※ 特別機動捜査隊 まえがき
捜査担当班の詳細については、wiki特捜隊-キャストを参照、また、(本放送)とはNETでの放送、(再放送)とは東映chでの放送を指します。出演者については配役名を略していますが、本文で書くこともあります。なお、出演者をもっと知りたいときは、リスト特捜隊で検索。
また(出演者)は、エンディングで、一列~三列で表示された男優・女優に限定しました。R6.8.26 (出演者)をエンディング表記された「全男優・女優」に訂正
【#497 人生試験地獄】
(本放送)1971年5月12日
(再放送)2015年9月10日
(脚本)吉岡昭三
(監督)北村秀敏
(協力)警視庁
(協賛)無し
(助監督)加島忠義
(劇中ナレーター)無し
(捜査担当)藤島班
西本捜一係長(鈴木志郎)、鑑察医(仲原新二)、鑑識課員(上田侑嗣)、
鑑識課員(新田五郎)、桃井刑事(轟謙二)、内藤刑事(巽秀太郎)、
森田刑事(北原隆)、橘部長刑事(南川直)、笠原刑事(伊達正三郎)、
藤島主任(中山昭二)
(出演者)
西本裕行、小沢紗季子、宮寺康夫、金光満樹、中千鳥、貞谷油佳里、柴田秀勝、
渡真二、高松政雄、佐野哲也、津路清子、石黒正男、山本修平、伊藤正博、
美舟洋子、榛名潤一、伊藤慶子、林田博、井上雅子、丸山修、葵三津子、
村上不二夫、中田博久、高野真二
(あらすじ・予告篇から)
※当時のナレーションをそのまま聞き写しています
ある大会社の部長が、自宅の応接間で殺害されていた!
そして、極秘に保管されていた課長登用の試験用紙が、
1枚盗まれていた!
試験をネタに美人局(ツツモタセ)、
脅迫と、巧妙に食い下がるダニのようなグループ。
そして、被害者に激しい憎悪を叩きつける工員。
自供した恋人の無実を叫び、
不可解な行動をとる廃品回収業者に迫る女。
1枚の試験用紙を巡って、
思わぬ蟻地獄に落ち込んだ人々の苦悩と焦燥が、
殺人という惨事を生んだ!
次回、「人生試験地獄」に御期待ください。
(備考)
(視聴録)
大日本重工(株)の課長試験に向け、日夜勉強する磯村(西本裕行)と、それを応援する妻・律子(小沢紗季子)。ところが、試験を管轄する総務部長・佐藤そういち(高野真二)が自宅で刺され即死、さらには自宅保管してある課長試験用紙1枚が無くなっていた。そして、工員・北島和夫(宮寺康夫)が自首するが、北島は前夜、佐藤が美人局の女(葵三津子)に引っかかり、男(中田博久)に証拠写真を撮られ脅迫されていたのを目撃していた。
また、佐藤宅のばあや(津路清子)の娘・妙子(中千鳥)の証言から、藤島班は廃品回収業・小川邦彦(丸山修)の行動に目をつける。
さらに、藤島班は課長試験で答案提出一番乗りの磯村にも不審を感じるが、そんなとき女の声で、事件当日に菓子折りを持った奥さん風の女が佐藤宅を訪ねたと、タレコミが入る・・・。
ハデな格闘も、拳銃も出てこない、オーソドックスなストーリーの特捜隊・藤島班。あれだけ熱血漢の笠原刑事がやや控え気味。各人均等に捜査に当たるという、ドラマよりも事件を描いた特捜隊の基本に戻ったような作品でした。
このところ、三船班、立石班も、主任ひとりだけがみんなと違う考えを持つパターンが続きましたが、当作は藤島主任の考えに異論を持つことなくストーリーは展開します。その結果、当初わからなかった事実が明らかになり、意外な人物があぶり出されます。再開後の#451以降の序盤作品でよくみられた手法ですが、なかなかツボを押さえています。
全体的に可もなく不可もなく堅実につくられた作品といえますが、「藤島班最終話」の印象が無かったのは、藤島班再開の可能性も踏まえていたからかもしれません。wikiだけの知識ですが、藤島班は一時中断して再復活したことが前にもあったとのことなので、スタッフにも多分にその思いはあったのでは・・・?
ただ、残念なのは藤島班のレギュラー的存在の関根部長刑事(伊沢一郎)が未出演だったこと。このころには、三船班直属のイメージがついてしまったからでしょうか?
藤島班については、ころあいをみて「特捜隊のミニ知識」で、少ない実見(12回分?)ではありますが、書いてみようかなと思っています。ともあれ、これにて藤島班は終了、次作#498 女の縮図は立石班最終話となります。
(2017年11月29日 全面追加)