【作品紹介】
弘法大師としても知られる真言宗の開祖・空海が遣唐使として中国に渡った若き日の姿を描く、日中合作の歴史スペクタクル大作。夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、「さらば、わが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」の名匠チェン・カイコーがメガホンをとり、主人公の空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演じた。8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていく。空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優ホアン・シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から阿部寛、松坂慶子らが参加している。
(映画.comより)
【あらすじ】
1200年以上前、日本から遣唐使として中国・唐へ渡った若き天才僧侶・空海。
あるきっかけで知り合った白楽天という詩人(のちの白居易)との交流を深めていく中、世界最大の都・長安の街は、権力者が次々と奇妙な死を遂げるという、王朝を震撼させる怪事件に見舞われる。
空海は、白楽天とともに一連の事件を探るのだが、約50年前に同じく唐に渡った、鍵を握るもう一人の日本人・阿倍仲麻呂の存在を知る。
仲麻呂が仕えた玄宗皇帝の時代、そこには国中を狂わせた絶世の美女、楊貴妃がいた。
極楽の宴、妖猫の呪い、楊貴妃の真実、歴史を揺るがす巨大な「謎」――。
楊貴妃の命を案じた阿倍仲麻呂は何を知っていたのか…?
空海と白楽天、二人が辿り着いた真実とは…?
海を渡った若き天才僧侶・空海と、中国が生んだ稀代の詩人・白楽天。
二人はやがて、歴史に隠された哀しき運命と対峙することとなるー。
あるきっかけで知り合った白楽天という詩人(のちの白居易)との交流を深めていく中、世界最大の都・長安の街は、権力者が次々と奇妙な死を遂げるという、王朝を震撼させる怪事件に見舞われる。
空海は、白楽天とともに一連の事件を探るのだが、約50年前に同じく唐に渡った、鍵を握るもう一人の日本人・阿倍仲麻呂の存在を知る。
仲麻呂が仕えた玄宗皇帝の時代、そこには国中を狂わせた絶世の美女、楊貴妃がいた。
極楽の宴、妖猫の呪い、楊貴妃の真実、歴史を揺るがす巨大な「謎」――。
楊貴妃の命を案じた阿倍仲麻呂は何を知っていたのか…?
空海と白楽天、二人が辿り着いた真実とは…?
海を渡った若き天才僧侶・空海と、中国が生んだ稀代の詩人・白楽天。
二人はやがて、歴史に隠された哀しき運命と対峙することとなるー。
(公式サイトより)
【人物相関図】
……………………………………………………
これ、唐の長安を舞台にした壮大な歴史ドラマーー
を期待したら、肩透かしを食らいますね…
いや、「舞台」としての大唐帝国のスケールの大きさとか、当時世界最大の100万人の人口を誇る大都市長安の街並みやその繁栄などは、まさに見応えがあっていいと思います!
でも、そこで展開される「人間ドラマ」としては、空海を主人公と考えると、ちょっと弱いかも…?!
てか、「主人公」は白楽天(白居易)で、ヒロインは楊貴妃でしょう!?
白楽天役の中国の役者さんホアン・シュアン(黄軒)はとってもかっこいいし、時にコミカルで可愛いし、素敵やわ〜!
でも、「白楽天」とか「長恨歌」とか聞いて、すぐに「ああ、あの人ね!」とか「あの歌ね!」とか言える人って、現代日本にどれくらいいるんでしょう…
戦前までの日本人なら、ある意味「常識」というか、一つの「教養」だったんじゃないかと思うんですが、今ではよっぽど「漢文」や「漢詩」、あるいは中国文化に興味がある人以外は、そんなに知らないんじゃないかと思うのですね…
だから、この映画を楽しもうと思ったら、少なくとも白楽天とその代表作の「長恨歌」についてーーそして、それとの関連で楊貴妃と玄宗皇帝のことや安史の乱(安禄山の乱)について、ある程度の「予習」をしておいた方がいいんじゃないかと思います!
空海については、特に予習も予備知識も必要ないと思います!(^▽^;)
ま、要するに単なる?「探偵役」に過ぎないので、『名探偵コナン』のコナンくんの活躍を楽しむように、その推理や行動を愛でればよし!?
…ということで、あまり「宗教的」な要素やそういう意味での偉大さ!?やヒューマニズム?!のようなものを期待してはいけません!
とにかく、染谷将太くんのお茶目で可愛い!?空海を楽しみましょう!
ま、原作が夢枕獏ですからね…😅
それを知った時点で、これは「歴史映画」というよりむしろ「ファンタジー」なんだ!と割り切って観るべきなんでしょうね!
(あ、でもやっぱり「予習」はやっといた方がいいですよ!^^; )
でも…
せっかくの「日中合作」で、しかも登場人物たちのキャラをこそ楽しむべき!?の映画なのに、なんで「日本語吹き替え版」でしか上映されないの?!
いや、「予告編」を観て、染谷くんの中国語がすっごく上手で、雰囲気めっちゃ出ていたもんだから、そういう意味でも実は期待していたんですね…
「ああ、中国だ〜!」って感じも出るし…
「雰囲気」を味わうなら絶対に「日本語吹き替え版」ではなくて「字幕版」でしょう!
せめてどっちかを選べるようにしても良かったのでは?!
中国語がわかる人が少ないから?!
いや、ハリウッドとかの映画でも、みんな英語がわかるから「字幕版」を選ぶわけではなくて、役者さんが自分の声でセリフを言って演技する、その雰囲気を味わいたいからでしょう?!
みんな日本語の字幕を読むのに必死で(かく言う私も…^^; )、英語なんて所詮はBGMじゃないですか!?(←決め付け〜汗💦)
だったら、中国語でもそれでいいじゃないですか!
いや、むしろ、中国や中国語に興味のある人や中国語の勉強をしている人なんかが新たにこの映画を観ようとする動機の一つになるだろうし、観客動員にはむしろ貢献したかも?!
と思うと、残念でなりません!
染谷くんは、本当に中国語の勉強、頑張ったみたいですね…
彼の中国語は、(「予告編」を観た限りでは、ですが…)中国語半かじりの私でも、発音がとても綺麗で自然だったと思うし、とても聞き取りやすくてよかったです!
(阿倍仲麻呂役の阿部寛の中国語は、そこまでは上手くなかったかな…^^; )
ちなみに、「吹き替え版」では当然染谷くんが自分のセリフの吹き替え(アテレコ)をやってるんですが、これがちょっと棒読みっぽくて…
やっぱり、本職の声優さんならともかく!?セリフだけを感情を込めて言うのって難しいと思うんですよね…
特に染谷くんは、演技しながらの方が「役になりきって」喋ることができる分、絶対に上手いと思うし…
だったらなおさら!?中国語版でよかったじゃん!って思うんですけどね…
いや、本当、制作さん、今からでも遅くないから、中国語版(日本語字幕版)の上映を考えてみてはくれませんか?
(DVD化されたら、中国語版でも鑑賞できるかなあ〜?! それを期待したいと思います!😅 )