いのちの歌
昨夜の紅白歌合戦、ご覧になりました? 心に染み込んだ一曲でした。
あけましておめでとうございます
旧年中はお世話になりありがとうございました。
4年半を迎えた「こどもワクワク食堂」もたくさんの皆様の応援と励ましをいただき
楽しく回を重ねることができておりますことを感謝申し上げます。
子年の2020年、干支の最初の年でもあります。
今一度、初心を思い出し、また足元を見直しながら
今年もできることをコツコツと続けて参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
「こどもワクワク食堂」は今年の5月で5年目を迎えます。
当初、子供の貧困だけがクローズアップされてきた子供食堂も
年月を重ねるうちに取り巻く環境も変わり、皆様方の意識も変わり
その役割も徐々に変化してきたように感じています。
今、子供の6人に1人が貧困状態にあるという報告も聞かれます。
子供達の環境は決して楽観視できるものではありません。
かといって、子供食堂は貧困状態にある子供に”貧困”のラベルを貼るために存在しているわけではありません。
「こどもワクワク食堂」では開催時より一貫して子供だけではなく地域の人達の居場所となるべく活動してまいりました。
私達の食堂に食べにくる子供達の中にもひょっとしたら本当に貧困状態の子がいるかもしれません。
(昔と違って、貧困は見えにくくなっていることも事実です)
もし、いたとしても他の友達に混じって一緒にご飯を食べてくれたらそれでいい・・・と考えています。
子供自身に「自分の家は貧しい」という意識があるでしょうか?
自分の家が普通~と思っている子にわざわざ”貧困”のラベルを他人が貼らなくてもいいと思うのです。
黙って、誰かが支えることができたなら、それでいいんじゃないかな。
私の周りにも意外にたくさん、「自分の家はひょっとしたら昔、貧乏だったのかもしれない」とか
「自分の親は今から思えば育児放棄だったよね」なんて告白してくれる人がいるのです。
その人達が今、どうしているかというと、普通に家庭を持ってみんなと変わらない生活をしていたり
起業してバリバリ仕事をしていたりして幼少の頃の貧困状態を引きづっている人は少ないように感じています。
(もちろん、ずっと寂しい環境にある人もいるかもしれませんが)
そんな人達に共通することは「近所にご飯を食べさせてくれるおばちゃんがいた」とか
「お風呂に連れていってもらった」とか、恐らくその時は単なる”ありがとう”で済んだことかもしれませんが
支えてくれる大人の存在があったのです。
今・・・・どうでしょう?
同じマンションだけど挨拶したこともない。。。
隣にどんな人が住んでいるのかも知らない。。。。
道で子供に声をかけたら不審者扱いされた。。。
隣近所のつきあいが希薄になっている社会では
昔のような気遣いや助け合いは望めないのでしょうか?
私も当初は子供達の孤食が気になって立ち上げたのが「こどもワクワク食堂」です。
最初のうちはそれこそ、子供にご飯を食べさせることに特化して活動していたのですが
活動を続けるうちに「なんか、違う」と思い始めました。
子供食堂は子供だけの食堂ではありません。
その子供を取り巻く大人達にとっても必要な場所として
活動の範囲を広げることができる可能性を持っています。
統計では8割の人が「子供食堂」のことを知っています。
その8割の人の中で実際に子供食堂に足を運んだことのある人はわずか1割だそうです。
子供食堂は子供だけの食堂ではありません。
地域の人達を繋ぐプラットホームのような場所だと私は考えています。
大人の皆様、お近くに子供食堂があったなら(その食堂の方針にもよりますが)
大人OKならばぜひ足を運んでみてください。
きっと何か新しい発見があることでしょう。
「こどもワクワク食堂」ではご飯を食べるだけではなくて
様々なイベントも同時に開催しています。
兵庫図書館のスタッフさんによる絵本の読み聞かせ、
美容専門学校の生徒さん達によるヘアアレンジメント、
様々なパフォーマンスを披露してくださる皆様・・・
食堂に来た子供達にいろんな大人の姿を見てもらいたいのです。
世の中にはいろんな種類の大人がいて、いろんなお仕事があって
みんながそれぞれに社会の中で自分のできることをしています。
中には今まで出会ったことのない大人もいるかもしれません。
ビックリするような人もいるかもしれません。
そんなたくさんの人と出会って、触れ合って、おしゃべりして・・・
それが子供達の経験値にもつながってくるのではないでしょうか。
様々な大人の姿を見ることで
「大人になんてなりたくないや~」
「大人になったら面倒くさいことがいっぱいあるんでしょ?」
そんな風に思っている子に
大人になったからこそできることを見てもらいたいな。
ひょっとしたら大人って楽しいのかも?って感じてもらえたらいいな。
自分もこんな仕事がしてみたい!のような大人に出会えたら楽しそうやな。
2020年も「こどもワクワク食堂」はみんなで美味しく食べることだけではなくて
様々な種類のイベントを通じて
子供達に自分達の可能性をも模索してもらえたらと願っています。
同時に、日頃がんばって働いている大人の皆様にも
ホッと一息つける場所となりたいと願っています。
毎日、ご飯を作っているママ達の気持ちもわかるから
月に一度くらい、自分で作らない日があってもいいよ!って声をかけてあげたいのです。
「こどもワクワク食堂」はボランティアで運営している任意団体です。
毎月第4土曜日の12時に開店する食堂です。
子供は無料、大人は500円でバイキング形式のお昼ご飯をみんなで一緒にいただきます。
食材は各方面から善意でご提供いただいた物を調理しています。
最近はおやつや果物もご寄付いただき、バリエーションも増えてきて嬉しい限りです。
ご協力くださる皆様、本当にありがとうございます!
『みんなで食べたら美味しいね!』のキャッチフレーズはそのままに
「こどもワクワク食堂」は活動の範囲を手探りで広げながら
より一層、地域の皆様の居場所として工夫を続けて参ります。
これからも応援をよろしくお願いいたします。
「こどもワクワク食堂」のご案内
2020年1月25日(土)12時開店「こどもワクワク食堂」 子供無料、大人500円
次回の「ママ達のお話お茶会」は1月17日(金)10時~12時です。
「ママ達のお話お茶会」のお申し込みは
070-5463-8902 まで
「お茶会に行きたいです」とお電話ください。
メールのお申し込みはこちらまで →☆お申込みフォーム☆