自分の手を見ると、働き者だった祖母と会えるんです。 | シルクふぁみりぃブログ

シルクふぁみりぃブログ

シルクふぁみりぃの店主が日々の出来事や、新製品の情報など色々なことをお知らせしております。
どうぞ、よろしくお願い致します。


小学生の頃、夏休みというと私は毎年、
母の実家の福井に行っておりました。

宿題や下着、着替えの洋服を持って
兄と二人、母に大阪駅まで送ってもらって、
福井駅にはおじさんが迎えに来てくれました。

田舎では、従姉妹たちと小川でメダカや
フナをすくったり、オタマジャクシで遊んだり、
アマガエルの集団に驚いたり、
神社のプールで泳いだりしていました。

メダカをすくって遊んでいたら、
知らないおばさんが寄ってきて、

「メダカが捕れたら、ワシにくれんかのう?
 目がかすんでなぁ、メダカを飲むと
 はっきりするんやわ」

そう言って横に立って待ってくれているので、
遊びで捕ってたのに、必死で捕った記憶があります。

メダカを飲むなんて信じられないことですが、
昭和30年代の初めで、田舎なので栄養事情も
あったのかも知れませんね。

オタマジャクシは、小さい私でもすぐに
捕まえられます。
でも、メダカやフナはすばしこくて、私には
なかなか難しかったのを覚えています。

網など無くて、手ですくっていましたから……。

前置きが、長くなりました。

その頃、祖母の畑仕事にも時々ついて
回っていました。

雑草を抜いたり、収穫の終わった背の高い
とうもろこしを倒して折ったり、
薪を割っていた手は、まるで樹の枝にも
見えるような手だったのです。

その手を見た小学生の私は怖かったです。
まるで異質(異星人みたい)に見えるそんな手は、
他の人では見たことが無かったからです。

まさか、自分が同じ形の手になっていくとは……!?
当時は思いもしませんでした。

今、自分の手が祖母の歳に近づくにつれ、
同じ手に近づいてきています。

田植えや畑仕事、洗濯機もなく洗濯板での
洗濯など、祖母の手は絶え間なく働く
働き者の手でした。

その祖母の手と同じ手になっていく自分の手。
言葉にならない気持ちですが、小さい頃感じた
恐怖の気持ちは無くなりました。

逆に、枝みたいになっているこの手に
感謝なんです。

4人の子供のうち、上3人の時には
紙オムツが無い時代で年子のオムツ洗いに
2槽式の洗濯機を毎日何度も回して、
そして干していました。

この手は、料理もとっても早く大量に
作ってくれます。
味はともかく……!)

掃除と片付けは苦手ながらも、何でも頑張って
くれます。

子供が小さいころは、ミシンを出して
夏の服やパジャマは全部縫っていました。

畑を借りていた時には、家族が食べる以上の野菜を
植えて収穫していました。

肌が弱くて、中性洗剤で何度も皮が剥けました。

でも、ずっと不平も言わずに、働いてくれました。

今、祖母や母譲りのシミもいっぱい出てきています。

娘は、私の手を見ると申します。

「お母さん、私もこんな手になってしまうんかなぁ?
お母さんの手、おばあちゃんにそっくりや。
遺伝子って、こわいなぁ……


「そうやでぇ。
私もあんたくらいの時にはそう思ってた。
でも、この手はよう働いてくれるねん。
そやから、私はこの手が大好きやねん!」

私は祖母や母ほど働き者じゃありません。
でも、手は似てくるんですね。


いろいろな製品のサンプルが
出来上がってきております。

私的に一番好きなサンプルは、ウール100%や
シルクコットン100%のスパッツです。
(弾性糸も全く使っていないんです!!)

そして、ヤクの毛布!!
軽くて、保湿保温に優れています。

嬉しいです


暑い中に、温かい製品のご紹介は少々
気が引けますが、
明日から、また出来てきたサンプル製品達の
ご紹介を書かせていただきますね。

いつも、お読みくださりありがとうございます。

どうぞ、これからも末永くよろしくお願いします。



 シルクふぁみりぃブログ 
できましたら、クリックよろしくお願いします!!
いつもありがとうございますベル