巫(かんなぎ)の林 紗妃です。
ただいま十日えびすのレポートを連載中です。


○前回までの記事



熊本から博多まで、ばびゅっと新幹線で。
駅でTさんと待ち合わせて、十日えびすに向かいます。
お目にかかるのは出雲旅ぶりです。

小雨の降りしきる中、神社に近づくにつれて人通りが増えていきます。
今年は4年ぶりに通常通りの催行とあってか、通りには屋台がたくさん並んでいました。


Tさんが御札を返すというので、社殿の瑞垣で雨宿りしながら待っていたら、なかなかやってきません。
どうやら納所から長蛇の列だったようです。


今回は誘われて開運御座に参加しました。
昇殿参拝に直会、縁起物が当たる福引きがつきます。
久しぶりの催行だったせいか、こちらもお参りの列よりも沢山の人が並んでいます。

その間、福引きの縁起物を持ち帰る人を見ながら、何が当たるかと和気あいあいと時間を潰していました。


境内の裏手で並ぶ。並ぶ間は晴れ間も見えて助かった。

やっと受付となり、白丁(はくちょう)をもらいます。
白丁は、神事に参加するための白装束を指しますが、上から被って紐で結ぶだけの簡易のものです。

待機室から呼ばれて、参加者一同で昇殿参拝。
前から3列目ですが、それでも十分に近い距離です。
吹きさらしの外気とは別の冷気を感じて、一人凍えていました。


周りは大層華やかな賑わいに満ちていて、さぞかし神さまもきらびやかで、ここぞとばかりに大盤振る舞いをしているかと思いきや、とても静か!
なんというか、人が集まるのはアタリマエ、といった風情なのです。

存在するだけで縁起が良い、福があるから集まる、卑近な言い方をすれば神さまの「強み」だな、と思いました。
率直に言ってしまえば、「勝手に人が寄ってきて、勝手に開運していく」とでもいうのでしょうか。
それが普通でしょ、という雰囲気なのです。

外で賑わう福々しさとは対局とも言える静謐さに、一人密かに感銘を受けていました。


由緒書きによると神社の創建は16世紀。
比較的近年ですが、歴史の長さだけが神さまのご神威ではないと認識を改める機会ともなりました。



続きます。


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