今日は娘のようなお歳のお嬢さんとお話するタイミングがありました。
若い人のエネルギーってまっすぐで素敵やなぁと嬉しくなりました。
フレッシュなご縁がありがたいです。
話しの流れで「なぜ、こども食堂を始めることになったのですか?」という質問を頂きました。
あっという間に8年が経った感があるので、ここ最近は走りっぱなしのような気がしていました。
彼女に尋ねられて、久しぶりに最初の頃を思い出して遠い目になってしまいました。
事の発端は、かれこれ10年ほど前にさかのぼります。
当時、末っ子君はスーパーのレジでアルバイトをしていました。
夜の8時頃、値引きのシールを貼ったお弁当を毎日買いに来る小学生の兄弟がいました。
最初の頃は「変なヤツら」とスルーしていたようですが、あまりにも毎日なので私にその子達の事を話してくれました。
「ママ、あの子らは一体、どうなってんねん?」
私はある種のカルチャーショックを受けたことを覚えています。
仕事帰りのサラリーマンでもあるまいし、小学生の毎日の晩御飯がスーパーのお弁当?
夜の8時に小学生の兄弟が大人のいない部屋で冷たいお弁当を食べている姿が突き刺さりました。
その子達はお金をもらえていただけ、まだ良かったのかもしれません。
それでも、何か釈然としない思いを抱いたまま、その時の私には何もできませんでした。
それからしばらくして、友達が唐突に「こども食堂って知ってる?」と聞いてきたのです。
こども食堂? それ、何?
検索した画面には「ご飯を満足に食べることができない子に無料、あるいは安価で食事を提供する場所」とありました。
その時、末っ子君が気にしていた小学生の兄弟の姿を思い出したのです。
これなら、私でもできるかもしれない・・・!!!
独りぼっちでご飯を食べている子供に温かいご飯を食べてもらいたい。
思えば、勢いで始めました。
右も左もわからず、お手本も無く、聞く人もおらず、自分自身が何かを立ち上げるという経験もなく。
無謀やったなぁ(笑)
今から思うと、私は神様の書いたシナリオにまんまと乗っかったのですよ。
「できるかも?」と思ってからの進み方が驚くほどに早かったのです。
12月の初めに「こども食堂って知ってる?」と聞かれ、
翌年の1月の初めには大阪の子供食堂を見学に行き、
2月には立ち上げることを決めて、3月には関係者を集めてミーティングをして準備にかかり、
5月の末に第一回の「こどもワクワク食堂」を開催することができたのです。
それもビックリするくらいにたくさんの方にお越しいただきました。
そこから、あっという間の8年です。
まさか、自分が8年も続けるとは思っていませんでした。
(基本はこども食堂が無くても良い世の中になることを願っています)
月に一度のお昼ご飯で何ができる?と面と向かって言われたこともあります。
食べてない子に食べさせたいとホントに思うんやったら、毎日でもしたらいいやん?とどやされたこともあります。
色々と考えましたが、「こどもワクワク食堂」は月に一度、第4土曜日のお昼ご飯と言うパターンを貫いてきました。
月に一度でもできることがあると今は胸を張って言うことができます。
合間に必要なご家庭にお米や食料品を配りながらご縁を繋いできました。
「ワクワク家族」と毎月来てくれるママちゃんが笑顔で言ってくれました。
見ず知らずの人が少しづつ集まって、8年経ったら家族みたいになっていました。
10年前、お弁当を買っていた兄弟がワクワクに来てくれていたのかはわかりません。
毎日お弁当を食べていることを可哀そう・・・という感覚ではないのです。
その子達はその環境で生活し、成長し、ちゃんと大人になっているはずです。
日々の何気ない生活の中で、月に一度の温かなカレーと唐揚げを楽しみにしてくれたらいいな。
私達にできることは小さな、小さなことです。
一緒にご飯を食べる事、温かい出来立てのカレーを食べること、何かしらの声をかけること、一緒に笑うこと。。。。
子供達の成長を地域のみんなで見守っていきたいなと思っています。
いつか大人になった時に「あの時食べたカレーが美味しかったな」と思い出してもらえたら本望です。
そして、その時に自分ができることをしてくれたら十分に恩送りになるのです。
優しい気持ち、温かなエネルギーはちゃんと循環します。
その優しさを出来立てのカレーと一緒に子供達にも伝えていきたいです。
思いがけず8年前を振り返ることができました。
「子供が真ん中」の気持ちを大切にこれからも活動を続けて参ります。
次回の「こどもワクワク食堂」は
2024年2月24日(土)12時~14時
場所 国際交流シェアハウス やどかり
神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
月に一度ではありますが、
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
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