ぼくの名前、知ってる?
うちのママのおばあちゃん。
ぼくの名前をいつも間違えるんだよ。
毎回行くたびに、名前なんてんだっけ?って聞いてくるから
ママがゆっくり教えてるんだ。
でね、そうかそうか~、ぴよちゃんって言うんだねぇって、
笑いながら撫でてくれるの。
でもね、ぼくの名前はぴよじゃないよ、おばあちゃん。
またしばらくするとね、名前何だったっけねぇって。
だからまた教えるの。
そうすると、そっか、ひよちゃんだったよねぇ、ごめんねぇって。
おばあちゃん、近いけどそれも違うんだよ。
でも、そうやって笑いながらおやつくれるから、特別に許してあげるんだ。
帰る頃になって、しおちゃんまたお遊びにおいでね~って。
おばあちゃん、ぼくは調味料じゃないよ~。
でも、そんなおばあちゃんがママもぼくも大好きなんだ。
93歳だけど、まだまだ元気でいてもらいたいよ。
次に行く時は、ちゃんとぼくの名前「フィオ」って呼んでくれるかな。
呼んでくれなくても、撫で撫でしておやつくれれば良いんだけどさ!