(2024年06月15日記録)
 
親愛なる皆様、こんばんは。
シルバーバーチ霊団代表、John Brooks です。

このブログが投稿される頃には、「シルバーバーチ・アゲイン(68)」が公開されているかと思います。そちらも是非、お読みください。抽選ではありますが、無料でわれわれが皆さんの投稿にお答えします。もちろん、何名なのか決めておりませんので、応募総数を見て考えようと思っています。詳細は、68話をみてください。

さて、今回のお話ですが、「真実の愛を求めて」の第 2 話になります。

そもそも、愛というものには、いろいろな種類があります。たとえば、友達との堅い絆を示す友愛であったり、また家族の愛や、夫婦愛や親子愛もあるでしょう。なかには、博愛精神豊かな人もいますから、神仏に仕える聖職者の道を選ぶ方もいるでしょう。



今回は、家族の愛について取り上げてみようかと思います。

親というのは、自分の肉体の親のことをこの場合は示しますが、昨今は、虐待をする親どころか虐待をして子の命を奪ってしまう親というのも存在します。

また、昭和の時代には、受験戦争に疲れ切った2浪の浪人生が、自分の両親を金属バットで殴り殺したという殺人事件がありました。この事件は、本当に痛ましいもので、家族の皆がエリートの中、精神的負担があまりにも強く、味方だった母親にも突き放されたと感じ、父親に「明日中に追い出してやる」と言われたことが引き金となり、家庭内に自分の居場所がないと感じ、酒を大量に飲んだあと、金属バットで両親を撲殺するという凶行に及びました。

読者さんの中には、ニュースでやっていたなという記憶のある方もいらっしゃるかもしれないですね。これは、当時起こっていた受験戦争や、優秀な父や兄への劣等感(この場合は学歴コンプレックスになりますが)、また、家庭内でのコミュニケーション不足があり、それらの要因があいまってこの事件を引き起こしたとも言われているそうです。

ちなみに、この方は、温情判決を受けたと感じ、服役し、出所されているそうです。おろらく、心には非常に辛い思いを抱えていることでしょう。



ここでひとつ注目して欲しいのは、学歴こそ全てであるというような日本社会の有様と、一度受験に失敗した場合、人生が詰んでしまうと本人が感じてしまうこと、この2点が非常に大きいと思います。

18歳くらいの若者が何かに失敗する、これはよくあることだと思います。ですが、日本では、受験を制さなければその後の未来が開けてこないというふうに、非常に問題があるとわれわれは考えています。また、学歴による差別や派閥問題なども、影響しています。

さて、ここで、そういった人たちの心の声を見てみると、自らの腕に自信がないので、同じ学歴の者どうしで徒党を組み、威張り散らし、自分たちと違う学歴の者をいじめている、という構造が出来上がっているように感じます。

たとえば、国家公務員や病院、大企業などでこの問題はよく起こっています。というより、常態化しているといっていいかもしれません。この構造を変えていかなければ、若者は一度も失敗を許されないという精神状態に晒されますので、その結果、「親ガチャ」という言葉が生まれているわけです。

また、中には、酷すぎて「毒になる親」というのがいます。だいたい、「毒親」というふうに言われているようですが、これなどは、子の自由意志を奪い、自分たちの完全なコントロール下に置こうとします。そして、たいていの場合、「教育ママ」ということが言われた時代にはその「教育ママ」たちが、まさにその毒親の典型例のひとつでした。もちろん、配偶者もそのような行為を許しているのですから、父親もまた毒親ということが言えるでしょう。



祖父母とともに同居するような大家族的な状態であれば、祖父母が間に割って入るということもできますが、核家族化してしまった現在では、すべては母と子の密室の中で行われます。ときには、父親も加わることもあるでしょう。そして、子の精神は、どんどん病んでいき、サバイバーになることが多いです。あるいは、AC(アダルト・チルドレン)というふうに言う場合もありますが、ここでは広く扱っているわけではないので、紹介に留めます。

この毒親の恐ろしさは、子が大人になり、自分の子供を持ち、いざ教育を開始すると、毒親と同じ言動をしてしまう、ということがあり得ます。そこで起こる葛藤は激しいものがあります。つまり、子のためにやっているのか、自分が親からそうされたからやっているのか、重傷になるとそれが分からなくなります。



