前の午後6時。

ニジェール川沿いの賑やかなエリアに行き、

目星をつけていたホテルでドミトリーの部屋があるか聞いたら、今は無くなったとな‥‥。
なのでどこいっても10000CFAレベル(バマコではじめに泊まってたとこの5倍)のホテルしかなさそう。


この町を訪れる人は、優雅なバカンスタイプの人ばかりなのか?


そんな疑問を持ってると、やはりどこからともなく、英語で話しかけてくる男達。


「おれのプライベートルームに泊ることができる」「アフリカンの生活の家だ」



マリで英語堪能ということは、幾多の外国人を捕まえてきたといった感じ。
半信半疑でよくよく観察していると、一つの組織ビジネスとして成り立っているようだった。


確かに安ホテルがないこの町では、その他の町と同じようにバックパッカーは安く部屋を借ようとする。
が、その選択肢はない。

そこでプライベートの部屋を貸すことでお金が入るとなると利害は一致する。
はじめに声をかけてきた奴はいくらか聞くと、「いくらでもいい」などと言ってきたので、

逆にトラブルになりそうで却下。


途中、青年海外協力隊でマリを旅行している人たちのガイドが現れ、その彼の知り合いを呼んでもらう事にした。
辺りも暗くなってきた事だし、とりあえず登場したマリ人のバイクに乗り、

着いた先は、居住区の一角にある彼の部屋。


もろ家の敷地内にある、現地人の部屋でしょ!


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寝室とくつろぎスペースが6畳ずつの2部屋。


壁にはガイドをしてきただろう自分の写真や見知らぬ欧米人の写真。


そしてボブマーリーの壁掛け。


リアルに自分の部屋貸し出しだわ。


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物件としては申し分ない。

「いくら?」と聞くと、「7000CFA」などと超強気な発言。

バマコですらシングル6000で借りれるぜ。


でもこの料金の釣り上げ方は、一応ちゃんとビジネスしてるから、「いくらでもいい」発言よりはずっと安心できる。
外は真っ暗で、こちらにもあちこち選んでる余裕はない。


揺さぶりをかけて、お互いの妥協点、5000CFAでハンマープライス。


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                         <朝起きると家族が‥‥>



それにしても、セグーのプライベートルーム貸し出しビジネス。

これは東欧によくあるシステムらしいが、
まさかマリでも旅行者のニーズを嗅ぎつけるようなビジネスに出くわすとは‥‥。


自ら、宿も電気もないような村に飛び込むしか本当の意味での
オリジナルアフリカンに触れる事はできないのかもしれないと思わせる出来事だった。
とりあえず、まだ始まったばかりだから、ゆっくりその辺はかみ締めていかないとね。


まあ、でも、今回話したイェボは、あどけなくて、おせっかいで、友達に合わせようと必死で、面白い奴。
お金を左手で渡そうとしたら、「それはマリの伝統的には無礼な事だ」と厳しい指摘をする真面目な一面もある。


大丈夫。荷物が無くなったくらいで旅は終わらない。



それにしても疲れたな~。
なんか朝から鼻水出るわ、体だるいわで、一瞬マラリアが頭をよぎってちょっと緊張するわ。


「さて、寝るか」と思って、マリ人のベットに横になろうとすると、外でガキがおもちゃの銃でパンパン発砲。


ビクンってなったわ。



まだもう少しゆっくりできそうにないな。