陽はまた昇る -8ページ目

陽はまた昇る

わたしは  
私なりに  
生きていく  
明日になれば、 
また 陽が昇るから   
時は うつろうものだから





さすように 冷たくて 

ギュッと 凝縮した 空気


息を するのも 

苦しいくらいの 夜


白く 輝く 月の光が

静かに 浮かぶ



光の 向こうには

きっと あなたが いる


無言で 微笑み

ここに おいで と

手を 差し伸べながら



みえない けれど

きっと


光の かべ の

むこうには

あなたが いる


こえられない かべの

むこうに












夕べの雪の名残?

風花?



ふく風に 枯れ木が

身震いを するかのよう


寒々とした 枝が

揺れるたび



無数の きらめきが

飛び回る




ふわっと 心が

浮かび上がり

きらめき と 同化した


風の吹くまま ゆらゆらと

飛んで ゆくのだろうか



光と なって まっすぐに

飛んで ゆくのだろうか


凍てつく闇を かきわけ

ひかりと なって


みえない あなたの もとに







 












なくした ものを

さがす 最後の 場所

無の領域


淵に 立ち 

危うい バランスを

とりながら


覗いてみた


何もない 空間

漆黒よりも 深い 闇



おともなく すべるように

すべてを 吸い込む 闇



小さな ひかりが みえた



小さなろうそくの 炎のように

チロチロと ためらいながら


無の領域の淵を 揺れている


なくした ことば


つかまえなくちゃ


無に 落ちてしまう前に

私の ことば つかまえなくちゃ



ことばを とりもどして


あなたに 届けるの 私の

こころ

























一億分の一の奇跡

それが わたし


一億分の一の奇跡

それが あなた



出会いの 奇跡は

何億分の一 だろう


会わなければ 良かった

と思う 出会いも


やっぱり 奇跡


それぞれに 意味のある

大切な 奇跡



はるか かなたの 宇宙(そら)から

きらめく 星 のメッセージ 


誰が うけとるのだろう

誰に 届くのだろう



はるか かなたの 宇宙(そら)

とどかぬ 想いを 

光にたくし 星は 

そっと  暗闇に 消えていく











木枯らしに 落ち葉が

舞い上がり


高い 空の 彼方へ

飛んでいった



まとう 葉を 連れ去られ

寒々と 残された 枝


木枯らしに 身を さらして

ふるえているかのようだ




風の音に かき消されそうな

声が 聞こえる


みて、

よおく みて


目をこらす先に

ちいさな ちいさな

ふくらみが


そう、春を まつ

ふくらみ



きがつかない程

ちいさな いのちが

芽吹きの 春を

待っている



はじけるように 

芽吹く 春を















夢から 覚めた 夢

聞いたこと あるでしょ


そう、あの有名な お話



でもね これは ちがうの


夢の とりこになって

夢の なかでも

覚める ことの ない

夢 を 見続けている 


お話


夢なら 覚めて欲しい

夢でも いいから 覚めないで


あなた、 どう思う?


あたしは ね

どっちも おんなじ

だと 思うんだけど


だって、 夢しか 

見えていないんじゃ

どっちだって、 かわらない


自分の 望みのものしか

みていないの だから


そう 思うの



ねえ、あなたは

どう思う?
なんでもないことが

しあわせ


特別な ことは

いらないよね



熱いコーヒーカップ

で 手を あたためる


そっと そえてくれた

その手の ぬくもりが

しあわせ



並んで あるく

凍った路で

そっと 肩をひきよせる

その手の あたたかさが

しあわせ


ふ、っと

あげた目が

あなたの 目と 会う

しあわせ



なんでもない

しあわせ



たくさん あるのに



すべては 幻影の 

なかに 消えいく


そらが 重苦しく

息が できないほどに


私に のしかかる


キーン と

音が するような

冷たくて 重い

空気が 


私を 包む



モコモコに ふくれあがっても

凍えていた 私


暖炉の炎も 暖めては

くれなかった


だって、 こころの 芯が

凍り付いているのだから



重く、冷たい 空気を 

かき分けるように


やさしい 声が

かすかに 

でも、 力強く

届く


寒いから、 あたたかく

するんだよ って



ほっ、っとあたたかい

ため息が ひとつでた


凍えている こころも

届く 言葉が

あれば

あたたかく なれるのね


優しい 言葉 ありがとう

いつも みていてくれて 

ありがとう



それなのに、私は…


沈黙の 世界で 

手の 届かない

ものを 求め

こころを 凍らせ

迷い続ける




















声にならない 声が

聞こえる

千切れるほどに

引き伸ばされた

魂の 声 が