「繭を育てる人を募ってください」と……言っておられました!! | シルクふぁみりぃブログ

シルクふぁみりぃブログ

シルクふぁみりぃの店主が日々の出来事や、新製品の情報など色々なことをお知らせしております。
どうぞ、よろしくお願い致します。


新年になりました!!

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
今年も、どうぞ変わりなくご愛顧よろしくお願いいたします


年末は、子供たちがみんなで押しかけてくれて、孫やワンコ達も含めて家中が一杯になっておりました。

忙しくて、温かくて、楽しい時間も、瞬く間に終わって一息ついております。

そして
、富岡製糸場で言っていただいたことを思い出しました。

富岡製糸場には、12月23日~24日に行かせていただきました。
見学した翌日、帰途への途中に、また上州富岡駅に降り立ちましたので、ふと思い立ち再度製糸場を訪ねたのです。

ホテルからお電話をしたら、快く出て対応して下さった製糸場の糸専門の長谷川様にお会いするためです。



彼は、とっても優しく丁寧で穏やかな方でした。
いろいろなことを、話してくださったんですよ。

最後にお尋ねしました。
私がお聞きしたかったことです。

「シルクふぁみりぃでは、諏訪繭製品というのを作っているのですが、少し糸が足りないので、少しでいいのでお願いできませんか?!」

諏訪繭製品用の糸を、こちらからもお願いしたいということです。

座繰り糸は、糸を繰るのに時間がかかって、なかなか出来上がってこないので、富岡さんからもお願いできないか!?ということなのです。

そして、セリシンを残して編み上げた糸の効能などもお伝えしました。
驚いておられました。
まだまだ絹には、知られていないすごい効用があるんだ……と驚いてくださったんです。

1時間以上お話ししましたが、諏訪繭製品を作るための糸を分けていただくことはできない……ということでした。

なぜか!?と言うと、繭自体がもう足りない状態なのでムリなのだそうです。

そこで、彼が言われたのです。

「実は、すでに繭が足りないんです。
逆に、もしできたら繭を育ててほしいくらいなんです!」

「シルクふぁみりぃさん、是非繭を作る方にも参画していただけませんか?」

ということ……。

富岡製糸場パンフレットダウンロード
市民養蚕(繭をつくりませんか!?)

繭を育てることは、授業の一環で小学生の時に経験があります。
私は、楽しかったです。
でも、桑畑が無いと難しいです。

今は独特の飼料も出ているそうですが、蚕さんはあまり喜んでは食べないそうです。
卵から孵った小さい頃に先に桑を食べさせると、その後では
どうしても飼料は食べないのだとか。

私は子供を4人育てましたが、母乳もミルクもどちらでも全然大丈夫な子と、ミルクは嫌々ながらも飲む母乳好きな子と、口に入ったミルクさえ吐き出して、母乳以外絶対に飲まない子がいました。
蚕にとって桑の葉は母乳で、人工飼料はミルクの感覚なんだと思います。

群馬県というと蒟蒻も人気で、桑畑が蒟蒻畑に変わってしまっているところも多くて、県内の今の状況では続かないということです。

それで新規に養蚕業に参画してくれる人達を探していて、今年は個人が2人、そして企業が一件参画してくれることになったそうです。

私もできたら、養蚕したいです。
蚕の命をいただく絹です。
蚕さんに、心から
「ありがとう」
と伝えたい!!

養蚕は、命を貰って健康を頂いている事実を、しっかりと目の当たりにするわけです。
きれいな絹の糸や生地を見て、蚕のさなぎや幼虫は思い浮かびません。
どちらかと言うと、目をそらして見ないで過ごしたい私もおります。

でも実際は、命をいただいているのです。

蚕は虫なので、私達にしたら1匹、2匹と考えてしまいますが、群馬県などの養蚕農家では家畜ととらえていて、一頭、二頭と数えるそうです。

それにも、驚きました。

お話を聞く中で、一番驚いたのは、卵から繭になるまで1ヶ月だということです。
業界では種と呼ばれている蚕の卵が、繭になるまでの期間がたった1ヶ月だとは知らなかったです。
数ヶ月かかるのかと思っていたからです。

よくお話を聞くと、なかなか養蚕農家が増えない、むしろ減っていく原因もわかりました。

繭は1kg の引き取り価格が¥4000 なのだそうです。
1kg の数量は約500個……です。

500個で4000円ということは、1個8円なんです。
厳しいですねぇ。

繭から糸になるまでには、大変な作業があります。
それにしても、国からの補助なども、もっと考えて養蚕家を増やして欲しいものですね。

なので収益を目的に養蚕をするならば、1個8円で買ってもらえる繭を育てるのに、もし飼料を使ったなら1個育てるのに30 円かかるということです。
桑畑が必須なのです。

(ちなみに、糸になったら1kg35000円以上になるそうです!)

種(卵)を分けてもらって、繭までになったら、きれいにして富岡製糸場へ送るということで、これからは県外からも募集する計画だと言われていました。

何らかの形で、シルクふぁみりぃも協力で来たら嬉しいと思いました。


クリックで開きます。


話変わって、群馬県富岡市ってすごく景色の良いところでした。

同じ富岡市なので、妙義グリーンホテルというところを予約しました。



そのお部屋から見える景色にビックリしました。
周りの雄大な山の景色がすごかったのです。











まるで窓に絵はがきが張り付いているような感覚だったのです。
こんな景色があるのか?!って思いました。

朝夕の食事がバイキングで、宿泊費が1泊2日で入湯税も入れて6900円だったかと思います。
バイキングのお料理は、とっても美味しかったです。
蒟蒻料理が、こんなにバラエティに富んでいるのかって驚きでした。
どれも、これが本当に蒟蒻なのかって思うくらいおいしかったです。

「長寿の湯」という名前の天然温泉もあり、ぬめりのあるよく温まるお湯で気持ちが良かったです。

往復の交通に時間と費用がかかることが大変ですが、もし、近かったら富岡製糸場と併せて、毎年行きたいと思いました。

帰る日は、前日と打って変わって温かい晴天で、汗ばみながら駅から製糸場までの往復を歩きました。

本当に素敵な数日を過ごさせていただけた群馬県でした。


「繭育て」のことも考えていますが、これから早急に私が考えることは、今月後半に販売する予定の「もったいない袋」についてです。

中に入る製品は、次々に決まってきております。

現在在庫が400以上あって、ほとんどの皆さんに喜んでいただける製品
もったいない袋用に特別に作った新しい製品(少し曰くがあります!)

以上が全部の袋に入る製品です。

よく見るとわかる程度の、訳アリ品
廃番になったけど、少し残してあった製品
生地の関係で短めに縫いあがった製品
試作品たち
写真撮りに使った製品
その他

以上が袋によって入るものが変わる製品たちです。
問題は販売方法です。

また、何か良いアイデアがありましたらお願いしま~す。


シルクふぁみりぃブログ 
できましたら、クリックよろしくお願いします!!
いつもありがとうございますベル