なっちゃんの通う作業所も
4月に入ってから毎朝の体温測定が義務になりました。
最初の頃は上手に使えなかった電子体温計にも慣れてきました。
♪ピッ♪ 測れた!!💕
先日、作業所からお手紙を持って帰ってきました。
「感染予防のため、作業中もマスクをすることになりました」
なっちゃん達が通う作業所も保育所や学童保育と同じ扱いです。
作業所に通えなくなることで精神的に不安定になったりする人もいると思われるので
通常通りに開所していただけるのはありがたいことです。
それでも、3密にならないように指導員さんは相当に気をつけてくださっています。
椅子の間隔を開けたり、作業中も頻繁に窓を開けて換気をしたり。
そんな中での”作業中のマスク”のお達しでした。
なっちゃんは作業所までの道中(徒歩で15分ほどですが)
必ずマスクを着用しています。
毎日、きちんとマスクをつけていくので”作業中のマスク”も問題ないだろうと気にしていませんでした。
ところが・・・・指導員さんからお電話を頂きました。
「なっちゃんが作業中のマスクを嫌がってしてくれないのです。
息をするのが苦しいとか、耳が痛いとか・・・」
あらまぁ、どうしましょ。
なっちゃんは穏やかな性格ではありますが
なかなか頑固なところもありまして^^;
こだわるところは、トコトンこだわる人でもあります。。。。
家に帰ってきたなっちゃんに聞きました。
「どうして作業をしている時にマスクをするのが嫌なの?」
指導員さんが言われていたように苦しいとか痛いとかも言っていましたが
一番の理由がわかりました。
マスクは道を歩くときにするもので、部屋に入ったら取っても良いもの!
となっちゃんは自分で決めていたようです。
まぁね、普段はそれでもいいんだけどさ。
その後、マスクをしなければいけない理由を
なっちゃんにわかるように何度も説明することになりまして(笑)
最初は頑として「嫌だ!」と言い続けていましたが(なっちゃんにしては珍しいことです)
「マスクをしていない人は作業所でいたらダメなの!!!」
思わず大きな声を出してしまった私の前で
なっちゃんの目に大きな涙が浮かびました。
目を真っ赤にしたなっちゃんが
涙をポロポロ流しながら
「わかった・・・」と頷きました。
マスクが無ければ作業所に居れない。。。。
やっと理解してくれたなっちゃんでしたが。
作業所がなっちゃんにとって、とてもとても大切な場所であることを
マスクが教えてくれました。
なっちゃんは作業所に通うのが大好きです。
仲良しのお友達もいて、楽しい指導員さん達がいてくれて
作業をすることも楽しいらしく
お休みの日の方がしょんぼりしているくらいでした。
誰もが居場所を必要としています。
自分が居てもいい場所、安心する場所、必要とされる場所。
今、通っている作業所はなっちゃんにとって間違いなく大切な居場所なのです。
ありがとうございます。
なっちゃんの居場所になってくださってありがとうございます。
作業所って目立つ存在ではありません。
大方はひっそりと静かに過ごしています。
でも、ハンディを持っている人達にとっては大切な居場所です。
世の中がどんな風に動いていくのかわかりませんが
この居場所は死守しなければ!!!
なっちゃんのマスクがその重要性を改めて伝えてくれました。
みんな、がんばって生きています。
それぞれの役割を一生懸命に果たしています。
社会の隅っこにいて気づかれないかもしれないけど
一生懸命に生きている人達がいることを忘れないでくださいませ。