これは心の専門家の手が必要な案件ですので、場合によっては心療内科に通いながら公認心理士(カウンセラーなども含む)に診て貰う、あるいは、公認心理士のみに相談して診て貰う、などいくつかのパターンがあります。

もし、あなたが、子供の頃の記憶で、何か怒られたことなどが原因で、それから30年以上経ったとしても苦しんでいるのであれば、すぐに専門家に相談すべきです。

そして、ひとつ知っておいて欲しいのは、あなたは被害者であるということです。そして、あなたが悪いから被害者になったのではないということです。

両親が厳格すぎて、育ってみたら、何もできない子供に育ってしまったという例もあります。その人は女性なのですが、家事を手伝いたいと言っても手伝いをさせてもらえず、勉強をひたすらさせられ、良い国公立の大学に入ったものの、授業などが終わってまっすぐ帰宅しなければいけない時間に門限が設定されていました。当然、男性と付き合うこともできません。

女性は、一人暮らしに憧れていたので、わざと寮があるような遠い会社を選んでも、親が内定を認めません。そして、ここで、彼女の心の内に、「自分の人生を台無しにしたのは、自分ではなく、親だ、毒親だ」ということをインターネットで知る機会がありました。そして、その女性は、だいぶ歳を経ていますが、まだ独身です。結婚をしないということが、唯一の彼女の反抗だったのです。

趣味と言えるものもほとんどなく、何かに興味を持てば、資料や必要な手紙のやりとりなども、全部両親が目を通し、日記も両親が目を通しています。そういう環境で育ったら、何もかもが嫌になってしまっても当たり前かもしれません。

これは、あくまで一例ですが、これよりもっと悲惨で、児童の頃からうつ病で、長い時を経た今でもうつ病であるという女性もいます。また、男性の場合、比較的大学進学などで家を出られることが多いので、この呪縛は、女性にかなり多いと思われます。

男性でも、契約した不動産が親の手によって勝手に解約され、何度も実家に連れ戻されたので、突然会社を辞め、引きこもりのニートになってしまった例もあります。また、自分の婚期を逃してまで、親の介護をしなければならなくなった男性もいます。

皆さんは、これらを読んで、どう思いますか? 何かがいびつで、おかしい世界だとは思いませんか?



でも、これは本当にあることなのです。そして、潜在的に、毒親問題に悩み、自殺してしまう方も多いです。女性は結婚で家を離れられるではないか、という意見があるかもしれません。義家との仲が良好で、心が癒やされる例も確かにありますが、これは嫁いだ地方にもよりますし、結婚相手が「モラ男」(注:モラ男とは、モラルハラスメントをする男のことです。結婚している場合は、「モラ夫」と表記されます。)かどうかにもよります。ですから、お一人様を楽しむ女性も多いのです。

パートナーはいるけれども、法律婚は選ばないといったものでしょうか。また、女性が、名字が変わることを拒む例もあります。確かに、大半の女性が男性からごく自然に名字を変えるように言われたり、当たり前だと思われていたり、古くさい言葉ですが、嫁いで欲しいと言われたりすることもあるのですから、女性の苦しみは大きいでしょう。

ましてや、これで、義理の家が毒親だったら、最悪です。4人の毒親とモラ男を抱えてどうして行けばいいのか、分からなくなる女性もいます。結果的に心を病み、ずっとうつ病という人もいます。おそらく、適用障害も入っているでしょう。

ですから、ここでもまた、お一人様が増える原因となっているのです。

なにしろ、男性で言うところの独身貴族なわけですから、何もかもが自由で、自分に選択肢があります。これは、毒親がいては味わえないことです。

毒親が口を出したせいで、子と生き別れになった女性もいます。また、毒親が口を出して、婚姻生活が破綻してしまったケースもあります。

われわれの目から見ると、ブループリントで自分の親を決めてくるのですが、親がブループリント通りの約束を守れなかったケースが多いです。また、モラ男に関しては、本来の相手と結ばれている縁が、ネガティブな存在により遠ざけられたり、蹴られたりして、その本来の相手にとどり着くことが困難になっているケースもあります。

