鉄道探偵と氷点下2℃の幻影(2023年12月15日-2024年3月17日)

京王線篇

に、2023年12月21日にチャレンジしてきました。

 

例により、自分自身が行なったやり方でゴールしたものですので、参考になるかどうかはわかりませんが、のんびり読んでみてください。ただ、あくまでやり方のヒントで、特捜隊仕様にアレンジ、完全ネタバレにはなっていません。さらに楽屋オチ仕様にしていることもあり、解答は自分自身での追及をお願いいたします。

 

※情報

2024年2月14日に【都営線篇】鉄道探偵と氷点下2℃の幻影を更新。

 

 

ナレーション・・・島宇志夫

 

出演者

 

田中係長・・・・・・山田禅二

 

石原刑事・・・・・・吉田豊明

 

畑野刑事・・・・・・宗方勝巳

 

三船主任・・・・・・青木義朗

 

 (特別出演)

監督・・・・・・・・吉川一義

脚本・・・・・・・・小川記正

プロデューサー・・・中井義

 

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ナレーション

特捜隊本部では、ある事件の遺留品に「鉄道探偵と氷点下2℃の幻影」のパンフレットがあったことで、三船主任、畑野、石原が打合せを行なっていた。

 

 

三船 「前回の、鉄道探偵と10の証拠の京王線篇都営線篇での実績で、俺たちがまた第一線に出ることになった。俺もいささか鼻が高いが、今日は、その打合せで、先日の事件の遺留品の捜査で、京王線のほうをあたることにする」

石原 「(呟くように)もう歩き回るのはつらいんですが。。。僕たちの実年齢を考えてくださいよ。。。」

畑野 「(同じく呟きながら)おい石原、あの主任がそう考えを変えるはずないよ。聞こえたら、早速、京王線を全駅回れとくるぞ。。。」

三船 「まずは、遺留品の解読だ。内容がわからなければ先には進めん!」

石原 「あれ畑さん? 意外に、主任にしてはまっとうなことをいいますね」

畑野 「主任も丸くなったのかな(笑)」

 

田中 「いやいや、遅れてすいません。青木君、宗方君、吉田君、電車が混んでて、撮影に遅れてしまったよ。あっはっは」

監督 「カット! カット! 今、すでに撮影中ですから、セットに来ないでくださいよ。あと、田中係長の登場は本日ありません! まあ、でも、せっかく来たんですから、どこかで休んでいてください」

田中 「そうかそうか、わしとしたことがうっかりしていたな。それじゃ、楽屋で脚本とそのパンフレットでも読んでいるとしよう。それじゃ青木君、宗方君、吉田君、あとでな。。。」

三船 「しょうもないな。あの俳優さんも、日活時代はそうでもなかったんだが」

畑野 「まあ青木さん、みんな年をとったんですから、野暮は言いっこなしですよ」

石原 「あのころは自分も30歳前の若手だったんだなあ。。。」

監督 「・・・アクシデントがありましたが、撮影再開です。畑野刑事の、主任も丸くなったのかな、の台詞の後から入ります。ヨーイ・・・ハイ!」

 

 

三船 「とにかく、土を掘れより資料を掘れだ。畑野、石原、取り掛かるぞ!」

 

 

 

【謎1】

 

石原 「なになに、左から、青色の6枚の花びら・真ん中に07、黄色の7枚の花びら・真ん中に08、橙色の5枚の花びら・真ん中に21、桃色の4枚の花びら・真ん中に15、とありますね。そして、最後に左から、黄色、橙色、青色、桃色の花びらが1枚ずつ並んで、青色の花びらの上には ” もあります。。。なんだこりゃ?」

畑野 「青色の花びらは本来は07枚なのに6枚とあることを指しているのか? いや、そういう考えだと、黄色の花びらは合致しても、橙色、桃色は整合しない。。。うーん、いきなりの難問だな。。。」

三船 「おい、前に話したと思うが、困ったときは路線図に戻れの鉄則を忘れたのか? あと、このパンフレットの特徴は工作ものでもある。なんだこりゃ、だけじゃ話は進まんぞ、石原!」

