息子の卒業式
18日の木曜日は、息子の中学校の卒業式でした。14時40分の約束で、校長室に行きました。前の子が遅れていたようで、息子は私と一緒に校長室の前のバルコニーで待ちました。担任の先生と話をしながら。朝、私は担任の先生に手紙を書きました。その手紙を、「また、時間のある時に読んでください。」と、先生に手渡すと、校長先生が来られて、校長室で話をすることになりました。校長室に通されて、校長先生と話をする息子。校長先生は息子に、「これは、校長先生から息子君への最後のお願いなんやけどな、式の会場はまだ、そのままにしてあるねん。会場に行って、向こうの壇上で、証書を受け取ってくれへんか?無理強いはしません。でも、これは校長先生からのお願いやねん、息子君、どうや?」と、おっしゃいました。私は横でそれを聞いていて、『あ~。押されるなぁ~。』と、思いました。ところが、「いや。それでも俺は、ここでやりたいです!」と、校長先生にはっきりと自分の意思を通しました。これには正直、私はびっくりしました。最後だからかもしれないけれど、すごく成長したなぁと思います。人に意見を言うのが怖くて、私を通さないと何も言えなかった息子が、はっきり臆さずに校長先生に断りを入れました。「よし。わかった。そしたら、ここで卒業式しようか。」と、校長先生もおっしゃってくださって、学年主任の先生は体育館まで走って証書を取りに行ってくださいました。「ほな、校長室で、誰と一緒に式をやる?」と、息子に聞いてくださった校長先生。息子は、「ここにおる5人がいい。校長先生と、学年主任の先生と担任の先生と、母と俺。」と、校長先生に言いました。すると学年主任の先生が、「一年の時の担任の先生もあかんか?」と息子に聞きました。ちょっと迷って、「うーん。でも、だんだん人が増えるのはちょっと…。」と、息子はお断りしました。教頭先生も入ってこられて、結構がっつり式をしてくださいました。私も息子もちょっと意表を突かれて、二人とも戸惑いました(笑)。「おめでとう!」と、証書を渡してくださる校長先生に、「ありがとうございま~す。」と、なんとも頼りない返事!あちゃー。もうちょっと、口の利き方を考えろよぉ~。と、母はがくーっと来ましたが(笑)、それもまた、息子らしい。最後に、校長先生の式辞もあって、ちょっとびっくり(^^;なんとか、無事、式を終えることができました。廊下に出ると、一年の時の担任の先生がいてくださって、「なぁなぁ、息子~。向こうにさー、一年の時のクラスの旗を飾ってあるねんけど、ちょっとそれ見に行ってみいひん?あかんか?一緒に行きたいねんけど、どうや?」と、息子に声をかけてくださいました。息子は「まぁ、ちょっとだけやったら?」と言って、先生と一緒に(私も一緒に)旗を見に行くことにしました。先生は、私に向かって、「お母さんごめんな。『私も行きます!』って言うた頃もあってんよ。でも、担任より前に出ることはできんしなぁ・・・。ホンマにごめんなぁ~。頑張ってね!」とおっしゃってくださり、息子には、「ほんまに、もう一年、あんたのこと持ちたかったなぁ~。」とおっしゃっていました。息子には、「家におんねんやったら(高校が通信だから)、なんかしい?バイトしたらええねん!ほんで、バイトで最初にもらったお金で、お母さんになんかおいしいもんでも食べえってお金渡し!」ともおっしゃっていました。それから職員室の前に戻ると、担任の先生が待ってくださっていました。担任の先生は、「お母さん、今、お手紙読ませていただきました。ほんまに・・・ほんまに申し訳ないです。」と言って、男泣きされました。朝、手紙を書きながら、『あ~。先生、この手紙読んだら泣くだろうなぁ~。』とは思っていましたが、本当に号泣でした。男の人の涙って、なんだかジンときちゃいます。いろいろ、思うところはありますが、最後はお互いに笑ってお別れできたら、と思っていたので、先生には、救われる思いで終わってもらいたいなぁって思いました。なので、手紙を書きました。息子の本当の気持ちや、私の本心や、どうして先生をきつく責める言い方しかできなかったのかをやっとわかってくださったようでした。さっき、一年の時の担任の先生とバイトの話をしたからなのか、息子は担任の先生に「バイトが決まったら報告に来るわ。」と、言いました。ぶっちゃけ、『えっ!?何言ってんのこの子?!マジか?!ホンマかー?!絶対来んやろー!?』と思ってびっくりしましたが、たぶん、先生は嬉しかったと思います。下駄箱まで見送りに来てくださった担任の先生。「じゃぁな、息子。頑張れよ。」と言った先生に向かって、「じゃぁな!あばよ!」と、息子は叫びました。手を振りながら、「最後やからな!」と言って、清々しい顔で、校門を出ていきました。いろんなことがあった3年間でした。私は長く感じた3年でしたが、息子は「あっという間やった。早かったわ。」と言いました。息子も、いろんなことを感じた3年間だったと思います。私の支え方は、間違っていたんじゃないかと、いろいろと、後悔もありますが、その時その時は、一生懸命、必死でした。親にとっても、子にとっても、一つの節目。義務教育が終わりました。これからは、もっともっと息子を信じて、息子に任せていかないとなって思います。口も手も出しすぎず、見守るようにならなきゃなと思います。今は、高校に向けて、いろいろと不安もあるけれど、楽しい高校生活になりますように。息子、3年間、お疲れさまでした。卒業、おめでとう。母はあなたを誇りに思います。