どんよりとした曇り空の木曜日。
ふと思い立って映画館に向かいました。
先日、原作本を読み切った瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を観ようかと考えつつ、
上映開始時間で悩んで、結局はシネリーブルに出向きました。
カンヌ映画祭で役所広司さんが男優賞を受賞した映画「PERFECT DAYS」も気になっていたのです。
何がパーフェクトなんやろ?って思いながらチケットを買いました。
映画が始まると、あのタキシードが超似あうはずの役所さんが作業用のつなぎを着てトイレ掃除をしている・・・
私、役所広司さんの声がなかなか好きなのです。
それが、あまりしゃべらない役なのよ。
なんでやね~んと心の中で突っ込みを入れながらも、どんどん内容に引き込まれたのは
やっぱり役所さんだったから。
凄い映画を観てしまったのかもしれません。
先に観た誰かが「スルメみたいに噛めば噛むほど味が出てくる映画」と評されていた意味がわかりました。
私は先ほど見終わって、まだそしゃくの途中ですが、2度3度観る、あるいは数週間後に改めて内容を思い巡らすとまた違った解釈が出てきそうな映画です。
あまりセリフのない役所さんではありますが、その表情や仕草がセリフよりも「彼」を語ります。
何がパーフェクトなのか、正解はわからないけれど
この映画の中にどっぷりと漬かってしまうと「あ~こんな生活がパーフェクトなんやな」と妙に納得してしまうのです。
毎日、規則正しい生活を淡々と送る主人公。
特別、お金があるわけでもないけれど日々の暮らしの中にちゃんと自分の楽しみや幸せを見つけている人です。
こんな毎日を生きてみたい・・・・
この映画の中で70年代の洋楽が効果的に使われています。
通勤途中の車の中、カセットで聴く名曲の数々、部屋の中で流れる古い曲。
アニマルズ、ヴェルヴェットアンダーグラウンド、オーティスレディング・・・
最後に流れるニーナ・シモンの”Feeling Good”は泣きそうになるくらい感動的です。
役所さんのアップの画像がずっと続く中、この曲がこの映画の全てを語ってくれます。
It’s a new dawn, it’s a new day, it’s a new life for me
And I’m feelin’ good
(夜が明けて、新しい一日が始まる、私は私の人生を生きる、最高の気分よ)
作品の中で彼が語る言葉があります。
「今は今、今度は今度」
彼にとって過去や未来よりも”今”が大切なのです。
作中、彼が木漏れ日に目を留める場面がたくさん出てきます。
木漏れ日って、その一瞬だけなのですよね。
2度と同じ状態にはならない木漏れ日が淡々と一日を過ごす彼のオマージュのようでもあります。
こうやって、あれこれ綴りながら、改めて凄い映画を観たことに感動しています。
静かな映画です。
アクションシーンも、誰かが大声を出すシーンすらありません。
それでも、70年代の名曲と共に深く深く心に染みわたって来る映画でした。
ちなみに、以前、妹の友達のアメリカ人が日本に遊びに来た時に、何に感動したって公衆トイレの美しさだったと言っていました。
駅のトイレ然り、公園のトイレもキレイでビックリしたそうです。
この映画の主人公のような人達が黙々とお掃除してくださっているからです。
いつもありがとうございます💕
次回の「こどもワクワク食堂」は
2024年2月24日(土)12時~14時
場所 国際交流シェアハウス やどかり
神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
月に一度ではありますが、
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
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