今朝は秋晴れの良いお天気
洗濯物をいっぱい干してきました!!
「シルクふぁみりぃ」では、自社企画の色々な製品を奈良で作らせていただいております。
絹糸を500キロ単位で買って、編み立て工場で色々な種類のニットを編み上げてもらいます。
そして、編み上がったニットを縫製工場で肌着などに縫ってもらったり……。
シルクやカシミヤ・ウール・コットンなど、どの糸も出来るだけこだわって良い糸を使いたいと思っています。
その過程は、全部こちらで見えています。
キレイに見せるための薬品加工や、匂いを無くすための処理など何もしていないのです。
普通にデパートなどで販売されているスベスベでシミひとつ無いシルク製品。
絹やウール独特の匂いも一切無い製品を完璧と言うなら「シルクふぁみりぃ製品」は不完全な製品と言えるかと思います。
一般に売られている製品は、ウールもほぼ無臭で、絹も全く匂いなど無いのが普通です。
でも、実際はウールも絹も動物性の匂いがあります。
シルクはカイコさんのお世話になっています。
繭は内側にいくほどサナギの匂いが付いています。
繭の一番外側1周だけは「ケバ」と言って取り去って、次が生糸(きいと)になります。
生糸は、絹で一番高級な糸です。
生糸の製品も作っていますが、少量になります。
例えばアンゼリカ製品は生糸なんです。
アンゼリカ製品は、他にも色々ります。
こちらからご覧いただけます。
生糸は、基本的に丈夫で健康効果も高かったり致します。
……が、糸が高くて結果的に製品価格も高くなってしまうのです。
生糸を取ったあとの繭からは紡ぐ形の絹紡糸(スパンシルク)をとります。
シルクふぁみりぃの絹製品は殆ど、この糸で作っています。
そして、上の絹紡糸を取り去った後の繭からは絹紬糸というエコシルクを紬ぎます。
エコシルク製品は、5本指靴下などに使っていますが、絹というよりも、コットンのような風合で絹の匂いも強くなるのです。
下の製品などを作っています。
・エコシルク手袋 ¥390
・エコシルクコットン手袋 ¥460
・エコシルクリネンスパッツ ¥1,728
・エコシルクコットンざっくり靴下 ¥500
価格を御覧いただけばわかりますが、絹紬糸製品はとってもお安いです。
糸自体がお安いということなんですネ!
ざっくりした風合いでコットンチックですが、絹の成分はきっちり持っていますので、足の裏がスベスベになったり、絹効果は変わらず満喫していただけるんですよ。
そんなふうに、絹の特性なども考えて、色々な製品を考えて作っております。
それは、とっても楽しい作業なんです
最近は減りましたが、ショップを始めた頃は
「お宅のエコシルク靴下は臭いんですけど!」
そんなお電話を何度がいただきました。
お洗濯をして湿っている時など、確かに匂いがいたします。
最近は絹にもニオイがあることを、ある程度ご理解いただけたようです。
ウールも同じで、たっぷりとウールを使った製品、例えばウールパイルスパッツなどですが、ウール特有のニオイは多少致します。
これまでに1度だけですが、お客様からクレームをいただきました。
ウールもここまでたっぷり使うと、何か防臭などの処理をした方がいいのかなって思ってしまいました。
編み上げてから透明のOPP袋に入れていますが、ウールスパッツ系はウールの呼吸がある感じで袋が曇るのです。
販売するまでに、少し寝かせる時間がある場合、時折袋の入れ替えも必要になったり致します。
天然繊維は生きているって思う瞬間です。
私は、見た目がキレイっていうよりも、健康効果が残っているシルクの方が好きです。
生成なども、全く染めていないので天然繊維特有の色差があります。
(白かったり、クリーム色だったり、ベージュに近かったり……)
この仕事を始めたころ、多くの工場の方が言ってくださいました。
「桐生さん、絹は毎回色が違うてるから生成言うても、ある程度白う染めんとアカンで!」
それは「絹100%って表示出来るから、4%くらいだけ化繊加えて編もうや!」
と言われるのと同じくらい言ってもらいました。
私はもともと主婦が本業なので、業界のことを何も知らずに今まで来ました。
絹100%5本指靴下に化繊を4%でも入れたら、編み上げやすいだけじゃなくて、編み終わりの糸がキュッと締まってくれてアウトレットが出にくいです。
それでも絹100%と表示できることは、業界的には普通とのこと。
でも、主婦の私は
「やっぱり100%は100%じゃないとイヤです!」
そんな感じになります。
薬品を少し入れたら、全部キレイになるってこともありますが、入れたくないのです。
なので言わば、一般的な「完璧」と言えない製品が多いかと思います。
でも、逆に「それでいい!」「それだからいいのよ!」って言ってくださるお客様も多いと信じています。
買おうと思えば、生地は中国から安く買えます。
キレイに染まった、ツルピカのシルクニットです。
それも、価格は国内で作る半額以下だったりするのです。
最終縫製を国内ですれば「日本製」と表示もできます。
企画だけ日本で、生地も縫製も中国という場合も多いです。
(絹糸は中国かタイかブラジルからです。でも日本に毛を刈る羊が居ないように養蚕業も無くなりそうなくらいの昨今なんです)
奈良県で生地から作って縫い上げて作る肌着達。
また編み上げてもらって作る製品達。
私にとっては、どれも我が子のような製品達です。
少しでもお役に立つ子供に育って、お客様のところへ旅立って欲しいと心から願っています。
完璧じゃないけど、温かい製品達。
完璧じゃないけど、癒やしてくれる製品達。
完璧じゃないけど、ナチュラルな製品達。
ただ、できるだけ違う意味の完璧に近づいて行けたらいいなってことも思います。
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