石原 「わかりましたよ。。。(路線図をしばらく見ると)ああ、花びらの真ん中の数字の謎が解けましたよ!」

畑野 「それで欠けた花びら部分を、指示通り並べてみるわけだな。そうすれば、花びらの ” の意味も分かるな」

三船 「そうだ! その駅が判明したら、パンフレットに書いてあるような案内看板をみつけて、何らかの指示に従えということだ!」

 

 

【謎2】

 

石原 「名刺にある公式tsutsujittwr? ツイッターではなくツツジッターってしゃれてるな(笑) よし、僕もスマホを新調したことだし見てみよう。なんだこりゃ、アカウントが凍結されているじゃないか! 電話番号も使われていないし。。。畑さんどうしましょう?」

畑野 「要は、通っていた居酒屋は転居してしまい、ツツジッターも電話も使われていないということだな。とりあえず、ツツジッターを触りまくってみるか。あれ、画面は変わったけど、検索画面、ツツジッター仲間のリツイート跡、天気予報か。。。まずは石原、検索で、店名の居酒屋・準特急のワードを入力してみよう」

石原 「・・・畑さん、居酒屋も準特急も、検索結果は0件ですよ。。。じゃ、書かれてある当事者の名を入れてみたら・・・やっぱり0件だあ、とほほ。。。」

三船 「おまえたちは本当に楽することしか考えんし、忘れやすいんだな(呆) 困ったときは路線図に戻れだ! そのうえで名刺を見てみろ!」

畑野 「そうか、京王線篇は京王線と井の頭線ですね」

石原 「そして、書かれてある渋○から1駅、乗り換えて各停6駅、というところから解けてしまいますね。いやあ、パンフレットを作った犯人は、よほどの曲者だなあ」

三船 「曲者というより、ちょっとした思考の隙を狙ってくるのが、この鉄道探偵事件の犯人の怖いところだ。とにかく、その駅が判明したら、パンフレットに書いてあるような場所をみつけて、何らかの指示に従おう」

 

 

【謎3】

 

 

石原 「畑さん、剥がれたフィルムに文字の一部を持っていかれたというけど、ずいぶん都合のいい剥がれ方ですね(笑) これなら僕でも解けそうですよ、もう、なんだこりゃ、なんて言いませんよ(笑)」

畑野 「ポイントは、剥がれた文字の一部の4つを、上部にあるカタカナのどこにあてはめるかところみたいだから。。。主任、これはなんとかなりそうですね」

三船 「おそらく、この駅は、俺が数年前に畑野、石原、そしてまっつあんにローラー作戦を指示した駅だろうな。これは、俺からの大ヒントだ(笑) まあ、今回ばかりはローラー作戦はしたくないから、しっかりやっていくぞ。その駅に着いたら、パンフレットに書いてあるような経路案内をみつけて、何らかの指示に従おう」

 

 

【謎4】

 

 

石原 「今度は写真というか風景画からの問題か・・・なんだこりゃ!」

畑野 「○の中にある?2つは、駅名=2文字の駅名、ということなんだな」

石原 「よし、それなら、最初から2文字の駅名を探せばいいから、主任のいう路線図を調べてみよう。えええ、2文字の駅が18もある(驚) これじゃ、ローラー作戦ということですかあ、主任~~~~」

三船 「石原、そりゃいくらなんでも短絡的だろう。まず写真を見ろ、立っている木は何の木だ? そして、木の下に〇2つが1本、木の上に○2つ・木下に○2つが1本、これも駅名とは思わないか? さらに、木2本の間に数字が左から11と6、その数字の間に、畑野が言った2文字の駅名というのなら、探す条件は揃っただろう」

畑野 「なるほど。。。何の木かわかるだけでもヒントになりますね、そのうえで路線図を読めば・・・解けました。駅名がわかりました」

石原 「うーん、最初から2文字の駅を探したまでは良かったんだけどなあ。。。主任、畑さん、次からはキチンと考えていくようにします」

三船 「とにかく、その駅に着いたら、パンフレットに書いてあるような窓をみつけて、何らかの指示に従おう」

 

 

【謎5】

 

 

三船 「次の【謎5】以降の問題は、列車車両や時刻表があるから、現地に出かけてからだな。そして、【謎1】【謎2】【謎3】【謎4】の駅に行き、情報を得たら、【謎4】の最後にあるQRコードにあたってみよう。畑野、石原行くぞ」

