最近、積読の技を身に着けて(そんな大層なもんか?)
昔のように一気読みをすることが無くなって久しいのですが
今回、久々に一気読みする本に出会いました。
何年か前に松坂桃李君主演で映画化もされた作品です。
残念ながら観たかったのに見損ねた記憶が蘇りました。
ツナグ 辻村深月著
実はこの本、妹が薦めてくれました。
彼女が教えてくれたのは左側の”ツナグ”(2019年発行版)
それを間違えて右側の”ツナグ”(2010年発行版)をポチってしまってから気がついた私。
仕方がないので続けて左側もポチって2冊揃ったわけです。
当然のことながら、右側の前作から読み始めました。
一気だったよ。。。。
久々の一気読みだったよ。
読み始めたら止められなくなって困ったのよ(笑)
で、今、左側の後作を半分ほど読み終えました。
これは前作を読んでからの方が深いなぁ。
早速、妹にも前作を読むように勧めておきました。
ストーリーの展開に唸ります。
まだお若い作家さんだと思われますが、
彼女の中にどれほどの才能があるのかと思うだけでゾクゾクしてきます。
積読で抑える技を習得したワタシに一気読みさせた彼女の作品をまた探してしまいそうです。
それと、別にこの本を読むタイミングを意識したわけではないのに
今日という3.11の日にこの本を開いている偶然も思うのです。
あの日、突然お星様になったたくさんの人達を想います。
阪神淡路の時も、東北の震災の時も”亡くなった人の数”ばかりが報道されます。
違うよ・・・・って物凄い違和感を感じてしまうのはワタシだけでしょうか。
その亡くなった人のそばには親や子供や友達や恋人や・・・たくさんの人の涙があるはずなのに。
数字だけで済まされてしまっているような違和感を感じます。
もし、本当にあの世とこの世を繋ぐ役目の人がいてくれるのならば
会いたい人、会わせたい人がいるだろうにと思います。
10年経っても、20年経っても忘れることができない人がいて
忘れることができない風景があって
そこには止まってしまった時間もあるんだろうなと感じます。
まだまだ復興には程遠い現実があります。
少しでも心穏やかに過ごす時間がありますようにと祈るばかりです。
のりこママのmy Pick