「こどもワクワク食堂」の運営を始めて9年が経ちました。
先日、同じ頃にこども食堂の活動を始めた戦友と話をしていた時のことです。
「私達もそろそろ着地点を見つけておく必要があるよね。」
彼女がボソリとつぶやいて、私もその言葉にうなづいたのです。
私達がこども食堂を始めた頃、メディアの影響で常にそこには「貧困」の枕詞がついてまわりました。
貧しくて、ご飯を満足に食べられない子が集まる食堂・・・
困っているとか、困っていないとか、貧乏とか裕福とか・・・どこで線引きをするのでしょうね?
その子を見ただけでわかりますか?
ものすごい偏見を感じて、その”貧困”のイメージを払拭するのに必死になったことを思い出します。
もし、本当に「ご飯が食べられない子」だけを集めてしまったら。
本当にその食事を必要としている子が来ることができない可能性も出てくるのです。
「あの食堂に行くのは貧しい家の子やで」がいじめの引き金になることも考えました。
だから、私は開設当初から「誰でも来てね」の姿勢を貫いています。
もし、本当にご飯を食べていない子が来たとしても、友達と一緒に混じって知らん顔していっぱい食べてくれたらいいのよ。
別に「困ってます」って自己申告してくれなくてもいいのよ。
(申告してくれたら、それはそれで次の支援に繋がりますが)
「こどもワクワク食堂」は分け隔てなく子供達にもママ達にも接しているつもりです。
各方面から頂いたお菓子や食料品は必要なご家庭にその都度、お分けしています。
これだけ物価が上がってくると日々のやりくりも大変なことです。
「お菓子を買う余裕が無い」と嘆くママちゃん達も多いです。
皆様からお寄せいただいたお菓子や食料品がたくさんの家庭の支えになっています。
皆様、いつもありがとうございます!
それは物質的な支えはもちろんですが、精神的な支えがとても大きいと私は感じています。
たくさんの方が子供達の健やかな成長を願い、子供達の屈託のない笑顔を思い浮かべながら支援をお寄せくださいます。
頂いたお品には「がんばれ」「ダイジョウブだよ」「みんながついてるよ」「独りぼっちじゃないからね」の温かなお気持ちがこもっています。
私はその温かなお気持ちを仲介するという幸せな役回りをいただいているわけです。
この9年の間にたくさんの子供達の笑顔に癒され、子供達の成長を一緒に喜んで、まるで親戚のおばちゃんのような立ち位置で活動ができてきたことがとてもありがたいことです。
「こどもワクワク食堂」に来てくれている人達はみんな大切な家族です。
”ワクワク家族”としての絆をこれからも大切に紡いで参ります。
それでもね、9年経った・・・ということは私達も9歳、歳を重ねてきたわけです。
(普段は自分の実年齢なんてすっかり忘れているのですが)
最近、「あと何年できるかな?」と考えるようになりました。
活動をしていると楽しいので、ずっと続けていきたい気持ちの方が大きいのですが。
一緒に活動してくれているボランティアさん達もお歳を重ねておられるわけです。
ホンマにあと、何年続けることができるのでしょうね?
そこで最初の問いに戻ります。
「着地点を見つけなアカンな」
ある日突然、プッツリと活動を止めるのか、
徐々に規模を縮小していくのか、
全く違う活動に移行するのか、
いろんなパターンを思い巡らしています。
まぁ、とりあえずはボランティアのおばちゃん達も元気なので今すぐにどうのこうのと言う話でもありませんが、心のどこかで心づもりをしておく必要はありそうです。
「こどもワクワク食堂」はみんなの大切な居場所になってきています。
今後、もしも場所が変わっても、形態が変わっても、”子供が真ん中”の想いはずっと変わりません。
これからも”子供が真ん中”の想いに沿った活動を続けて参ります。
ご一緒に子供達の成長を見守ってくださいませ。
次回の「こどもワクワク食堂」は
2024年9月28日(土)12時~14時
場所 国際交流シェアハウス やどかり
神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
月に一度ではありますが、
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
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