シルバーバーチ(古代霊)の話


霊の教訓として私が躊躇なく述べていることは、殺人を犯したからといってその犯人を殺してよいということにはならない、ということです。

地上の人間は正義と復讐とを区別しなくてはいけません。

いかなる理由にせよ、霊的に何の用意もできていない魂から肉体を奪って霊界へ送り込むことは、最低の人間的感情を満足させることにはなっても、何一つ意義のあることは成就されません。

正当な裁きを下すべきです。

死刑によって一個の人間を霊界へ送り込んでも、その霊をひとかけらも進化させることにはなりません。

逆に一段と堕落させ、「目には目を」「歯には歯を」の激情に巻き込みます。

我々は生命は肉体の死後も生き続けるという動かしがたい事実を基盤とした原理を堅持しなくてはいけません。

何の準備もできていない人間を霊界へ送り込むことはますますトラブルの種を増やすことになるのです。

時には、誤審による死刑も行われており、正当な裁きが為されておりません。

生命は神聖なるものです。

その生殺与奪の権利は人間にはないのです。

それをいかに扱うかにあなた方の責任があります。

生命は物質から生まれるのではありません。

物質が生命によってこしらえられ、存在が維持されているのです。

生命とは霊に所属するものです。宇宙の大霊から出ているのです。生命は神聖を帯びているのです。

ですから、生命及び各種の生命形態を扱うに際しては、憐憫と慈愛と同情という最高の倫理的規範に照らさなくてはなりません。

何事をするにもまず動機に間違いがないようにしなくてはいけません。





シルバーバーチの霊訓(八)

トニー・オーツセン編

近藤千雄訳

151ページより抜粋