野生の復活~エカシ(アイヌの長老)パワー~ | サイレントルーツの実

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淡路島移住生活・母子疎開支援

2,3年ぶりに千葉のアイヌのエカシ(長老)に会ってきました。5月3日~5月5日。(つまりは今日)

千葉のエカシのところ、カムイミンタラ(アイヌ語で神々が集う場所)へはまだオープンする前だったから、6年ぶりかな?

私は時の輪講座の第1期生(北山耕平氏のもとで日本の歴史を被征服者から見ていく半年だか1年だかの連続講座・受講するのに小論文書いてパスしなきゃならない)で、その仲間とオープン前のお手伝いに行ってます。


6年前も皆の知恵と体力を合わせ、というかエカシがほとんどやっているので私らはエカシの手足となっているだけなのですが、なんというか原始の血たぎるというか、イキモノとしての本能が目覚めるというか、ガハハと笑いあう能力が目覚めるというか、という体験をしています。


これには少々体力が要ります。

ただ単にとにかく目の前のことをこなして、生存に必要なことは何かに注目し続ける行動をするしかないので、いやがおうにも鍛えられるのですが。


エカシパワーなのでしょうね。

それが自然となされてしまう、というかほっとけない人徳がエカシにはあります。

(おいおい、エカシ大丈夫かと思わず助けたくなってしまう)


このGW。

子連れの友人たち、大人4人・子供二人を連れて行ってみました。

またもや、野生復活の日々。(日々って言うか、たった2泊3日だけど)

目覚める野性の力。ワォォ~ン。


6年ぶりのカムイミンタラはまるで変わっていて、何がどうなってるのかわからない。。

いろんなものが変化してました。(建物からして)

相変わらず素朴、というか見るからにハンドメイドな施設だらけなのですが(というかハンドメイドものしかない)

6年前にあったミニ鉄道のレールはすべて撤去され(ミニ鉄道を作ろうとしたが、資金が足りなかったらしい)、奥に新たな小屋と強風で屋根がぶっ飛んだらしい池のそばの屋根なし見張り小屋があり。


今回も。このGWも色々と忙しく出入りしていたエカシ。木更津まで料理を教えに行っていたり。

あ~、エカシ、一人で手が回んないんだろうなぁ、手伝うぜ~と自然と思ってしまい、広場のごみ拾い・台所掃除(冷蔵庫掃除)までしてしまいました。


今回同行者のママさん一人は行きのバスで疲れてしまったのか、最初からダウン。

カムイミンタラの周りは店は全然ないので(鹿や狸が歩いているくらいのところ.dokomoもつながりにくい)、持ってきたお灸(温灸)と葛根湯、ハーブティ、整体で対処。幸い今回のメンバー全員は私も含め治療師(ダウンしたママも治療師)なので全員で代わりばんこにケア。ママさんはだんだんと調子が戻り、変える頃には全快。災害時など全員が治療しあえるっていいだろうな~が確信に変わり、5月10日以降に開催する予定のセルフ温灸コンサートに情熱の火が燃え上がりつつあります。ファイヤー。


そして。料理人は私一人のみになり。(後2名は料理できない男供。その場で教えました。次回は楽になるだろう、フフフ)

私まで倒れたら子供たちのメシは?となると私、燃えるのです。

どこからともなく湧き上がるパワーでやり遂げました。ま、料理の片付けは皆手伝ってくれたからね。(半強制的に手伝ってもらった・一人じゃ無理だもの)

途中私たちのようにエカシほっとけないぞと見にきた来客(カムイミンタラにはひっきりなしに人が来る)とともに食事(5人以上のご飯は多少増えても手間は変わらないし)、お客さんは子供と遊んでもらったり、ダウンしたママのために暖炉に火を起こしてくれたり。

ありがたかったです。


ここカムイミンタラはもともと子供たちのためにエカシがつくったのもあって、お子達には天国のようでした。

祭り太鼓のでかいやつはたたき放題、外では焚き火し放題。怪我しないように見ている必要はありますが、山の中のようなものなのでロケット花火をしようが大丈夫。(引っかかるものもない)

寝室はトトロ体験ができるような木の柱があったり。落とし穴(ただ単に床が抜けたんではないかと思う)があったり。


2日目の夜はエカシのお勧め岩風呂温泉(千葉最古の秘湯)に行ったら、なんと杉並に住んでる人が偶然3人(私ら含めると4人いたことになる)いて、すごいなぁ、これもエカシパワーですかね、と温泉の主(エカシを師と仰ぐさわやかな主)が感心しておりました。

あ、ここのお湯、40分貸切温泉で目の前に小さな池があり、モリアオガエルが鳴いている素敵な温泉で、疲れと筋肉痛がすっと取れる(動脈硬化・高血圧・糖尿病・精神病・皮膚病などなどに色々効くらしい)、最高な硫黄の温泉でした。

白岩館:0439-39-2666 鴨川市四方木661-17 (自力で調べてね)

大人1000円、子供500円(金額はこのくらい)、宿泊もできるそうです。


野生の感が冴え渡ってきていたのか、その帰り道に最高においしい味噌屋さんを見つけ、買って帰りました。

やっぱり地元でも名が知られていたところなのか、熟成して食べごろの味噌はすでに売り切れ、まだ5ヶ月熟成の必要なものならある、ということでお安く購入。

ここの名前とか忘れてしまったので、興味のある人は自力で見つけてください。(白岩館へは一本道しかないのでわかるとは思うけど。)


だかしかし。

後片付けとかで2日連ちゃん、2時間睡眠。(夜遅く寝て2時間ぐらいで子供のセットしてあった目覚ましが鳴るとか、子供に蹴っ飛ばされて目が覚めた)

さすがに腰が痛くなりました。過労になると一年半前の古傷、腰のヘルニア臭がプンプンしてきます。

やばし。


ということで2,3日私は三年寝太郎になります。

(家事は夫と子供に任せる。子供も成長、夫ともども自分のことはできるようにしてある。とても時間かかるけとエカシのところでやらせればよかったかな~)


色々あったけどなんか体が軽い、というか心が軽いです。

何でもガハハと笑い飛ばせるような。

帰ってきた荻窪の町になんだか違和感を覚えました。

私の心はまだカムイミンタラにいるのかもしれません。


カムイミンタラ

http://www.2kamuymintara.com/

(こちらへ行く方はhttp://www.2kamuymintara.com/books.htm の本を読んでから行くことをお勧めします。

 またエカシも仕事やアイヌ会合・外国先住民との会合の合間をぬってカムイミンタラを開いているので予定表などを作って最初にエカシに渡しておくとエカシも行動しやすいようです。)