舞台 流山ブルーバード 公式サイト
（作・演出）赤堀雅秋
（出演）賀来賢人 太賀 柄本時生 若葉竜也 小野ゆり子 宮下今日子 駒木根隆介 赤堀雅秋 平田敦子 皆川猿時
1月14日 サンケイホールブリーゼ
千葉県、流山市。東京にもほど近い地方都市。
くすぶっている4人の若者と彼らを取り巻くろくでもない大人たち。
それぞれに鬱屈をかかえた人々の、やるせない日々。
ダイニングキッチンがあって、ラブホで不倫していて。
スナックでカラオケ・・・舞台が回る・・・
あれ、昨年の今頃似たような舞台観たよね～って思いましたけど(^_^;)
でも話が面白かったので、ままいいやってなりました。
自分はもう少し上の方にいててもいいじゃないとか、人に必要とされていたいとか・・・何か自分の思い通りになっていなくて・・・
それが無気力・自暴自棄・狂気と変化していってて。
「寂しすぎておかしくなる......」
この言葉に涙ぐんでしまいました。
賀来賢人さんが演じる高橋満は、太賀君演じる足立の奥さんと不倫している男。最近面白キャラの彼しか観ていなかったので、上辺だけで付き合っているようなゲスな男の役が観れて良かったです。
太賀君が良かったです。スナックのシーンでマイクを持っていたから、歌聞けるの？ラッキーと思ったのもつかの間。横でバンバン会話されてて。ちゃんと聞こえない。でもそうですよね。カラオケ行かないけど、たぶん人の歌ってそんなに聞いてないですよね。フフフ。
でも頑張って聞きました、いい声です。
１番チャラチャラした感じなんだけど、あの3人の中では真面目なのかなという印象を受けました、高橋と奥さんの関係を知った後、奥さんとやり直す道を選んでたけど、大丈夫かな。
3人（賀来・大賀・若葉）のスナックでのシーンはもうヒリヒリ・ドキドキものでした。
ヒリヒリと言えば、時生君。
彼は通り魔事件の犯人？ 彼の怒りは何に向けての怒りなんだろう？どうすれば収まるんだろう？怖かった。
そして皆川猿時さんがとても良かった。
私が観た限りでは、凄くテンションが高くて、そして脱ぐ人だったんだけど、今回は本当に優しすぎる位に優しい人。ギャップ萌えですよ。
あんなに優しい声出せるんだ！
上ばかり見ないで下も見るんですね。何気ない日常。そこにも幸せがある。
赤堀さんの作るお話は好きです。