畑野 「はい」

石原 「・・・と、待ってください。主任、畑さん」

三船 「どうした?」

石原 「どうも、僕は先ほどから路線図の読みに失敗してきましたが、以前、主任は"パンフレットの特徴は工作もの"と言っていました。さらに、P9の手がかり4は、【謎7】の問題でもあるわけです」

三船 「だから、なんなんだ!」

石原 「ですので、やり方次第では、現地に行かなくても【謎5】【謎6】は解けるんじゃないですか?」

畑野 「石原・・・、まさか・・・」

石原 「そうなんです、【謎5】は解けてしまうんです。左の見本写真と同じやり方で、問題にある写真を工作すると、駅名が出て来たんですよ!」

三船 「うーん、石原、お見事だ! 俺には先入観があって、今までの鉄道探偵事件と同じ、【謎4】まではデスクワートで解いて、あとは現地で確認して指示に従うという思い込みがあった。こりゃ、5千円の金一封どころではないな、まいった。。。」

畑野 「いやあ、全体を捉えてから各問題を解くことが大切なんですなあ」

石原 「僕だって有言実行くらいは出来ますよ(笑) さあ、その駅に着いたら、パンフレットに書いてあるような壁をみつけて、何らかの指示に従いましょう」

三船 「・・・たく、俺の台詞を盗りやがって(笑)」

 

 

【謎6】

 

 

三船 「となると、この問題も工作か? 俺は、鉄道探偵と10の証拠の京王線篇でも話したが、工作ものはお手上げだ」

畑野 「石原、これは現地で京王線か井の頭線の列車を、見ないとわからないのじゃないか?」

石原 「いや、難しく考えなくてもいいんじゃないですか。"扉が開いた時、出てくる文字"というより、扉が開くと、ドアは戸袋に格納されます。出てくる文字が、中にあれば列車確認が必要ですが、外にあれば・・・」

畑野 「そうか、そういう考えか。それなら、デスクワークで解けるわけだな」

三船 「何だか後半は石原にお手上げだな」

石原 「あまりおだてないでくださいよ(笑) さあ、その駅に着いたら、パンフレットに書いてあるような柱をみつけて、何らかの指示に従いましょう」

三船 「さすがに、【謎7】は、これまでに解いた駅で見つけた情報を、手がかりに書き込まければならないから、デスクワークでは無理だな。これで、特捜隊本部での情報整理は終わった。やはり刑事は足だ! 畑野、石原、出発するぞ!」

石原 「結局、最後の台詞は主任かあ、とほほ・・・」

 

 

【謎7】

 

 

ナレーション

【謎1】から【謎6】までの駅を走破した三船班は、【謎6】の駅で、6つ全ての手がかりを入手、書き込み。【謎7】の読解に着手した。

 

 

石原 「"ドアが開いている所のみ読め"とありますね」

畑野 「おそらく、車両の黒くなっている所だな」

石原 「これって、どこかで見たような問題ですね」

三船 「どこかで見たような、って言っても、直前の問題じゃないのか? ったく、自分が解いたからと言って、もったいぶるようなことはするなよ(笑)」

石原 「いやいや、それでも、"出てきた指示にしたがって行動すると、光る花を撮るために必要な①②③④の名前がわかる"とあるんですが、そこのところがわからんのですよ。。。」

畑野 「さらに、その下には"①②③④⑤⑥→①②③④の名前がわかる"とあるんですな。。。いやあ、今回の自分は完全に石原の脇なんで、さっぱりです。。。主任、何とかしてくださいよ」

三船 「この問題が一番難しいかもしれんな。まず、問題の共通項を見つけてみるか。絵にある車両は、すべて同じ絵だが、開いてあるドアの箇所は違うな・・・」

石原 「(黙って、主任を見つめる)」

三船 「書き込んだ手がかり6つの共通項は・・・、ああ、この点が共通しているな」

畑野 「(黙って、主任を見つめる)」

三船 「さらに、車両の絵と、手がかりの共通項は・・・。やはり、あったぞ! 確かに、この2つのものには共通しているものがある! ならば、①②③④⑤⑥は・・・、ようし出来た! 畑野、石原、6文字が出てきたぞ!」

