近松心中物語 | Charming Voice

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舞台 近松心中物語 公式サイト

 

(作)秋元松代 (演出)いのうえひでのり

(出演)堤真一 宮沢りえ 池田成志 小池栄子 市川猿弥 立石涼子 小野武彦 銀粉蝶

 

 1月20日 新国立劇場 中劇場

 

飛脚屋亀屋の養子忠兵衛(堤)と遊女・梅川(宮沢)

小道具商傘屋の婿養子・与兵衛(池田)と妻・お亀(小池)

崖っぷち男女二組のあてのない逃避行へ、そして・・・

 

心中物語なので、全体的に暗いイメージを持っていたのですが・・・

笑える場面があったりして、思っていたのとちょっと違っていたかな。

成志さんと栄子さんの夫婦のお話が良かったです。

うだつのあがらない夫なのに、恋い焦がれ、やきもちを焼く。お亀さんがとても可愛かったです。噛み合わなかったり、でもお互いに思いやっていく過程が良く分かったしね。巻き込まれて切羽詰って可哀想。心中になるのは唐突だったかな~

 

一方、忠兵衛と梅川、お互いひとめ惚れのような、心に通じるものがあったような出会いだったんだけど、それから二人が段々と心を寄せ合う場面が殆ど無いのです。

二幕になってすぐ梅川に身請けの話が出て、大変!ってなって・・・

二人の気持ちを感じないまま私の気持ちは置いてきぼり状態になっていきましたよ。

心中シーンも、妖艶さとか美しさもあまり感じられずに終わっちゃった。

主演女優さん、色気感じなかった。あんなに色気ない人だったかなぁ。

ちょっと残念でした。

 

お亀さんの母役の銀粉蝶さんが素敵でした。

 

終わり方は好きでしたね。

与兵衛が、どうしようもないけれど、生きていくしかない。生きる事しか出来ない。そんな感じがしたラストは良かったです。