今日からはレンタカー移動。
と言っても、松江にいる間だけ。
本当は借りないつもりだったんだけど、今回は何となくいるような気がして、直前に予約した。
この時期のレンタカーは高いんだ…。
でも、満車になる時期でもあるから、借りられただけでもよかったかもしれない。
まず向かったのは黄泉比良坂(よもつひらさか)
イザナギが黄泉の入り口を封じたところ。
その後、イザナギは最も尊いとされる神さまを生んで…と神話は続く。
そんな風に「黄泉から帰り、新たな展開へと踏み出す話」は、どこの地方でも信じられていて、ここもその一つなんだろう。
よみがえって、力を刷新する。
出雲でも年に一度、宮司が神さまと繋がる力を改めるご神事がある。
じゃあ、私はここで新たにされるのかな、と思ったりする。
「黄泉」にまとわりつく暗いイメージとは裏腹に、いつ来ても穏やかな空気が漂っている。
なんだか、優しいとさえ思う。
きっと昔は、ひょっとしたら今でも「もう会えない人」と近づくための、拠り所でもあったのかもしれない。
心が落ち着いたら、前へ進んでいく。
それはある意味、残された人にとっての「よみがえり」とも言えるんじゃないだろうか。
イザナミの祀られている揖夜神社も立ち寄る。
ちょうど数年後に遷宮を迎えるらしく、隣のお仮殿に遷座されていた。
変わらないものはそのままに、どこも少しずつ変わっていく。
あぁ、これもまた「よみがえり」とも言えるかもしれないなぁ。
なにせ出雲は「幽れたることを司る」場所だから。
8年目にして、初めて出雲で車を走らせる。
ずっと行ってみたいところがあった。
クシナダヒメの故郷、奥出雲。
ナビに従ったら一車線の道を走らされた。
片道一車線、ではない。
それが国道というから驚き。
まだまだ知らないことが沢山ある。
山道から視界が開け、素朴な田園風景をひた走ると稲田神社に着く。
ご祭神はクシナダヒメ、そこにスサノオ、両親であるアシナヅチとテナヅチ、そしてなぜかオオクニヌシが続く。
ずんぐりした拝殿は、可愛らしいと形容できなくもないけど…どちらかといえば雄々しいような?
なぜかな…と裏手に回ったら、その理由は一目瞭然。
クシナダヒメ、ここだった。
普通、拝殿があって後ろに本殿だから油断していた。
あぁ、これはまた可愛らしいな!
屋根には「姫」の紋が入っている。
じゃ、前の社殿には姫以外が祀られているのか。
なんだか「親衛隊」みたいな配置だなぁ。
クシナダヒメはさしずめ深窓の令嬢といったところか。
でも、「影の女王」って気がするのはなぜだろう?
クシナダヒメが生まれたとき、体を洗った産湯の池にも行った。
かつては湧いていた水も、枯れて久しい様子が窺えた。
それでも、長らく田畑を潤していたに違いない。
なんたって「稲田姫」だから。
竹がこんもり茂った「竹の宮」は、クシナダヒメのへその緒を切った櫛を逆さに刺しておいたら、こんなふうに伸びたとか。
周りは田畑しかないのに、ここだけコレっていうのは、確かに何かしら謂れがつきそうな気もする。
産湯の池も竹の宮も、ほどよく神社と離れていて散策にはもってこいだった。
おとぎ話の田園風景の中を歩いている気がした。
境内にある「ゆかり庵」は社務所の一部(というかほとんど)がお蕎麦屋さん。
ずっと以前に知って、いつか行きたいと思っていた。
…いや、これが目的でここに来たわけじゃないよ?
偶然だよ、ぐーぜん。
奥出雲地方独自&自家栽培の十割そば。
美味しくないワケがなぁぁぁぁいッ!(大コーフン)
噛んだらジュワッと甘み。
以前食べた奈良の蕎麦にも引けを取らぬ旨さ。
これは冷で食べるのがよかったと一口食べて反省したけど、蕎麦つゆも地元産でこだわってるからよしっ。
来年は割子そばでリベンジしたい。
初めて訪れた姫神さまの故郷は、とてものどかで心が洗われる場所だった。
神さまの中でも数少ない、生まれたときの伝承が残っているのは、大切に慕われてきた証拠だろう。
季節が巡っても、大切なものは残っていく。
少しずつ、時代の流れにあわせて形は変わるにしても、想いは続いていくんだな。
今日一日、おかげで私もやっと調子が戻ってきた。
新たな流れが来るのは、きっとこれから。
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