カシミヤの紡糸工場へ!刀鍛冶のようなカシミヤ職人さん達 | シルクふぁみりぃブログ

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夏休みになり、我が家は今、孫だらけです
東京の娘も、孫連れで帰省しております。

お盆は道路も新幹線も混むので、少し時期をずらして帰省するのが一般になっているようです。
(旦那は仕事で、お盆は旦那の実家へ行くみたいですね)

旅行中はみんなが飼っているワンコだらけになったり、夏休みは孫だらけになったり、おばあちゃん稼業もラクではありません!!

最近は以前よりも静かな生活をしていましたが、たくさん孫や娘、息子が戻ってくると、毎食ごとに大仕事だった20年前を思い出します。

近所の同年代の友人も、
「孫が来たら久しぶりに顔を見れて嬉しいけどタイヘン
で、帰ったらホッとして、これまた嬉しいよ
と言っていました。
言いにくいですが、多分、私も同感です……


この暑い時期なのですが、先週
金曜日に、冬のカシミヤ製品の糸を作ってくれている工場へ行ってきました。

案内してくれたのは、この工場のシルクふぁみりぃ担当の方です。
とってもいい方で、この人が担当してくださっていること、嬉しい限りです。


まずは、ベビーカシミヤの原毛です。
ぬめりがあり、毛なのに、まるでクリームをさわっているみたいな感覚です。
ベビーカシミヤの原毛を扱っているのは、日本では2社だけです。

他の国では、いろいろな場所のベビーカシミヤを採取していますが、日本では中国の東側だけでしか刈り取りません。

他の場所では、ベビーの毛を刈り取ると、冬を越せないのだそうです。
比較的温かくて、春が早く来るので、東側のベビーは毛を刈っても大丈夫なのだそうです。
生後6ヶ月以内のカシミヤヤギの一生に一度しか刈れない毛で、ひとつかみしか採れないようです。

そんな毛で、ストールを作るなんて、ホントに申し訳無い気持がします。

毛と言うよりも、クリームを触っている感覚のベビーカシミヤです!

ここから下の写真は、ベビーではなく普通のカシミヤで苅っているのではなく、梳いているそうです。


下は、ブラウンカシミヤの毛です。
今回、毛布をこの毛で作っております……!
数量限定ですが!【カシミヤ毛布】


こちらは、キャメルです。
原毛の手触りは、ウールやカシミヤとそんなに変わりませんが、毛の形が違うそうです。
毛先が太くなっていて、根元が細く、キャメルの群れについていくと、毛がどんどん塊で落ちるので、それを採取することもできるくらいだなんて、知りませんでした!

ベビーカシミヤの糸で編み上げたストールは、すぐに完売となりましたが、幅が狭い(35㎝)サイズの製品は、まだ在庫がありました!
人気のウグイス色を1枚写させていただきました!

カシミヤというと、放牧により草の根まで食べ尽くすため地球を破壊する繊維と言われることもあります。
うちの扱うカシミヤは、基本的に家畜化されたカシミヤなんです。

放牧のカシミヤよりも、多少毛が太めになりますが、地球は守られます


家畜にした場合、問題は毛を梳いて売るよりも、大きな個体に育てて肉を売る(牛肉ならぬ、カシミヤ山羊肉ですね……)人が増えて、困っているそうです。
おいしい肉なのかも知れませんね


カシミヤの価格は、そんないろいろな理由で、どんどん上がってしまって、天井知らずと言われています。
うちなどでは、とても販売できない時代が来そうで残念です。

この工場に運び込まれているカシミヤの原毛です。


沸き返るお湯を使って、構内温度が上昇して、50℃くらいの中で作業する職人さん達です。
塩飴や、水で汗に流れる成分を補給するそうです。


蒸気が立ち上る中で、暑いですが、頑張っておられます。




染めもしておられました。
サンプル染めです!


今年から巨大送風機が中央にでんと据えられて、その前に行くと少しだけ涼しかったです。


最高級の製品のソービングには、金物では無く、木製のタンブラーがあります!
カシミヤ職人さん達は、刀鍛冶のような風貌でしたよ。



帰りに担当の方が、私にお土産をくださいました。

それは、ひとつかみずつのカシミヤ原毛とキャメルの原毛でした!
メチャ嬉しかったです。
ありがとうございます

この工場から続いて、カシミヤ製品などの編み上げ工場へも行ってきました。
そのときの様子は、次のページで!!


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