amazonで注文していた
特別機動捜査隊 スペシャルセレクションVol.1<デジタルリマスター版> [DVD]
が、2020年12月9日に、ようやく到着しました。当初の到着予定日の12月3日から、1週間近く遅れたことになります。
推測ですが、どうやら同封していた解説書で
山崎刑事(高島弘行、のちの高島新太郎)
香取刑事(綾川香)
の写真対応が間違っており、その訂正文を添付したことが原因だったと思われます。
内容については、以前触れた
<収録作品>
Disc1: #001、#118-#121
Disc2: #201、#204-#207
Disc3 :#284-#288
Disc4: #301-#305
Disc5: #400-#404
Disc6: #500-#503
※第284話以降はカラー映像となります。
であり、立石班(波島進)・藤島班(中山昭二)・三船班(青木義朗)のストーリーであります。
そこで今回は、第1作ともいえる
の紹介となるわけですが、ご存じのとおり、当作は東映chで2018年10月1日に既に実見済みですので、改めて繰り返すことはありません。そこで、拙稿では再見して気がついたところを取りあげていきたいと思います。
【オープニング欠落版であること】
これは、オープニングの音楽とともに映される風景が配役名、スタッフ名が無く、その後が
>この映画は、より明るい社会を築くため、日夜健闘する警察官たちの果敢な物語
>である。特に、犯罪捜査の革新を目的として、「スピード、サイエンス、シーク
>レット」の3つの要素を基調とした科学的捜査活動を描いたもので、その名は、
>特別機動捜査隊!!
のナレーションのみの映像で、
>画面版欠落により音声のみとなります
と注意書きされる、オープニング欠落版であります。
確かに風景映像は、動画で断片が見られる後年のオープニング映像から配役名、スタッフ名を削った形跡があります。
ただこれを、オープニング欠落版となったのはフィルム保管上の問題からか? そもそも最初からオープニングが無かったのか? 判断は難しいです。
→(追加・R6.2.2)
YouTubeの東映シアターオンラインで、2024年2月1日に当作がupされていました。ただし、【単発再放送】、【スペシャルセレクション】で冒頭表記されていた
> 第1話 最後の犯人(ホシ)を追え
>監督 関川秀雄
>脚本 宮田達雄
は、なされていないのが異なります。
【後年からみれば、著名な俳優をゲストにしていること】
これは、室田日出男、柳生博、志村妙子(後の太地喜和子)、が出ていることからもわかります。本放送の1961年10月11日の時点では、著名だったのは新東宝出身で、在籍時代は天城竜太郎と名乗っていた若杉英二だけだったのかもしれません。
また、後の特捜隊・荒牧刑事を演じた岩上瑛が、警官役で出演していたことは#001 最後の犯人(ホシ)を追え でも触れましたが、wikiだと鑑識課員を演じた田川恒夫が出演していたというものの、見当たりませんでした。
【ストーリーに劇的なドラマ性が見当たらないこと】
これは、事件→捜査→関連事件発生→捜査→逮捕、という流れを淡々と描いているもので、その間にはドラマ性が若干みられる程度です。撃たれた相手の関係者の思いについては追及は無く、あくまでも捜査主体で展開するストーリーです。
現在なら「面白味が無い」と一蹴されるでしょうが、放送当時の「警察への高い信頼」は現在とは比べものではないくらいだったと推察されます。その官憲の一片でも観ることが出来た、という点では視聴者の満足度獲得に成功したといえます。
【特捜隊の「個性」でもある辻褄が合わない、飛び道具的展開がみえること】
これは#001 最後の犯人(ホシ)を追え でも若干触れましたが、ラストの渋谷の喫茶店の場面は何? というところが該当します。今まで登場もしない人物が、事件を起こした動機だったというのも驚きで、そこには伏線も無くよくわかりません。そして、事件解決で立石主任が発する台詞の意味も興ざめするところで、これならば渋谷周辺の追跡篇は省いた方が良かったかも。。。という感想を持ってしまいます。
ただ後年からすれば、この定番展開がどんどん変容、つまるところ「起承転結」ストーリーにドラマ性が加わっていくのですから、特捜隊の変遷という点では歴史的価値があります。
さて、次作以降については当方未見作が続きますが、あくまでも発売されたばかりのDVD商品ですので、細かくすべてを書き出すのはためらわれます。東映chで放送済であれば、視聴者が観たということで書けるのですが、DVD商品はそうもいかないと思われます。
ですので、次作以降は奥歯にモノが挟まった書き方になると思われますが、その点はご容赦くださいませ。