※ 特別機動捜査隊 まえがき

捜査担当班の詳細については、wiki特捜隊-キャストを参照、また、(本放送)とはNETでの放送、(再放送)とは東映chでの放送を指します。出演者については配役名を略していますが、本文で書くこともあります。なお、出演者をもっと知りたいときは、リスト特捜隊で検索。

また(出演者)は、エンディングで、一列~三列で表示された男優・女優に限定しましたR6.8.1 (出演者)をエンディング表記された「全男優・女優」に訂正

 

【#468  大砂丘】

 

(本放送)1970年10月21日

(再放送)2015年5月28日

(脚本)小山内美江子

(監督)田中秀夫

(協力)警視庁

(協賛)三朝温泉観光協会、三朝温泉旅館共同組合、鳥取市観光協会、

大山寺旅館組合

(助監督)徳井一行

(劇中ナレーター)島宇志夫

(捜査担当)立石班

西本捜一係長(鈴木志郎)、鑑察医(仲原新二)、鑑識課員(上田侑嗣)、

鑑識課員(新田五郎)、事務員(森るみ子)、橘部長刑事(南川直)、

笠原刑事(伊達正三郎)、桃井刑事(轟謙二)、内藤刑事(巽秀太郎)、

山口刑事(山口暁)、立石主任(波島進)

 

(出演者)

白石奈緒美、中庸介、夏海千佳子、田中淑隆、松原まもる、村上幹夫、坂倉春江、

永井玄哉、隼義夫、桔梗恵二郎、西村俊良、塚田正明、国島英慈、向精七、

金子勝美、米岡雅子、井波健、新林イサオ、鹿島信也、有賀十、

坂梨昇、美笹ゆき子、永井柳太郎、館敬介、杉浦真三雄

 

 

(あらすじ・予告篇から)

※ナレーションをそのまま聞き写しています

 

麻薬組織の巧妙な罠に引っかかっていた純朴な船員が、

怒りのあまり組織の一員を撲殺した!

その青年の最後の心の拠りどころは、

キャバレーで知り合った海の好きな純真な女のところであった。

女の故郷(フルサト)・鳥取で青年が見たものは、

身も心も荒みきった女の姿であった。

復讐を誓い、青年を追い狙う麻薬組織の一員。

追い詰められながらも、傷つけあった者同士が、

お互いをいたわりあう愛の姿・・・。

鳥取の大砂丘を舞台に、

必死に生き抜こうとしながらも散っていった、

ある男女の愛の姿を謳いあげた、

次回、「大砂丘」に御期待ください。

 

(備考)

#462 幸せになりたい#468 大砂丘は、出演者から2本撮りと推察。

・白石奈緒美の貴重な(?)下着シーン有り。

 

 

(視聴録)

これは、好き嫌いが分かれる作品です。端的に言えば、男と女のメロドラマに麻薬密売・殺人事件を挿入したもので、刑事ドラマとはちょっと違う作品、悪くいえばどっちつかずの中途半端な作品に感じました。前回の鳥取ロケ「#462  幸せになりたい」とは脚本・監督が違うのもあったのでしょうか、アップダウンのない平坦な流れのまま、終わってしまいました。

そして、開始37分以降は延々と鳥取砂丘のシーンに終始して、ロケにありがちな「ストーリー分散破綻型」に陥ったと、個人的には評価します。

 

概略は、船員・田代正二(杉浦真三雄)が引き起こした事件が、ホステス・紀子(白石奈緒美)との関係を変えていき、ヒモの暴力団員(中庸介)とその一味(田中淑隆ほか3人)からも追跡されるものですが、ネタバレもなにも、これが変化もなく淡々と話が続くのです。

前回の広島ロケ2作では、龍伸之介、田中秀夫、両監督で回して出来は田中秀夫監督に軍配が上がりました。しかし、今回の鳥取ロケ2作では、奇しくも同じ監督同士の回しでも、出来は逆転してしまいました。となると違いは、脚本なのか・・・?

 

そのうえで、敢えて粗探しをしますと

・ヒモの暴力団員と久保田(結梗恵二郎)との関係が不明瞭

・紀子の都落ちの理由が描き切れていない

・大山、三朝、鳥取砂丘の位置関係(描写有)から、逃亡路に疑問有り

・桃井刑事を撃ったのに、なぜ鳥取に拳銃を持参しなかったのか

など、いろいろ問題有りと感じました。

巷では評価の高い小山内美江子脚本、自分も金八先生観ていたので良さはわかりますが、当作に関しては残念に感じました。それでも撮影中に気づいたら、田中秀夫監督が修正してもよさそうなものなのですが・・・。

 

あと、#462 幸せになりたいとはキャスティングがガラリ一変していることは前にも触れましたが、同じような役(歌手)で出ていたのが美笹ゆき子。検索すると「山陰の人」という、本人画像つきのレコードジャケットが表示されるので、本当に歌手だと思っていました。ところが、以後も脇役表示(いわゆるエンディングで三~四列表示の出演者)で、何回か出演します。

もともと女優なのに歌手になったのか、歌手だったのが芝居に目覚め女優になったのか、そこのところは全く不明ですが、美笹ゆき子の詳細はレコードジャケットぐらいしか見当たりません。美弥たか子と並んで、謎の多い女優さんの1人といえそうです。

 

(2017年11月21日、全面追加)