晩婚で、真実の相手に巡り会えた毒親育ちの人々もいますが、双方ともに毒親育ちなので、お互い相手を守ろうという意識が強いです。

だいたい、ざっと挙げると、このようなところでしょうか。これが、いま起きている問題点のひとつです。そして、日本が少子化に向かっている原因のひとつでもあるのです。

女性に社会に進出して欲しいといいながらも、国から貰えるいろいろな手当を計算すると、女性が無職で家を守り、働くことを許されず、男性の収入で暮らしているのが最も効率がいい、という大変古い時代のモデルケースが多いので、もはやお話にならない法律と言ってもいいでしょう。一刻も早く、いま現在に当てはまるものに変えるべきです。

女性は、モラ男を見抜く目をとにかく鍛えるべきです。そして、おかしいと思ったら、別れるか離婚するか、あるいは逃げるか、選択肢は昔より増えています。それに、最悪の場合、ストーカー殺人にもなりかねませんので、おかしいと思ったら、すぐ家族や専門家の手を借りてください。

もちろん、もう皆さんは分かっていると思いますが、今回述べたものは、真実の愛ではありません。真剣に相手を愛しているのならば、そもそもモラル・ハラスメントなどは起きないのです。きつい言い方をして、それが「私にとっては辛いんですけど……」という言い方をされたとしましょう。普通の配偶者であれば、どうキツかったのかを考え、反省するでしょう。そして、次からは、言い方を変えようと努力するものです。それが出来ず、自分が絶対であると主張する男は、モラ男です。そして、モラ男の言うことが正しいと言ってくる義理の家族や実家の実の家族は、毒親以外の何者でもありません。

勇気を持って、縁を切るという選択をしてください。あなたは、世界に一人しかいません。あなたの魂は、この世界にひとつしかありません。それが、壊れたり、病んだり、最悪の結末である、死を選ぶようなことは、してはいけないのです。

専門家の手を借りて、頼れる人なら頼れる人の手を借りて、そのような人達から、縁を切るべきです。

残念ながら、法的に実の親との縁を切ることはできませんが、物理的に縁を切るという手法はいくらでもあります。そういった方法をとり、心の平穏を取り戻してください。

そして、心を癒すために、必要な医療系の専門家の手を借りましょう。根が深いので、自分で瞑想して治るというものではありません。



今日の話はここまでですが、健全な家庭に育った方は、読んで驚かれたと思います。あなたの周りに、SOS を出している人がいないかどうか、よく観察してみてください。

「大丈夫? 何か無理してない?」、その一言が、相手を救うきっかけになり得るのです。また、既婚者の男性の方は、妻と妻の実家の様子をよく観察しておくことでしょう。おかしいと思ったら、「無理に行かなくてもいいよ」「何か無理してない?」と言ってみましょう。これは、妻にとっての、義理の親であるあなたの両親との関係も含まれます。

自分の友人や配偶者の様子がおかしいと思ったら、よく観察し、声を掛けてみることが、相手の命を守ることも多くあるのです。離婚は、ハンディキャップにはなりません。良いか悪いかはともかく、ごくごくある、普通のことです。そして、離婚をしたからといって、人生が終わるわけでもありません。

あなたには幸せになる権利があるのです。そのことを忘れないでください。

参考文献:

『毒親絶縁の手引き-DV・虐待・ストーカーから逃れて生きるための制度と法律(RUBY DRAGON BOOKS)』編:紅龍堂書店
https://www.amazon.co.jp/毒親絶縁の手引き-DV・虐待・ストーカーから逃れて生きるための制度と法律-RUBY-DRAGON-BOOKS-ebook/dp/B0CZLFWRKR/

『毒になる親-完全版』著:スーザン・フォワード
https://www.amazon.co.jp/毒になる親-完全版-スーザン・フォワード/dp/4620326747/

『毒になる姑』著:スーザン-フォワード
https://www.amazon.co.jp/毒になる姑-スーザン-フォワード/dp/4620317578/

『毒親の棄て方-娘のための自信回復マニュアル』著:スーザン-フォワード
https://www.amazon.co.jp/毒親の棄て方-娘のための自信回復マニュアル-スーザン-フォワード/dp/4105069616/

*Amazon で「毒親」と検索すると同じような本がたくさん出てくるので、この中の特に読んでおくべきお勧めな本を選ばせていただきましたが、実際にあなたやあなたの周りの方が悩んでいるのであれば、検索結果のページを是非ご覧になってください。

では、また、次のサタデーナイトにお会いしましょう。

John Brooks

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