石原 「主任、凄いや! でも、①②③④がわかっても、どうやって指示に従うんですか? また、どこかの駅にでも行くんですか?」

三船 「【謎7】が解けなければ、次の駅に行けないのに、何でどこかの駅に行く発想になるんだ!? お前は、何年、刑事をやっているんだ(怒)」

石原 「(小声で)まあ、初登場は主任と同じ#413 麻薬【スペシャルセレクション】でしたが・・・」

畑野 「まあまあ、主任も落ち着いてください。主任が怒るのは、もしかして解けていないから? あるいは、主任の苦手な工作関連ですか?」

三船 「(ギクッ)・・・」

畑野 「(にっこりと)まあ、その真偽は別にして、ここは自分が解きましょう。工作の特徴は、過去の問題に遡ることが多いと、主任は、鉄道探偵と0.3カラットの分岐点の【京王線篇】【都営線篇】でも触れていましたよね」

石原 「(思い出したように頷く)・・・」

畑野 「とすると、【謎7】のページより前に、①②③④に関連あるものを探し、【謎7】の "①②③④の名前=" に続く指示に従ったらどうでしょう?」

石原 「ああっ、畑さん、凄いや! ①②③④が見つかりましたよ。さらに、工作になりましたが、①②③④の名前もわかりました! しかし、これがわかったところで、"その目撃情報があった場所" はどうやって調べるんですか?」

畑野 「うーん、実は、自分もそこまでは解けてないんだよ・・・」

・・・・・沈黙する3人・・・・・

 

 

ナレーション

肝心の【謎7】で停滞した三船班! 

しかし、そこに三船班の窮地を救うかのように、三船主任に無線連絡が入った!

 

 

田中 「青木君か! わしだが、解くのに苦労しているようだのう」

三船 「だから、芸名ではなく、役名で言ってくださいよ。自分は、三船です!」

田中 「まあ、わからなかったら、ヒントをスマホで見ることじゃ(笑) 最後のページに出とるじゃろう。無理すると、血圧があがるぞ。それじゃ(といって、無線が切れる)」

三船 「ふう・・・。監督さん、ここ止めてください・・・。どうしますか、この場面は?」

監督 「カット! カット! すいませんね、青木さん。あの人には、後でキツく言っておきますんで、演技は、そのまま続けてください。無線連絡の場面は、吹替で何とかします・・・。それじゃ、宗方さん、吉田さん、謎が解けた後から再開ください。。。ヨーイ・・・ハイ!」

 

 

※ここの、最後の謎は、自分自身、どう考えてもわかりませんでした。ですので、上記通り、自分はヒントを読んでの謎解きでした。これは、盲点と言えば盲点ですので、問題作成者はスゴイ! ただ、このブログでは、自分なりに伏線を施しておきましたので、読んだ方は最終ページのヒントを読まなくても、わかるかもしれません。

 

 

三船 「ようし、謎が解けたぞ。畑野、よくやった!」

畑野 「いやいや」

三船 「石原、当たり散らして悪かった!」

石原 「主任、頭を上げてくださいよ。難問が解けたんですから、次は、いよいよ最終ステージの【謎8】ですよ」

三船 「そうだな、それが解けたら全員で打ち上げにでもいくぞ!」

 

 

【謎8】

 

 

ナレーション

【謎7】を解いた駅に到着した三船班。

早速、指示通り "北の改札外右手の上下する箱を下り、右手" を探したが、いきなり石原が奇声をあげた!

 

石原 「無い! 無い! 主任、どこにもありませんよ!」

三船 「(ため息をつきながら)なあ石原、お前は、鉄道探偵と0.3カラットの分岐点の【京王線篇】の最後の謎でもそうだったが、本当に慌て者だな。片側から探すのなら、なぜ別の側からも探さないんだ?」

畑野 「押してダメなら、引いてみな、の諺みたいですね」

石原 「あったあ、情報がありましたあ! やはり、犯人は曲者ですね。諦めて戻ろうとしたときに見つけるようにさせるとは。。。」

三船 「・・・それで、謎は解けたのか?」

石原 「いやあ(苦笑い)・・・」

畑野 「(見かねるように)要は、【謎8】の問題文は、"被写体"の"貴重な一瞬を撮り逃さない為"、あらかじめ"場所と時間"を確定させろということですね。そこでいう場所とは、おそらく駅のことでしょう。そして、大切なのは"場所とタイミングの情報"なわけですね?」

