知る人ぞ知る、長谷川商店の営業の方です。
日本で一番大きな絹糸の卸屋さんなんですよ。
本来、海外向け有名ブランドやパリなどでお仕事されているのですが、この不況でうちにもときどき来てくださるんです(^-^*)
これは、この糸で編んだらこんな感じの生地になります!
というサンプルブックです。
すごいサンプルがいっぱいです。
これだけの糸を全部染めてストックしてあるんです。
こんなサンプルブックが、両手で持ちきれないくらいあるので、ストック現場ってすごいでしょうね。
最初撮るときはお澄ましされていましたが、数回撮ると笑顔が!!
かなりお歳のようですが、お若いときはきっと、すごいハンサムボーイだった感じの方です。
専門知識(絹の関して)の固まりのような方なので、私は矢継ぎ早に質問責めにしてしまいました。
繭の一番外側が「けば」その内側が「キビソ」その内側が一番良い絹糸がとれるところで生糸になり、さなぎのすぐ周りで繭の一番内側が「ビス」とのこと。それらの糸を一度細かくして再度紡績したものが絹紡糸だそうです。
絹は奥が深いですね!!私の知識のあやふやさが確認できました!ありがとうございま~す。
見せていただいたサンプルの中で、私が次に目をとめたのはこのエコシルクです。
今、渋谷恵比寿のコアギャラリーさんとコラボで作ろうとしているブーツキャップの糸でまだ悩んでいるのです。
最初ウールアクリルで作ろうかと思っていましたが、アクリルの混紡がイヤで、ピュアな素材を探しています。
ジュエリーコットンが山田さんの最初からのご希望で、その線で再試作してしているのですが、なかなかうまくいかず、振り出しにもどりそうなんです!!
そんなとき、エコシルクのざっくりした糸を、サンプルの中で見つけました。
一番右下の黒です。
MBT(高機能シューズ)にはブーツがあまり無くて、でも冬はMBTをブーツとして履きたいお客様用に!
上からレッグウォーマーを兼ねてブーツに見えるくらいざっくり温かいレッグニットキャップを昨年から試作しているのです!!
この話をすると、営業の方が
「じゃあ、サンプルとして糸を2本送りますよ~もちろん無料です!!」
「え、ありがとうございます♪」という運びになりました。
ただ今、届きました!!
ちなみに目指す雰囲気はふんわりニットブーツの真冬にも温かい製品なんです。
良い物ができるといいですね!!
うーん、ちなみに試作した数、昨年秋から数えて6作品です。
不要な糸で作るので、色がひどくて着用もできないし、袋にいっぱいあるんですけど、棄てるわけにもいかないし~マジ困ります^^;
もうすぐ、ジュエリーコットンの糸と同じ太さの綿糸で作ったサンプルが届きます!
黒で作ってくれてたら雰囲気がわかって、いいのですが、なぜか原色オレンジとか、イエローとか汚いベージュで出来上がってくるんです。
工場の人に言うと
「そやかて、桐生さん、ええ糸つこうたらもったいないやろ。ジュエリーコットンなんかキロ何千円もするんやで。形見るだけなんやから、いらん糸で作って、本番には高い糸を使うねん」
本当にそうですね!!
サンプル何度も何度も作ってくださって、本当にありがと~~~って、感謝です。
そうそう、長谷川商店さんが昨日お電話をくださいました。
何かと思ったら、うちの発送で使っている袋と箱について、教えてほしいって!
「うちもね、絹糸をネットで手芸用として個人の方に販売しようと思ってね、発送用の封筒と箱をどうしたらいいかという話になったんですよ」
手芸用の絹糸、私も買いたいです。