雨が上がった今朝は、温かくてワンコの散歩に行くのに、Ｔシャツ1枚で大丈夫でした。
昼間は気温が２３度になるという予想
孫が植えた庭のチューリップはいっせいに開き切り、もうすぐ葉っぱだけになりそうです。！！
残った葉っぱは次代の球根を育てることを頑張ってくれるんです。
今年のチューリップは久しぶりに、ホームセンターで球根を買いました。
1個５４円くらいの安い球根を30個ほど、孫と色や形を選びました。
今年は大輪のチューリップ！
でも、これからも毎年か隔年で花を咲かせてくれます。
だんだん小さな原種のチューリップに戻るのですが、私はそんなチューリップも大好きなんです。
主張しないで、ささやかに咲くチューリップもステキなんです。
その花を見るためには、花が終わっても肥料を上げて、葉っぱをずっと枯れるまで育てることが大切です。
葉が枯れたら、その根元には来年用次世代の球根が育っています。
それを掘り出さずに、少しだけ深い場所に移動させておきます。
地中は温度に変化がないせいか、掘り出して保存するよりも翌年の成長具合がいいみたいです。
さて、今日はストーングレーの絹腹巻の由来をお伝えします。
絹の染めは難しくて……と言うよりも、絹のニットをムラ無く染めるのは難しくて、今まで黒で染めてもらっていましたが、どうしても色々なトラブルがありました。
黒にすることで生地が傷むこと、色がムラになってしまうこと、擦れて白くなってしまう場所ができること……。
染色工場はどんどん減ってしまい、少なくなった染工場にたくさんの製品が並んでしまっており、なかなか染め直しもできません。
商品にならない絹が出来てしまうことは、絹糸が高騰している折、これ以上の継続がムリだったのです。
それで、染めでトラブルが出ないギリギリの色が、このストーングレーでした。
シルクキャミも、このストーングレーになっていくのです。
（現在シルクキャミと、ブラシートに黒が多少残っているだけです……）
ストーングレーの絹腹巻ハーフサイズです。
ストーングレーの絹腹巻ロングサイズです。
ストーングレーのブラシートです。
この腹巻たちも、その糸で編み上げられたのかと混乱しておりましたが、こちらは定番品としてシルクふぁみりぃで染めた糸だったのです。
ちなみに、高級糸の「禅」で編み上げているのはマーガレット生地とシルク３分丈ショーツ（現在まだ旧製品です）です。
マーガレット生地を禅で編み上げてくれている工場の人が昨日来てくれて、言ってました。
「桐生さん、あの糸すごいですよ。
編み下がったものを見たら、いつものマーガレットと全然違う感じで高級感溢れてますねん！！
でも、糸が良すぎて、光沢がありすぎて機械止まっても、どこがダメで止まったんか分かりませんねんやん。
いつものインナーやなくて、なんかアウターを考えはったほうがええんと違いますか？？
こんなええ糸で作ったインナー見たことありませんわ！」
うーん、どうしましょうか？
ＵＶカットのカーディでも作りましょうか？
でも、生地が良くなるだけなので、【数量限定】でいつもの製品を作ってもいいですしね。
半額でも、いつもの価格よりもほんの少しですが高かったんですから、いい糸に間違い無いとは思います。
「いつもよりも高いのになぜ引き取るの！？」
と思われるかも知れませんが、糸商さんとの長いお付き合いにおいて、引き取りを依頼されたら、お互い様ということで即決するのが習慣になっております！
また、すご～く良い糸って、少々の価格差など気にならないくらい魅力ですから……。
今回は４００キロちょっとなのですが、もっとあっても嬉しいくらいでした。
糸から購入して編み上げていると、本当に色々なことがあります。
日本経済の一端が見えてくることもあるんです。
日本の染工場がどんどん潰れていったのは、大量に作る製品の染めが全部中国に行ってしまったからです。
（それは縫製の世界でも同じことが言えます！）
でも、今、爆買いしてくれる中国人の方々は染めを中国でした製品には関心が無いそうです。
（シルクふぁみりぃの製品は爆買いの対象にはなっていません！）
染めを含めて布の段階から、日本で作った製品しか信用しないとか。
なので、少なくなってしまった染工場に今までは中国で染めていた会社も、順番待ちしてしまうのです。
大変だと思います。
いえ他人事では無く、シルクふぁみりぃもマジ大変な状況です。
染めが上がってこないので、作れない製品もたくさんあるからです。
無染色の生成も一応、洗いをかけるので、同じように染工場に並びます。
今も、商品の無い状態が続いています。
編み上げ中になっていて、なかなか出来上がってこない製品も多いです。
本当に申し訳無いです。
頑張って参りますので、これからもどうか末永くよろしくお願いします。
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