6月24日(土)
明日はむーきんぐのそろばん検定だけど……午前中は天気がもちそうだ。
ということで、サツマイモ畑の草取りに行くことにしました。
今回は九州大学伊都キャンパス行きのバスを使って行くことにしました。九州大学行きのバスは博多駅発で、都市高速に乗る前の博多~天神北間と、降りた後通町(西区)から乗車できます。
九州大学の手前の「産学連携交流センター前」で降りるとなんとか歩いて行けそうです。
いつもの地下鉄と昭和バスを使うと、片道で私が670円、むーきんぐが340円で、合計1,010円かかります。
九大総合グラウンド行きの西鉄バスだと、片道で私が410円、むーきんぐが210円、合計620円で、昭和バスの西ノ浦線に比べると、本数もあります。
そこで今回は西鉄バスの九大行きのバスで行きました。
バス停までかなり歩き、なんとか始発バスに間に合いました。
土曜日なのに学生さんがたくさん乗っていて、むーきんぐはちょっと恥ずかしそう。
20分ほどで「産学連携交流センター」バス停に到着。
霧のような小雨が降る中、歩きはじめました。
九大とは逆方向へ戻り、九大新町口交差点をこえて間もなく小さな橋(新水崎橋)にさしかかるので、橋を渡らずに左折。
クリーク沿いを直進します。
この道を直進して県道566号線に突き当たったところが、ちょうど今津リフレッシュ農園の入口付近になります。
クリークは葦、ヨシや蝦蟇などの水生植物が繁茂していて、水面があんまり見えません。
まっすぐの道。終点が見えません。
水面が見えるところには水草がたくさん浮いていました。
私:「帰りにとって帰ろう!」
むーきんぐ:「えっ? どうやって採るの?水に入るの?」
私:「大丈夫。落ちないようにとるから。むーちゃんは見てればいいよ。」
むーきんぐ:「……むーきんぐもてつだうから。」
とにかくまっすぐに続く道を直進します。
農道なのか、車も全く通りません。
植物の繁ったクリークからは、とってもキレイな声で鳴き交わす鳥の声がひっきりなしに聞こえてきます。
ヨシ原なので、声の主は、ヨシキリでしょうか。
姿は見えません。しかし、そこ、かしこでゴソゴソヨシが揺れます。
田植えの終わった田んぼを眺めるむーきんぐ。
田んぼには白鷺もいました。
途中、交差点が4箇所あります。
時々、背の高い稲科系のジャングルが途切れて水面が姿をあらわすのですが、そういう場所には別のハスみたいな植物の葉っぱでびっしり埋め尽くされていました。
鳥の声が途切れることなく聞こえてきて、癒される道路です。
5つ目の交差点で566号線に出ます。
ここが、今津リフレッシュ農園前の交差点です。
9時過ぎに農園に到着。
途中ゆっくりしながら歩いたので、産学連携交流センターバス停から25分くらいかかりました。
受付を済ませて畑に移動してみると……
うわーっ想像していた通りの展開!
雑草ジャングルになっていました。
植えつけたのが、5月13日。
一ヶ月以上放置してしまいました。大失敗。もう少し早く来て草むしりすべきでした。
時間かかるだろうなと思いつつ、諦めて作業を始めました。
私:「むしってればいつかは終わるから、とにかく頑張ろう!」
むーきんぐには、既に種がなっているものを穂先を摘んでもらいました。
作業に飽きたむーきんぐは、ダンゴ虫やワラジムシ、バッタ等を捕まえて遊んだり、
また草むしりに復活したり。
終わりが見えてくると、俄然張り切りだしました。
草取りは大変です。
思った以上に根が深いし、しっかりと根を張っているので、中々根こそぎ取り去ることができません。
また、畝と畝の間の部分の雑草は、人の歩く場所として踏みつけられているので、根の張り方が強力で、引っこ抜くのはなおさら一層大変でした。
「雑草は踏まれて強くなる。」と言いますが、まさにそのとおりです。
むーきんぐは四つん這いになって、私の取り残した草を拾い集めています。
肥料袋にほぼ満杯の草が採れました!