三船 「そうだ、畑野のいう通りだ。その情報の1つが、今、目の前にある情報なわけだ。しかし、この情報だけでは、被写体の貴重な一瞬は撮れない。それを撮るにはどうしたらいいか、石原わかるか?」

石原 「(【謎1】から【謎7】までのページを見ながら)それらしい情報は見当たりませんね・・・」

畑野 「(小声で)おい石原、パンフレットのページだけではなく、そこから派生した箇所も情報の1つだぞ。ここで上手く答えないと、ローラー作戦になるぞ!」

石原 「・・・あ、ハイ。ありました。過去の"ある謎"を解いた箇所から派生したところにありました。いわゆる"瞬発力"のことですね」

三船 「まあ、半分正解だな。それよりも、さっき田中係長の茶々で省略されたが、最後の謎を解くとき、つまりは、今いる駅を確定するため、複数の証言を得ただろう? それを思い出してみろ」

石原 「???」

三船 「しょうがないな。。。じゃあ、俺からの大ヒントだ。警察官になるとき、放火犯逮捕のため燃焼の三要素を学んだことがあっただろう。それは可燃物・点火源・酸素なんだが、このうち1つの要素でも欠ければ燃焼しない。そして、燃焼させることが、被写体の貴重な一瞬だとしたら、この三要素が揃うベストコンディションは何だということだ!」

畑野 「主任、そういえば、今いる駅を確定させるプロセスの中に、それらしい情報があるのを思い出しましたよ」

三船 「そうだ、その情報と、今いる駅にある情報を組み合わせて、そのまま、素直に当てはめてみろ。簡単に出てくるだろう。シンプル・イズ・ベストだ!」

石原 「・・・ああっ、出てきた! この駅なんですね、最終決着駅は!?」

三船 「(にっこりと)そうだ、ようやくここまで来た。もう、薄暮になりかかろうとしている。最終決着駅に着いて、"発見キーワード" をみつけたら、俺からの感謝の気持ちだ、飲み放題、食べ放題といこう。おい畑野、最終決着駅かその先の駅でもいいから、店を、監督も含め人数分予約しておいてくれ」

畑野 「わかりました(笑)」

 

 

ナレーション

【謎8】を分析解読。そして、最終決着駅に到着した三船班。

・・・が、勝利を確信した三船主任の笑顔は、石原の再びの奇声とともに消え失せてしまうのであった!

 

 

石原 「無い! 無い! 主任、どこにもありませんよ!」

三船 「何ッ! そんな馬鹿な! ・・・無い、本当に無い!」

畑野 「主任・・・、これは、推理のどこかに穴があったかもしれませんな。もう1度、じっくりとパンフレットや情報を精査し直しましょう」

石原 「いやあ、畑さん。周りを見たら、もう真っ暗ですよ。それに寒くなって来たし。。。主任、ここは一時引き揚げて、後日、再チャレンジということでどうですかね?」

畑野 「(呟くように)馬鹿ッ、石原、よけいなことを言うな・・・」

三船 「(怒)石原、お前はなんてことをいうんだ! 刑事たるもの、そう簡単に引き下がれるものじゃないぞ! ・・・こうなればローラー作戦だ、石原、お前は1人で、この駅から【謎7】までの各駅の、"切符を買う場所の背後" のすべてをあたり、この駅に戻って合流、結果報告だ。もしも、無ければ、この駅より先の駅を3人でローラー作戦だ」

石原 「あちゃー、僕だけ罰ゲームですか・・・とほほ。。。」

畑野 「だから、言わんこっちゃない・・・」

 

 

ナレーション

禁断のローラー作戦に出ようとする三船班、そして尖兵となる石原・・・。 

しかし、そこにまたもや、三船主任に無線連絡が入った!

