アボカフェライブ、感謝。春分の課題・先住民のことなど | サイレントルーツの実

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先住民文化と歩く毎日のつれづれ。
食・子育て・自然農・鉱物や菌類。癒し。語りべ。
民族楽器とともに語る昔話への道・先住民の方々との日々。
淡路島移住生活・母子疎開支援

超眠いです。
昨日はアボカフェで盛り上がり、終電を乗り過ごし、急遽アダッチの家へアイヌのタクさんと泊めてもらいました。
アダッチの住んでいる家は広いお家を数人(数家族?子供もいたからな)とシェアしている不思議な住まい方なので安心なのです。
始発で帰ったからほとんど寝てないです。

家に帰ったら子供の食事作り、小学校へ送り出し,洗濯をし、もうすぐ春分なのでアメリカインディアンの師匠からのメールがどっさり届いていて寝る暇もなく。
春分は先住民にとって大切な日、特に私は冬から春のかけてのキーパーなので(師匠の弟子は全員、世界を毎日の儀式で支えています。
その天分によって特に担当する季節が決まっています。シャーマンの世界では当たり前のことですが人の想いの力・イマジネーションの力によって世界を中和しています。私たちが出す色々な雑多な想念を無害なものに宇宙と自然界と調和するものに変えているのです。世界のシャーマンの人々は日々自分自身も雑多な想念を出さないことと世界を覆おう雑多な想念を中和することをやっているのです。だからシャーマンになるには10年単位と、とても時間がかかるのです。ちなみに私はシャーマンではなく、まだ見習いです。)、春分用の儀式に関する資料が毎年どっさり届くわけです。
今年は少ないなぁ、今年の儀式は楽勝かも、と思っていたのに。甘かったわ。


昨日のライブはうれしいハプニングぞろい。
実は私のトンコリ製作者,
Tさんが来てくれてムックリで飛び入り参加してくれたのでした。
来れなかった人残念だったね。
うれしいハプニングとはこのことだったのよ。
確定事項ではなかったのでハプニングとしか書けなかったの。
アイヌ文化伝承者の、ちょっとした話とムックリの音、楽しかったよ~。
会場の皆さん、もちろん私たちの演奏も、私のアイヌの昔語りも楽しまれたようで、皆さんからのぐっと凝縮した気をビンビン感じました。
特に昔語りでは顕著。
アイヌ文化の力・昔話の力なんだろうね、アイヌ文化の奥深さを改めて感じさせられた夜でした。
会場にいた皆さんも楽しまれたようで、というか皆顔変わっちゃったね。キラキラした顔になっちゃった。

いや~面白いわ。
やめられませんな。
私のライフテーマ、お話ばあちゃんになることへの大きな一歩が始まった確信を得ました。

うれしいハプニングその2はお客さんでハワイの先住民のことをやっている、ハワイの方が来てくれたこと。
なんでも昨日海外(ハワイだったか、オーストラリアだったか、どっちか忘れちゃいました)から日本に来たばかりだそうで
お友達から昨日のライブのことを聞き、通訳の方とアボカフェにいらっしゃったそうです。
その方はぱっと見た目にはアイヌそっくり。不思議だな~と思いました。今日Tさんが来ることは知らなかったはずなのに、出会う人は出会うんだなと不思議な縁を感じました。

Tさん交えてハワイの先住民の現状など知ることが出来ました。

一昨年ホクレア号が日本に来ましたが、現地の先住民の方々にとっては微妙なものがあることを知りました。
大きなイベントとなってしまったために本来のハワイの先住民の現状をどれだけの人が真剣に受け止めてくれたのか、
スピリットも本来どこかの特別な素晴らしいものではなく、生きて生活している日々のこと、先住民にとっての空気のようなものであることを
、それを理解しようとした人がどれだけいたのか。
形の派手さではなく、表面だけなぞるだけでなく、先住民の文化の中に入ってほしい、それはアイヌ・アボリジニ(ここ数年アイヌとアボリジニは親交が深くお互いに長老・若者たちが訪問しあっています)も同じ現状であることをタクさんと話し合っていました。

これはアメリカインディアン・ホピでも同じことが起こっています。
ホピを神聖視するあまり、地球上の何か特別な素晴らしいものとあがめ、現地の人のことを見ようとはしません。ど貧困のなかでお金に目がくらむものもいれば、アル中もいて、ストレスばりばりで、呪術合戦をしている一面もあるのです。
こういったことは先住民の文化の中・生活の中に入らないとわからないことです。ただ現地に行けばわかることではありません。歴史的背景・その村の人間関係・力関係・何を弾圧され・何を守り・何を取り戻そうとしているのかを理解しなければ見えません。

「民族楽器をする人たちはそこまで知って欲しいな」Tさん、ポロリといってました。

そして。Tさん、ハワイの方、私の昔語り・演奏・あだっちの演奏をほめていました。(てへへ。手前味噌。照れますね)
私たちには先住民のスピリットがある、昔語りもぜひ続けて欲しい、素晴らしかったと。
会場の皆さんの心にも何かが残ったようです。
(だって顔がキラキラしてるんだもの。)

なんだかよくわからないけど、うれしかったです。
トンコリや昔語り・ネイティブフルート・ドラム、デジュの、先住民の文化の力だと思います。
私もアダッチも技術的にはまだ改良の余地ありありだものね。
(それでも日々修練し、ライブできるレベルにはなってますよ、私たち)

ちなみに私たちは今回すべて即興演奏です。
二人合わせるための練習はお互い多忙なため一切しません。これはいつもだけど。
現場で即、即興となります。これもいつもだなぁ。
これでいいのか。。。といつも思うのですが。
どうもこれでいいらしい。
即興ならではの微妙な掛け合い、心地よい緊張感があるそうで、みなさん喜ばれています。
確かに自分たちで演奏しててもとても楽しいです。

来てくれた方々、場所を提供してくれたアボカフェ、スタッフの方々、(特に店長さん)夜遅くまでありがとうございました。
またライブする時、ひょっこりハプニングあるかもよ。

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ライブに来た方々へ。昨日のライブの話題の情報。
中野にあるアイヌのお店レラチセ
(この店の設計・味付けはTさんが伝えました)
http://www2.odn.ne.jp/rera/