スーパーではクリスマスソングが流れ、道路を走る車にも「忙しい!忙しい!」という運転者の気持ちが溢れて見えます。
工場も頑張ってくれて、お待たせしておりますカシミヤシルクセーターの新色が、やっと明後日には編み上がって参ります!!
先週ですが、カシミヤ工場の社長さんが突然お電話をくださいました。
「桐生さん、新しいデザインのトッパーですけど、ちょっと見に来てもらえませんか?」
「そしてね、2年前くらいに編み上げて、依頼者が引き取れなかった余分のカシミヤ100%のセーターが、100枚くらいあるんです。アウトレットで販売してもらえませんか?」
「私そんなん大好きです!是非、見せてもらわ~~
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
見に行きましたよ~~!!
私は基本、主婦ですから、普通の打ち合わせよりもアウトレット製品のことには、動きが速いんです。
1階の打ち合わせスペースには、糸のサンプル帳がずらっと並んでいます。
いろいろな糸が、こんなに出ているんですね。
それも、こんなブックレットになっていない糸も多いですから、
世の中には、どれだけ糸が出ているのか……。
わからないです。
出版社から毎月出る月刊誌も多いですが、年間でそれくらいは充分にあるかも知れません。
「呼び立ててスミマセンねぇ。
フカキの高級カシミヤを別注して、3本を合わせて作った糸で編み上げたセーターですねん」
2万円以上で販売されていたセーターらしいのですが、6000円ほどで販売させていただけるそうです。
でも、でも、ザンネンなのですが、2年前の製品なので、丈が短めなのです。
私だったら¥6000だったら、ちょっと考えます。
(背が無駄に高いからもありますが……)
確かに風合いや色はいいけど、今のデザインじゃ無い……かなぁ。
一昨年ならばアリですが、今年は全部もう少し丈長めが普通になっているのです。
ということで、今回はデザイン的にムリがあり、スルーになってしまいました。
まぁ、面白い話題なのでお伝えしました!!
もし、もし、たくさんの方が欲しいと言われましたら、再度伝えてみますね。
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そして、本題に移ります!
シルクカシミヤセーターの、新色グレープブルーの糸がやっと染め上がってきて、編み上げも完了しています。
ただいま、最終仕上げ中なのですが、来週の水曜には出来上がってくる予定なのです。
グレープブルーすてきに深い色合いです。
在庫が無くなっていたウインターローズや、ウォルナットも編み上がって参ります。
入荷お知らせメールの方の数量は何とかありますが、少し足りないかも知れません。
また続けて、少しずつ編み上げてもらいますので、お待たせして本当に申し訳無いです。
カスタードだけ、もう少しお時間をいただきます。
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そして、もう一つの本題があります。
重ねてお送りするウルグァイハイブリットトッパーの、新デザインの製品についてです。
やっと、最終デザインが決まりました。
デザイン的には、この写真の形ですが、編み目をなめらかなメリヤス編みに変更してもらいました。
うちで実際に使う糸で編み上げてくれていたら、わかりやすいのですが、ウルグァイハイブリットウールはとても高い糸なので、残っている糸で編んでくれています。
5本取りで編み上げていますが、全然違う色糸を合わせてサンプルを編んでくれたので、本当に写真に撮ってもわからない……んです。
でも、写真撮りしようかとスタッフ高村と相談しましたが、
「この糸の色で編んでたら、ムリですよ~!」
「全然イメージがつかめないですよね。」
いえ、ホントにそうなんです。
ちなみに、ちょっとデスク上で撮ってみます。
笑ってしまいますよ、ホントに!
この糸で編んでくれると、ホントにイメージがつかめないのですが、着用するとふんわりなめらかで、気持がいいです。
着た雰囲気は、上の写真と同じですが、着用感はよりgood!です。
「絶対に編み上げてもらうんですから、早く糸を取り寄せて実際の製品と同じように編んでください!!
でないと、写真も掲載出来ませんよ~!」
「わかりました。スミマセン!
じゃあ、糸を取り寄せて編みますね。」
糸は、一度にどれだけ発注するかで価格が変わります。
それ以上は同じになるのですが、1ケースだいたい20㎏くらいなのです。
1ケースよりも少ないと、1㎏あたり500円違ってきたり、1㎏だけ注文するとその上に1000円プラスになったりします。
ウルグァイハイブリットウールの糸も高いので、サンプルのために取り寄せは難しいのでしょうね!
でも、スタッフの意見も私の意見も一致して、なめらかな風合いの編み目が良いと言うことで、最終のサンプルで決定しました。
サンプルを試着したスタッフはみんな、
「私も欲しいです。」
「絶対買いますね~!」
「これは買ってもいいですよね。」
と口々に申しております。
そして、私も本当に欲しいです。
すごく良い製品になりそうな気配で嬉しいです
そして、この日、私は工場から、おみやげをいただきました。
なんと、元のデザインのハイブリットトッパーのストールをフカキの高いカシミヤで編み上げた製品です。
内部使用ということで、最終の仕上げ加工は省かれておりますので、少し縁が丸まっていますが、厚地のすごい良いもの~~というのがわかる製品です。
私、帰ってからアイロンがけしますね。
最終仕上げで、またグレードが違うくらい変わります。
生地も厚くて、ふんわりしています。
でも、なぜこれを編み上げたのか。
その理由はカシミヤ工場のスタッフ達が、
「私達も、このストールが欲しい!!」
と言ったからだということです。
袖部分を外したストールが、すごくいいと言っているとか。
有名ブランドのカシミヤ製品を、さんざん見慣れているカシミヤ工場のスタッフさんが、欲しいって言われる……。(自信が出そうです!)
機械はそのままになっているので、1~2枚ずつしか編めないくらいの残り糸で、編み上げたそうです。
私にまで下さって本当に感謝です
「桐生さん、これはフカキの最高級カシミヤです。
やっぱり違うでしょう!!」
と社長が言われました。
「ありがとうございます!!嬉しいです」
会社に持って帰って、スタッフに見せました。
スタッフ松田からの言葉です。
「これぇ、100%カシミヤなんですね!
でも、ハイブリットウールと風合いは変わらないですね!
ハイブリットウールがどれだけ良い糸か、逆によくわかりました!」
なんと、実は私も同じ思いだったのです。
すごいなめらかさとぬめり感ですが、ハイブリットウールも同じ感じなんです。
温かさも変わらないです。
工場の社長さん、ごめんなさいね。
せっかく最高級カシミヤで編み上げてくれたのに、そんなこと言って……。
でも、このストール、大切に使わせていただきます
来年は、丈の長いステキなトップスのアウトレットを出させてもらうと言ってくださいました。
是非、数量をたくさんお願いしますネ
ちなみに、彼はお便りコーナーを読むのが楽しみなんですって。
いつも有名メーカーの製品を編み上げていますが、メーカーに納めたら終わりで、着用したお客様のお声を聞けることが無かったんです。
それが、編み上げた製品のご感想を聞けるのがとっても楽しいそうなのです。
職人肌の方にとっては、作って終わりではなく、その製品の行く末も心配なんでしょうね。
編み上げた製品ブランドの入っているモールへも足を運んで、店先で編み上げ製品との対面も果たすそうです。
自社製品はご自分の子供のような感覚なのかも知れないですね。
ブログも毎度読んでくださって、楽しんでくれています。
たくさんの工場にも、たくさんのお客様にも喜んでいただいて、お仕事ができること、スタッフ共々嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
![シルクふぁみりぃブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20120801/11/silkfamily/39/e2/g/t00880031_0088003112109912274.gif?caw=800)
いつもありがとうございます
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