露地栽培で作物を作るのは、本当に大変です。
敵は雑草だけではありませんから。芋の葉っぱにはたくさんの虫食い跡があったので、葉っぱも調べて、くっついていた卵はこさいで落としました。
スッキリした畑と記念撮影。
草むしりが終わる頃、再び雨が降り始めました。
長靴の中に入った土を出します。
頑張ってくれたので、管理棟でジュースを買ってやることにしました。
むーきんぐ:「えっ?いいの」
管理棟で少し休み(むーきんぐはカルピスメロンを飲んで)、ジャガイモを(100円)買って、11時過ぎに農場を出発。
帰りのバスは11:48発なので、余裕があります。
クリークの反対側は田んぼです。
終わりの見えない一本道。
田んぼの水面に山が映っています。
田んぼと山の間はかなり離れていますが、なんで映るのでしょう。
「不思議だね。」と話していると、
むーきんぐ:「山の上の方だけがうつってるんじゃない?ほら、ひがしやまかいいだっけ?こんな絵があったよね!」
私:「あれ?そうだったっけ。うちに帰ったら図録を見てみよう。」
まさか、むーきんぐの口から「東山魁夷」の名前が出るとは思いませんでした。
田んぼと山の間にはかなりの距離があるはずですが、なぜ田んぼの水面に山の影が映るのか。本当に不思議です。
1本向こうの通りにヤギが飼われているのが見えました。
むーきんぐが通っていた保育園にいたヤギのことが話題にあがりました。懐かしい。小さな子ヤギだったのに、あっという間にでっかくなったのです。
用水路に降りられるところがあったので、メダカちゃんたちのために、浮き草を採取しました。
むーきんぐも採るのを手伝ってくれました。
向こうの田んぼで田植えをしていました。
田植機が通った後には行儀よく苗が植わっています。
葉っぱを食い散らかして仲良くしている甲虫たち。
雨宿り中のモンシロチョウ。
密集しているアブラムシと雨宿り中のハエ。
道路に落ちていたオニヤンマの羽根。
リフレッシュ農園でシオカラトンボ2匹が激しい羽音をたてて、争う様子を見ていたむーきんぐは、
「けんかしてまけたんじゃない!?」と言っていました。
この茂みの中からひっきりなしにキレイな鳥の声が聞こえてきます。
蝦蟇の穂。
「因幡の白兎」で赤裸になった白兎がその上で養生したガマの穂。
クリークの、ヨシ原でないところは浮き草かこの濃い緑の葉っぱに埋め尽くされていました。
九州大学伊都キャンパスが見えてきました。
山の中腹にあるので、雲に煙っています。
バスが走っている85号線(567号線)も近づいて来ました。
大通り(85・567号線)に突き当たって右折。
バス停に向かいます。
産学連携交流センターバス停に到着。
やって来たバスは思ったより混雑しておらず、座ることができました。
家に帰ったむーきんぐが何をしたかというと、東山魁夷展の図録を引っ張り出して、「お母さん、これ!」と言って見せてくれました。
図録を見ると、確かに水面に映る景色を描いたものも多い。
むーきんぐを展覧会に連れて行っても、なーんにみ考えていないんだろうなと思っていましたが、頭の中に印象が残っていたりするようです。
驚きです。
【むーきんぐといっしょ】今津リフレッシュ農園 さつまいも関連リンク集
☆今津リフレッシュ農園 さつまいもの植えつけ体験 2017 | その1 苗の植えつけ ⇒ コチラ
☆今津リフレッシュ農園 さつまいもの植えつけ体験 2017 | その2 1回目の草取り ⇒ コチラ
☆今津リフレッシュ農園 さつまいもの植えつけ体験 2017 | その4 つる返し ⇒ コチラ
☆今津リフレッシュ農園 さつまいもの植えつけ体験 2017 | その5 サツマイモの収穫♪_1 ⇒ コチラ
☆今津リフレッシュ農園 さつまいもの植えつけ体験 2017 | その5 サツマイモの収穫♪_2 ⇒ コチラ