 

 

田中 「青木君か! わしだが、解けたかのう」

三船 「もう・・・何度もいいますが、芸名ではなく、役名で言ってくださいよ。自分は、三船です!」

田中 「わしは、君たちの【謎1】から【謎7】までのやりとりを聞かずとも解けたぞ(笑) まあ、わしだから解けたと言ってもいいだろうな、あっはっは。わしは、とりあえず、先の駅で、プロデューサーの中井義さんと、今回脚本の小川記正さんと一杯やっているから、解けたら寄ってみるといいぞ(笑) それじゃあな(といって、無線が切れる)」

三船 「ふう・・・。監督さん、ここ止めてください・・・。何やら撮影にもならないアクシデントですが、これからどうしますか?」

監督 「カット! カット! すいませんね、青木さん。いくら先輩俳優とはいえ、これ、本篇じゃ使えないなあ。どうしようか・・・」

石原 「あの人の前回の無線連絡も、ヒントといっても、自分で考えずにパンフレットのヒントに頼れと言うんだから、話になりませんよ」

畑野 「まあ、役柄では上司、俳優業でも先輩ですから、仕方ないんですかねえ」

監督 「・・・待てよ! "わしだから解けたと言ってもいいだろうな" か。。。もしかしたら、これ使えるかもしれないな。どうせ自分は、小川さんの脚本をいじりすぎて怖い目で見られている身だし、多少の脚本改変は構わないだろう。微妙なところは、島宇志夫さんのナレーションで補えば、いいかもしれない・・・」

三船 「・・・監督さん、方針決まりましたか?」

監督 「はい、そうしましたら、後は編集で対応しますので、無線連絡で謎が解けたという形で、撮影再開します。それでは、ヨーイ・・・ハイ!」

 

 

※ここでの謎は、自分自身が三船主任のいう通り、素直に進めて失敗したことを、そのまま上記本文に書きました。そして、パンフレットのヒントをまたもや見ても癪なので、寒い中、ローラー作戦を実施して、最終決着駅に着いたのが自分の事例です。ただ、そのままそれを書いてもヒントにならず、どうしようかと思っていたところ、上記の無線連絡譚に至りました。まあ、特捜隊を知る方はピンとくるでしょうが、ある意味、アンフェアなヒントかもしれません。。。

 

 

三船 「そうか、わかったぞ! あのタヌキ係長も、なかなかやるじゃないか。畑野、石原、俺の後についてこい!」

 

 

ナレーション

最終決着駅に確信を持った三船主任。それを不安そうについてくる、畑野、石原の両刑事・・・。そして、その駅に着き、3人で "切符を買う場所の背後" に近づいていったのだった。

 

 

石原 「あったあ、今度は本当にありましたあ!」

三船 「よし、畑野、早速、"発見キーワード"を写しとってくれ」

畑野 「主任、完了しました。これで【京王線篇】は解決ですね!?」

三船 「そうだ、2人ともよくやった。これで、今日の捜査は終わった。俺からの、せめてもの労いだ。これから、予約していた店に行こう。たらふく食べたり、飲んだりしてくれ」

畑野 「はい!」

石原 「はいっ!」

 

 

ナレーション

ところ変わって、あるお店では、年輩の3人が笑い声をあげていた。

 

 

田中 「いやあ、中井さん、小川さんいい湯でしたなあ。青木君たちも、自分らに、良いお店を予約しておいてくれるとは。自分は、良い後輩を持ちましたよ(笑)」

中井 「自分も、良い俳優たちに恵まれたという思いです。まあ、小川さんも、一杯やってくださいよ(笑)」

小川 「どうも、それではいただきます。今回の小川記正ワールドは、無線連絡が肝ですからね。これを、吉川君がどう演出するか? ある意味、小川記正ワールドはアドリブも必要ですから、監督による多少の脚本改変には、目を瞑っていますよ。彼の腕の見せ所ですね(笑) 自分も、吉川君という一流の料理人に恵まれました」

田中 「それじゃあ、これから青木君たちに連絡をとって、彼らにも合流してもらうかとしますかな(笑) 今日は、本当に楽しい日ですなあ・・・」

 

 

ナレーション

かくして、鉄道探偵と氷点下2℃の幻影 の【京王線篇】は解決した。

しかし、三船班の行く手には、まだまだ【都営線篇】という壁が待ち構えている!

 

 

京王線篇・・・終