早乙女太一 新春特別公演2014 BUMP 1 | Charming Voice

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「早乙女太一の大衆演劇に限界は無し」 まさにそんな舞台でした。

2日間、4ステージ。一部・舞踊ショー 二部・お芝居 三部・舞踊ショー 約4時間!
なんと4ステージとも違うお芝居。凄すぎる。何から書いていいのか分からない位盛り沢山。まずはお芝居から書いていこうと思います。

1月18日 昼 名古屋名鉄ホール

 お芝居「喧嘩屋五郎兵衛」 (役名をあまり憶えていないので、分からないのは演者さんの名前で書きます)

祭りでヤクザに絡まれた玲奈さんが、たまたま通りがかった伊之助(ゆっくん)に助けられます。その時、彼を喧嘩屋一家の親分と勘違いをします。伊之助に惚れた玲奈さんは縁談をまとめてほしいと八百屋のゲンさん(山崎銀之丞さん)に頼みます。本当の親分は、太一君演じる五郎兵衛。彼は顔に火傷を負い、顔半分は焼け爛れ、般若のような顔なのです。今まで女性に縁がなかった親分はこの話を中々信用しなかったのですが、ゲンさんが「この話が嘘だったら自分の首を差し出します」と。ゲンさんの心意気を気に入り、一気に縁談話は
進みます。
勘違いだと気付いた玲奈さん達は、話を断ってきてほしいとゲンさんに頼みます。そして、この後起こる悲劇・・・

私、朱雀のお芝居で初めて泣きました。ウルウルする位はあったけど、沢山涙を流して泣いたのは初めてです。
酒に酔って五郎兵衛の顔の事を罵倒するゲンさんに対して、火傷の原因は自分にある事を告白する五郎兵衛の兄貴分の座長。この2人のやり取りからもう涙腺は崩れ落ちました。座長もゲンさんも辛い告白です。
その後、行燈の明かりの中、ひとりお酒を飲む五郎兵衛。お酒に映る自分の顔。背けます。
ここは台詞が一切ありません。太一君の仕草、息使い・・・で見せます。静かにポロポロ涙流してたよ、太一君。もうやるせない。ジワジワ伝わってきます。どうしようもない行き場のない悲しみ、怒り。自分の運命を呪うかのように暴れだします。
怒りが治まらない五郎兵衛は、その矛先を伊之助に向け、2人は決闘する事になります。
真剣勝負、ここで早乙女兄弟の殺陣が堪能出来ました。いつもの高速&華麗な殺陣ではなく心の入った殺陣。凄い迫力でした。見ていて辛かった。
ゆっくんが良かったの。彼って舌足らずで滑舌が悪かったんだけど、それ克服していたみたいでスムーズに彼の台詞が聞けました。(後で太一君仲間のA様に、ゆっくんがボイトレに通っているという事を教えて頂きました)
伊之助にトドメを刺そうとした五郎兵衛を座長が止め、伊之助の刀を渡します。その刀はまったく斬れない刀だったの。自分が死ぬ事で親分の怒りが治まるなら本望。
その気持ちに気づけなかった悔しさ、悲しさ、可笑しさ・・・複雑な思いが太一君のお芝居から感じ取れます。

そして、五郎兵衛は、伊之助の刀で自分の腹を刺し始めました。
何度も何度も。だって斬れないんだもん。
もうそこから涙が止まんない。ちゃんと見れない。記憶飛んでる。
最後、血だらけになった五郎兵衛を座長が抱きかかえ、火傷の部分をそっと隠してあげて幕は下りました。

ヤバイ、ヤバイすぎです。呆然としちゃった。言葉も出ない。

涙に暮れていたのも束の間、口上の始まりの チャンチャンチャン~軽快な音が流れて、ありゃありゃでした・・・

口上の後、グッズ販売。五郎兵衛のまま太一君自ら販売です。
もちろん並びました。写真集とタオル買いました。握手もしてもらいましたよ。ウキウキ。さっきまで泣いてたのに~

夜の部のお芝居の感想も書こうと思ったけれど、疲れたので今日はこのへんで。
今後の予告。
シリアスな人情もの「喜太郎祭囃子」 抱腹絶倒の「大工の三公」 「身代わりカンパチ仁義」
この3作品でまたまた違った太一君が見れました。そして山下翔央君ていうとてつもない子を発見しました。